鎌田實のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現役の医師にして多数のベストセラーの著書を持つ鎌田實氏が、「イスラム国」について綴った作品。
鎌田医師は、2004年にNPO・日本イラク医療支援ネットワークを立ち上げ、イラク戦争後の現地医療支援を行うために、頻繁にイラク・ヨルダンを訪れてきた。そして、自ら現地の人々と接してきた経験を踏まえて、「イスラム国」の問題にどのように対処するべきかを熱く語っている。
よって、本書ではイスラム国が台頭した歴史的背景やイスラム国の組織の実態などについてそれほど多く語られていないが、そうした具体的な情報を超えた、「イスラム国」及び「イスラム国的なモノ」についての問題と対処方法が述べられているように思う。
以下 -
Posted by ブクログ
諏訪中央病院の院長であった筆者の医療とは?
という考えを様々な医療従事の経験から語った作品。
筆者の人柄がにじみ出るような文体は非常に優しく、
タイトル通り頑張らずに読めます。
終末医療に関するシーンが多く、ガン患者がどうすれば
安らかに人生を終えられるのか?
患者は頑張らずに、周りが希望に合わせて支えてあげればよい
という環境(ホスピス)を諏訪中央病院で作り出した話が終始展開されます。
しかしながら諏訪中央病院は筆者の意向を組み、
大変素晴らしい環境なのかもしれませんが、
実際に従事するスタッフは非常に大変なのだろうと思うのですが、
どうなんでしょう。やはり使命感で -
Posted by ブクログ
ネタバレ医療管関係者だけでなく、病気になる可能性があり、必ず死を迎える、皆さんに読んで頂きたい。
今まで、向き合って来た数々の患者さんやその家族のストーリが書かれています。
中には、読んでいるこちらまでその温もりが届きます。
・予防からリハビリまでの一貫した医療
・地域に密着した手作りの医療
・救急医療から高度医療
長野県、諏訪中央病院はこの3つのスローガンを掲げている。
その横にはもう1つのメッセージがある。
患者さんの権利だ。
・人格を尊重される権利
・平等な医療を受ける権利
・最前の医療を受ける権利
・知る権利
・プライバシーの権利
・自己決定の権利
そして4つの理念 -
Posted by ブクログ
写真が多く掲載されいて、東日本大震災の残した傷跡を伝え、でも負けずに希望を持っていきたいと、静かに語りかけてきます。
日本はまだまだ困難の中にあるけれども、何度でも立ち上がって、希望を持って、あたたかくてやさしい国、日本を取り戻したいと訴えています。
ところどころ添えられているエピソードに涙がこぼれそうになります。
「奇跡を疑わない」
南三陸町の、津波で倒壊してしまった小学校。そこで、鼓笛隊の練習をするので、楽器を探しに来たと言う二人の女の子。鎌田氏は瓦礫の中では見つけることは無理だと思った。でもしばらくすると「やった! あった!」との歓声。
奇跡を疑ってはいけないのだ、という鎌田氏の