帚木蓬生のレビュー一覧

  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    神経症に対する解決策を示してくれる良書。
    エッセイ形式なので読みやすかった。
    現在に焦点を合わせ為今すべき事に集中する。
    過去と未来を考えずに今この瞬間だけに意識を置く。
    難しいが実践していけば強迫性障害の症状も軽くなるのだろう。
    あるがままに生きる。この言葉の大切さを常に意識しながら生きていきたい。

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    2021年08月16日
  • 悲素(上)(新潮文庫)

    真実は此処に在る…!

    2021年8月読了。
    この前に著者の『沙林』を読んで大いに心を動かされ(これはこれで必読!)、長らく積ん読状態だった本書を読んだ。

    和歌山カレー事件は、オウム同様についこの前の出来事ぐらいの認識だったが、あれからもう20年以上経つのか…。
    先日加害者家族(=「林真須美死刑囚」の家族)のドキュメンタリー番組を見たばかりであったのと、その直前には「(彼女の)長女が幼い娘と心中自殺」と云う報道も有った為、この事件の真実は何だったのかを改めて確かめたい思いも有った。

    地下鉄サリン事件の方も凄まじかったが、こちらの方も何と凄惨な事件だった事か…、文中にも出てくる「ガヤガヤと騒々しいメディ

    #怖い #タメになる #深い

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    2021年08月07日
  • 水神(下)

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    ネタバレ

    江戸時代の農村の生活の苦しさと治水の有難さを痛感させられた。菊竹源左衛門すごい。筑後川を見に行ってみたい。

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    2021年08月04日
  • 水神(下)

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    素晴らしい。感動した。読後感も良い。
    縄田さん絶賛も新田二郎賞受賞も大いに納得で
    登場人物に対する抑制された愛情を感じた。

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    2021年07月16日
  • 聖灰の暗号(下)

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    圧巻のレイモン・マルティの手稿!!マルティは、14世紀、カタリ派を弾圧するローマ教会の審問官について記録するドミニコ会の修道士なのだが、カタリ派の指導者が聖書のイエスの言葉を引用して審問官を糾弾していく姿を見て、本当のキリスト者はカタリ派の人々ではなかったかと思い始めるのだ。マルティとカタリ派の指導者との心の交流は感動的である。イエスは罪と冒涜と腐敗を拒む人々は迫害されると言ったが、その迫害者こそローマ教会である。はっきり言って、ローマ教会は人殺し集団だ。この小説の現代の場面においても、この14世紀のマルティの手稿を抹殺しようと殺人を繰り返したり、誘拐事件を起こしたりするのは教会の手先たちなの

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    2021年06月14日
  • インターセックス

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    ノンフィクションともとれる現代の日本のジェンダーや医療と倫理をテーマにした深い内容。ながらにして、ストーリーとしても面白く、ぐいぐいと引き込まれて読めました!
    男と女の性差の前に、ひとりの人間ー、って今日現在に生きる私たちにとって、本当に重要な問いかけですよ。ちゃんと目の前や周りの人に興味を持って、人として幸せに出来てますか?って話。2020年末に読み終えて大変有意義でした。

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    2020年12月31日
  • 襲来 下

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    日蓮の予言「外敵襲来」を確かめるために、千葉安房からはるばる九州西の島対馬まで旅をした見助。いよいよ対馬でその情報を見聞きしていくのが下巻。

    「見助」というネーミングがうまい。侍でもない職人でもない、ただ海で舟をこぐのとタイ釣りがうまい漁師。だから西海に出て、果ての島に渡っていくのも得意である、まじめで勤勉な好青年、というのも見知らぬ土地での活動ができるということ。

    そんな彼が「蒙古襲来」にまつわる事実関係を把握していく様は、一緒に歴史をひも解いて見ていくようだ。「元寇」が神風で終わったでは済まない、小さな島の逃げ道のなさは残酷な侵略と犠牲的な戦いの現実。その敵も味方もすさまじく容赦がな

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    2020年09月22日
  • 風花病棟

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    ちょっと心が辛いときに読みたくなる本。立ち止まって後ろを振り返って良いし、そうやって日々を過ごしていけばいいんだな、と。優しい気持ちになれます。

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    2020年07月23日
  • 閉鎖病棟

    購入済み

    感動

    閉鎖病棟に居る患者たちの互いを思いやる気持ちの美しさに感動しました

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    2020年01月19日
  • 水神(上)

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    中村哲さん急逝で読み直した。涙なしに読めない。江戸時代、身代をかけて筑後川に大石堰を築いた五人庄屋の実話に基づいた小説。五人を取り巻く人々が、細やかに描写されている。決して聖人君子物語ではない。

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    2020年01月15日
  • 臓器農場

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    ネタバレ

    いわゆる医療サスペンスの系譜に分類される小説である。この分野の小説は、あまり読んだことがなかった。同系列のドラマもあまり得意ではない。手術の場面など、いわゆる臓器手術の場面(描写)の生々しさが苦手だからである。
    本書の著者は現役の精神科医である。もちろん医学的な知識は豊富で、それがこの小説にリアリティと重厚感を与えている。恐る恐る手にした小説だったが、読んでよかったと感じている。ナースの日常、病院の院内描写、論文の内容の細部に至るまで、あたかもノンフィクションのごときリアリティである。しかし、小説が備えるべき物語性も十分に盛り込まれている。病院の闇を巡る物語にもかかわらず、ラブロマンスの要素も

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    2019年08月06日
  • アフリカの蹄

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    おそろしい物語でした。さすがにこれはフィクションだと思いますが、つい20年ほど前までアパルトヘイトという差別が現実に存在していたというおそろしさを垣間見た気がします。

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    2019年01月26日
  • 臓器農場

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    ケーブルカー。生まれ育った長崎にふと思いを馳せる。規子と的場医師の出会いもとっても素敵だったが、ラストシーンで(うすうすわかってはいたものの)明確になる的場医師と規子の思いに胸熱くなった。あぁ。規子と的場医師が結ばれてほしかったな・・・

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    2018年10月12日
  • 悲素(下)(新潮文庫)

    nao

    購入済み

    とても面白く一気読みしましたが、読んでいて気持ち悪くなりました。
    お金の為にここまでやるのかと衝撃を受け、
    巻き込まれた方々が本当に気の毒で悲しくなりました。

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    2018年09月01日
  • 蛍の航跡―軍医たちの黙示録―

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    蠅の帝国の2冊目。
    開戦時に「負けるね」という連隊長があんまりにインパクトがあって、現場はそんなもんだったかーと思った。

    まぁそれが主題じゃない。
    この本は、ジャングルの中を彷徨するイメージが強い。

    阿部昭風に言えば、「戦中派の帰ってきた人たち」の声は、こうして話してくれれば掘り起こすことができるけれど、その背後には語ってくれない人々の無数の戦争が埋もれている。
    そして帰ってこられなかった無数の人びとの声もまた、埋もれている。
    これらは掘り起こす事も出きず、知らない私たちが想像すれば、変質し、化け物になる。
    …形にしても化け物になるけれど。

    こういう本は、何も考えず、何も探らず、そのまま

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    2018年03月22日
  • 蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

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    ふと、本屋さんの本棚で見つけた。
    最初見つけたときは、またどうせ、ありきたりの体験談手記じゃいやだなぁと思って手に取ることもせず。
    これを世間では食わず嫌いという。

    いやはやふと思い立って急に買って、でもしばらく放置。
    そしてある日、急に読みたくなって読んだわけだが、よかった。読んでよかった、買ってよかった。

    とても淡白、冷静。「私」になりきってしまって、通勤時間が広島だったり空襲後の東京だったり、朝の時間に読むには結構つらかった。帰りもなかなかつらいけど。
    視点がいつも「私」なので、吉村昭より読みやすいかも。だけれど、感傷に浸る前に現実が押し寄せて来て、立ち止まりもできないし、泣いてもい

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    2018年03月19日
  • 風花病棟

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    ネタバレ

    帚木蓬生、いい作品が多いと改めて思う。
    これを読むの、3回目。
    どの先生も、穏やかでいいドクターです。こんなドクターにかかりたいと、みんな思うことでしょう。

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    2018年03月11日
  • 臓器農場

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    ミステリー好きになったきっかけの本。
    夜読み始めたら止まらなくなり、そのまま最後まで読んでしまった。
    内容も当時の自分には結構衝撃的だった。
    そのせいか、色々と印象に残っている。
    面白い本だと思う。

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    2017年12月17日
  • 逃亡(下)

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    戦犯という立場、自らの罪意識は持ちつつも、それでもやりばのない国家から見放された理不尽さ、今まで考えたこともなかった戦争の側面を考えさせられた。そしてもうひとつ、下巻を通じて太く貫かれていたのが、嫁の気丈さ。はんぱない。嫁からの手紙は本当に泣けました。

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    2017年11月22日
  • 三たびの海峡

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    良い本を読んだ。久しぶりに電車の中で熱中の余り、降り損ねかけた。
    帚木さんのミステリーっぽくない本を探していて見つけたのがこの本。あらすじを見て、テーマが戦時中の朝鮮人強制労働という政治・民族的なものなのでちょっと悩んだが、帚木さんなら冷静に扱うだろうと考え購入した。
    前半は戦時下を中心に現代をフラッシュバックで扱いながら進行する。あまりに屈辱的な日本の朝鮮統治、その中で強制労働に徴集される17歳の主人公。連れて来られた日本の炭鉱での過酷な労働。そして搾取・拷問・・・。帚木さんの端正な文章で綴られるその悲惨さは、扇情的でないために却って胸に響いてくる。
    一方で日本人炭鉱労働者が差し出す強

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    2017年11月16日