鎌田實のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生きてる間はピンピン生きる。
そしてこの世をさる時は、ひらりとおさらばする。
鎌田先生、ちょっと前はピンピンコロリと言ってたような気がするけど、本は売らねばならないし、タイトルは耳馴染みがあって軽い方が良い。
鎌田先生のことだ、本が売れればまたそのお金で、なんかの支援活動をするんだから。
長く臨床医を務め、そして多くの患者や被災者、老人や弱ってる人の力となってきた鎌田先生の、死との向き合い方。
鎌田先生のファンとしては、目新しい話があるやらないやら、よくわからなくはなっているけど、でも、死を前にする気持ちが少しほぐれる。
これからまだ生きる人生について、生きるヒントになる一冊だと思う。 -
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Posted by ブクログ
2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会が大きく変化すること、先が見通せない不安がつきまとうことで一致している。コロナ発生から1年が経って、ワクチン接種が進んでいるが、なかなか終息しないのが心配。 経済活動は悪化しているが、でもマクロレベルでの指標と実態の乖離は、それほど危機的ではないように思う。 影響が出てくるとすれば社会構造の変化、人 -
Posted by ブクログ
ラジオ「荻上チキセッション」が夕方に移ってから聞くようになり、荻上チキさんとはどういう人かと探していて行きあたった本。読みたいと思った人の章のみ読みました。
養老孟司:「不要不急とは」という、今回もまた若干ずれた感のある内容なのだが、この用語への同氏の違和感は、医者でありながら現場ではなく解剖をやっている自分、また現在の老人で公職にもない自分の存在は不要不急なのではという根本から生まれている。そこからさらに、人間自体不要不急なのではという話。この辺りは、前回読んだ氏のインタビューで、老人はコロナ禍を乗り切ったところで生き甲斐はあるのかという疑問と相反するようで通じるところがあり、面白いなあと -
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Posted by ブクログ
鎌田さんの人生に大きく影響を与えてきた本や映画が紹介されている。印象的だったのは、「不条理」に向き合った作品だから、という理由でオススメされていたものが多かったこと。どうしたってどうにもならないことにどう対処するか、は本の中で擬似体験しておくべしと言う。養父母に育てられたおいたちや、医師という職業柄多くの生死を目の当たりにしたからこその鎌田さんの視点なのだと思う。朝起きたら虫になっていた、というカフカの「変身」は「不条理の極み」として紹介されていた。そりゃ虫になったらパニックだ。
まさに「不条理」に見舞われている今こそ読むべき本にも言及している。以下の一節がとても興味深い。
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