ドイツ物だからなぁ・・・私の採点は甘い!だなんて思わないでくださいまし~。
本当に感動しました! 上・下巻に分かれているものの、あっという間に読むことができますよん。
戦争中のドイツの残虐な行為についても書かれていますし、それに対抗しようとしていたアンダーグラウンド組織のこともでてきます。もう涙・涙
...続きを読むですよん。
戦争の悲劇は人間を狂わせてしまうところですよね。
日本国家を背負って駐在している主人公のヒューマニズムはだまってはいませんでした。
しつこいですけど、満点をうなずいていただける作品だと思います。
著者である帚木(ははきぎ)氏は元精神科のお医者様。
初期の作品はお仕事柄か、精神医学ミステリが多かったのですが、作家を本業になさってからは広範囲のミステリやボーダー小説を書いています。
一貫してヒューマニズムや正義感をテーマに書かれ、悲しいかな、そんな人いるの?ってこともありますが、そういう人たちが現実にいて欲しいという望みが生まれ、読んでいてスッキリするところが大好きなんです。
今のところ、新作がでると必ず読む作家さんのひとりとなっています。
それにしてもこの剣道の防具、実存しているんですよ~。
いろいろな人の手に渡り、フランスにあったらしいのですが、今は日本剣道協会が保管しているそうです。見てみたいものです。