帚木蓬生のレビュー一覧

  • 国銅(下)

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    広国 国人 『国銅』 
    主人公と本の題名が読み進むにつれて どうしてそういう名を付けたのかが繋がりました。

    漢詩において、おそらくこうだろうなと拡がる風景心情など、余韻に浸る素晴らしさを実感しました。漢詩 本当に良いですね。 

    色んな場面で考えてさせられる優れた本です。

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    2024年04月17日
  • 国銅(上)

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    長門の国から石を切り出し銅を造り都に運ぶ。
    大仏様をどうやって造りあげていったのか。
    詳しく描かれた工程を読みながらもっと知りたい事は検索しながら読みました。
    奈良の大仏様をこの本を読み終えてから、又この都を造りあげた関わった人々に対して参拝したいですね。感慨深い本です。

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    2024年04月16日
  • 閉鎖病棟

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    自分も精神疾患を持っていて、精神科のデイケアとか閉鎖病棟とか実際に訪れたことがあって、その時のことをさまざまと思い出した。何度も読みたい作品

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    2024年04月08日
  • 臓器農場

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    面白かった!!!
    いのちとはどこに宿るのか、深く考えさせられました。
    欠陥を持った藤野くんが、一番地に足を着けていて、だからこそ最後の言葉がとても印象に残りました。
    的場先生の手記がとても切なく、悲しかったです。

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    2024年03月09日
  • 三たびの海峡

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    騙されて強制連行された炭坑で辛く苦しい仕事をさせられていた。殴る蹴るは当たり前、亡くなっても何とも思わない日本人。そんな時代があったのかと苦々しい思いだ。
    やっと逃げ出し戦後愛する妻と韓国へ行くも敵対している両国。妻は父に連れて行かれ別れなければならなかった。
    辛かったねの一言では言い表せない大きな歴史があった。
    ドキュメンタリーのようでした。

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    2024年02月13日
  • 白い夏の墓標

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    「この本、本当に凄いぞ!!」の帯に衝動買い。45年前とは思えない現代的内容の医学ミステリー。

    アメリカで客死した学友の痕跡をおって行くうちに辿り着く細菌研究所。細菌兵器の研究に従事する医学者たち。逆立ちした科学。人体実験やウイルスなど、COVID19の出自を預言しているかのような内容。

    書店員のオススメのとおり大当たりでした。

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    2024年02月11日
  • インターセックス

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    サンビーチ病院に勤務することになった翔子。そこでは性同一性障害やインターセックスの患者達への治療が行われていた。翔子は絶望の淵にいた患者達のために奔走するが、岸川院長の周辺に不可解な変死が続いていると気づき…。

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    2023年11月12日
  • ヒトラーの防具(上)

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    居合いの剣でヒトラーを魅了し、護衛に選ばれた日独混血の駐在武官補佐官。だが、祖国・日本は、そしてもう一つの祖国・ドイツは彼の思いとは別の道を歩んでいた。第二次大戦下のドイツを舞台に描く、ヒューマン・サスペンス。

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    2023年11月12日
  • ヒトラーの防具(下)

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    居合いの剣でヒトラーを魅了し、護衛に選ばれた日独混血の駐在武官補佐官。だが、祖国・日本は、そしてもう一つの祖国・ドイツは彼の思いとは別の道を歩んでいた。第二次大戦下のドイツを舞台に描く、ヒューマン・サスペンス。

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    2023年11月12日
  • 三たびの海峡

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    一度目は戦時下の強制連行、二度目は愛する日本女性との祖国への旅。そして、戦後半世紀を経た今、私は三度目の海峡を越えねばならなかった…。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く。

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    2023年11月12日
  • 国銅(下)

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    蟻の如く働くこと十年。繰り返しの過酷な毎日でも、国人は仏の教えとわずかな言葉を頼りに必死に生きた。そして遂に大仏は完成したが…。無名の者たちの深き歓びと痛切なる哀しみを描く大平ロマン、万感のラストシーン。

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    2023年11月12日
  • 国銅(上)

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    極上の銅を命懸けで掘り出し、精錬して鋳込む。若き国人も仲間と共に都に向かった…。奈良の大仏造りに身を捧げ、報われずに散った男達の深き歓びと哀しみを描く大平ロマン。

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    2023年11月12日
  • 水神(下)

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    ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成されなかった。故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。

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    2023年11月12日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    身内にギャンブルをやっている方がいたらまずは本書の診断だけでもやってもらうべき。
    一回借金の精算をしてくれた息子の結婚資金を再度パチンコに注ぎ込むくらいのレベルの症例が多く文字通り鬼かロボットと化している。ここまでやって離婚離縁されていないケースもあるのには驚く。
    借金については絶対に肩替わりしないという事を学べる良書。

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    2023年08月23日
  • 閉鎖病棟

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    映画の原作だと知り購入。
    ただ思っていた時代背景などが違う上に、精神疾患に対して理解がない時代でもあり、言葉に戸惑って、読むのを辞めようかと思ってしまった。
    でも山本周五郎賞を受賞しているとあったので、最後まで読み進めてみた。

    精神疾患に理解が得られない時代。
    常識から外れると、おかしい、とされる時代。
    個性だと認めてもらうことはもちろんなく、家族からさえ疎まれる人たち。
    だけど、純粋に人を想いやれるのは、常識内にいるとされる人ではなく、この病棟にいる人たちではないのかな?と思ってしまう。

    現代で心を病む人は増えていると聞く。
    生きる意味を探している人も多い。
    弱くても、存在が薄くても、常

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    2023年07月27日
  • 白い夏の墓標

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    昭和50年代に出された作品なのに、今読んでも色褪せない。仙台ヴァイラスを持ってアメリカの研究所へ渡った同僚の事故死。でも、それが事故じゃないと聞かされてから始まる物語。

    細菌の融合によって生物兵器をも作り出せてしまう。逆立ちの科学。人を救うためのものではないのか。そんな自問自答が苦しいほど伝わる。

    同僚の墓参りをし、しかし死体がないと聞かされる。

    ひとすじの光に導かれるようにページをめくると真実にたどり着く。

    某書店のポップアップ【どうしても売りたい本】というのに深くうなずける。そのポップがきっかけで手に取ったようなものだった。

    南フランスの牧歌的な情景と、ピレネー山脈の風景が目に浮

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    2023年07月20日
  • 閉鎖病棟

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    ネタバレ

    カバー裏の内容紹介を読んで、ミステリ?と思ってしまったけれど、この本はミステリではありませんでした。

    一体いつの時代の話なのだろうと思うくらい、テクノロジーとは無縁の人々。
    「普通」ではないと言われ、「普通」の人たちから隔離され、それでも明るく温かく時に寂しく日々を送る。
    ストーリーはもちろんあるのだけど、大事なのはそこではない。
    彼ら患者が発病する前の生活、今の暮らし、そしてこれからのこと。

    作中で主人公のチュウさんが貰う手紙にこう書いてある。
    ”病院はついの棲み家ではありません。渡りに疲れた鳥たちが羽を休める杜(もり)でしかないのです。病院で死に鳥になってはいけません。いずれ翔び発って

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    2023年05月24日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

    匿名

    購入済み

    絶対読むべき

    今までパチンコやスロット屋が当たり前のように街にある中で育ち、当たり前の風景がいかに恐ろしいかよく判りました。人が鬼、ゴミ以下になる、こんな恐ろしいものはないです。
    今までパチンコ屋には一度も行った事ありませんでしたが、パチンコ屋含めギャンブルは死ぬまで一度たりとも絶対にやらないと強く思うきっかけになりました。

    #怖い #ダーク

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    2023年04月25日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    森田療法のエッセンスが凝縮されている、言わば森田療法のセルフヘルプ本といったところ。本書を読むと、悩んでいる人がいかに不毛な努力を続けてしまっているのかがよくわかるし、一つ一つの言葉にとても説得力がある。
    ビオンの記憶(知識)、欲望、理解は治療者に対してだけのものではなく、「なりきる」ことを妨げる要因であるという指摘は興味深い。

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    2023年03月14日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    依存症って 本人だけな病というより、それを支えたりしり拭する人さえ居なければ、継続不可能ってことなんだよね…

    金欲しさに嘘だけでなく、人を殺してしまうこともある。
    アドバイスも使えない。

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    2025年12月02日