帚木蓬生のレビュー一覧

  • ギャンブル脳(新潮新書)

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    ■ギャンブル症の脳内化学伝達物質
     脳内科学伝達物質には、大きく分けて四種類ある。セロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミン、オピオイドである。
     セトロニンは衝動の制御。
     ノルエピネフリンは覚醒と興奮。
     ドーパミンは報酬系の制御と行動の維持。
     オピオイドは覚醒剤と同様に覚醒の維持に関与している。
     ギャンブルという特異な行為の反復によってギャンブル症者の脳内化学伝達物質は大きく均衡が崩れる。
     まず、セロトニンの低下が見られ衝動にブレーキがかかりにくくなる。反対にノルエピネフリンとオピオイドは増加する。覚醒と興奮の度合いが強くなり、脳がゆっくり休んでいられなくなる。このときノルエピネフリ

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    2025年05月12日
  • 花散る里の病棟(新潮文庫)

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    病死した父の代まで代々続いた診療所を、主に経済的な理由で、閉じました。現代の開業医は様々な方向から叩かれます。父は夜中よく起こされて診療していたのを覚えています。そんな私がこの作品を読むと、私も耳が痛くなる作品でした。

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    2025年05月01日
  • ギャンブル脳(新潮新書)

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    ・ギャンブルは危険。脳の仕組みが変わる
    ・一度脳の仕組みが変われば、復活は難しい
    ・アルコール依存症と構造は変わらない
    ・日本政府はやばい。ギャンブルとの癒着強すぎる。

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    2025年04月30日
  • 香子(五) 紫式部物語

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    源氏物語54帖が完結し、源氏絵を紫式部が母君と見ながら語り合う場面、自分も絵を想像しながら振り返っていました。

    紫式部の生涯と執筆の過程や思いが記されているこの本により、源氏物語の理解が深まりました。

    源氏物語の中には、和歌に心を込めてやりとりする場面が随所に見られます。なんて、風雅なんだろう!作中人物になり変わって、男性の心も女性の心も、歌にたくすることができた紫式部は、すごい人だなぁ。

    高校のとき、漫画「あさきゆめみし」で光源氏の恋愛に興味を持っていましたが、今は男性の物語というより女性の生き方を描いているのかなと思うようになりました。現代語訳でも楽しめましたが、もう一度原文に立ちか

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    2025年03月20日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    ざっくり今日読みました。
    ネガティブ・ケイパビリティーーざっくり、宙吊りのままで答えの出ぬ状態に長期間耐える力だと思うんですが。
    キーツが参考にされています。二章終わりまではザックリで問題ないです。
    記憶していた部分に触れますが、心理療法はネガティブ・ケイパビリティであり、隣で見ている者ーー目薬ですね。隣でまなざす力です。
    また親切であること。共感。

    この親切であるというのは社会的であるということではなく、隣で長期間まなざしていれば、システムが働き出します。そういう、ある種のコードなのです。

    あなたが私をまなざしていたことが、システムとしていつの間にか回り出し、それが双方向に働き出す。

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    2025年02月24日
  • ギャンブル脳(新潮新書)

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    我が国のギャンブル依存症治療の第一人者であり、著名な作家でもある著者の一般向けの本。2004年の新潮選書から出たg「ギャンブル依存とたたかう」でも勉強させていただいたが、20年経ち、コロナ禍も経て、ギャンブル依存症がパチンコからオンラインに代わってきた現在、またIR法ができさらにリスクが高まる情勢の中で、改めて書かれた書で、その新しい知見も含めて書かれており、わかりやすく勉強になる。早速、患者さん及び家族のためにどんどん進めている次第である。治療の工夫でSOGSで小結、大関、横綱と重症度判断をして伝える方などは感心した。最後に自助グループの意味合いについて懇切丁寧に書かれているのは同様の類書に

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    2025年02月24日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    なんだか好きそうな考えだなあと思いつつ深掘りしていなかった森田療法。噛み砕いてくれている本書は入門にぴったりでした。

    「反省と吟味は自分の過去の小さな行動までに及びます。現在の行動よりも、過去の行動が重味をもってきます。(略)
    こうなると現在の時間は、過去の言動を点検し、今後の行動を事前に決めるのにひたすら費やされます。いわば、今の時間が、過去と未来の時間に侵入されて、身動きがとれなくなった状態です。」

    これって流行りのマインドフルネスでお馴染み「今ここ」と同じでは?と思いました。イマイチ理解し切れていなかったのですが、森田療法でするっと入ってきて驚きです。
    あとがきにもあるように、考え方

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    2025年02月23日
  • 花散る里の病棟(新潮文庫)

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    彦山ガラガラ 二○一○年/父の石 一九三六年/
    歩く死者 二○一五年/兵站病院 一九四三 ― 四五年/
    病歴 二○○三年/告知 二○一九年/
    胎を堕ろす 二○○七年/復員 一九四七年/
    二人三脚 一九九二年/パンデミック 二○一九 — 二一年

    四代にわたる医師の家
    働き方はそれぞれながら、治療するという立場は同じと思えば違うかもしれないとも思う。
    戦争の時代、パンデミックの時
    思いは乱れたかもしれない

    自分が体験していないことは想像するしかないけれど、できるだけ心を寄せて想像しようと思う

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    2025年01月20日
  • 臓器農場

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    ネタバレ

    主人公にとって大切な2人の命が奪われてしまうことは悲しい出来事だった。
    この本を読んで、助かりたい気持ち、研究心や向上心、助けたいという気持ちの裏側に、犠牲になる命があると知ったらどうする?ということを深く考えた。自分の信念を問われている気がした。

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    2025年01月19日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    「ギャンブル依存症は進行性の病気だ」そう看破する筆者の主張が悲惨極まりない具体的な例とともに語られている本です。ギャンブル依存症とは本人はおろか周りの人も傷つけるものだと痛感します。恐ろしい一冊です。




    いやぁ、恐ろしいですね。ギャンブル依存症というものは。しかも、誰でもかかりうる病であるということ、そして、根治するには専門医の手を借りないとどうしようもないんだということが、いやというほど読んでいてよくわかります。

    僕の場合は、自分がこういうことには人一倍弱い人間だということがわかりすぎるくらいわかっているので、たぶん、この病気には人より早く、また深くかかることになると思うんで、なるた

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    2025年01月14日
  • 風花病棟

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    ラジオ深夜便の朗読に聴き入ってしまって
    翌日(今日)本屋さんで探し購入しました
    深夜便での朗読は「顔」でした
    ファンになりました

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    2025年01月13日
  • 香子(四) 紫式部物語

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    日常使うことがない漢語が、新鮮で勉強になった。

    光源氏の老後のストーリーを想像している場面がとても、もの悲しく心に残った。

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    2024年12月14日
  • 花散る里の病棟(新潮文庫)

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    4世代にわたる町医者の物語。時代が前後するので少し混乱するが、全部読み応えがある。
    中でも「二人三脚」は聖二とMの友情にホロリ。「パンデミック」では、コロナ禍当時の首相を裸の王様と切って捨てる・・・まさに自分もそう思っていたので痛快だ。

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    2024年12月09日
  • 白い夏の墓標

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    書店で帯に惹かれ購入。名作と言われるだけあって繊細で綺麗で切ない文章が読む手を止めなかった。

    210頁「人は理由なしに生きることはできるけれども、十分な理由なしに死ぬことはできない。」本質的な素晴らしい一文だ

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    2024年11月22日
  • 三たびの海峡

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    日本人全員が読んだ方がいい。

    最近よく読む帚木蓬生さんの歴史小説が興味深いものばかりで、今回も内容は知らないまま読み始めた。
    タイトルと絵から何度も渡航に失敗しつつ日本に渡った鑑真の話かと予想したが全く違い、強制連行された朝鮮人労働者の話だった。
    辛く厳しい話が多いけれども、読み進めさせる力はやはり相当で、特に最後の展開では止まれなかった。

    一方、読み終えて今の日本人でこういったことを知っている人はどれぐらいいるのだろうと思った。
    自分も聞いた覚えはある程度だけど、私が子どもの頃はまだ戦争が身近だった。
    祖父母は戦争を体験していて、8月になると戦争についてのテレビ番組が多く流され、体験者の

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    2024年10月04日
  • 香子(三) 紫式部物語

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    源氏物語のあらすじは、おおかた頭に入っているので、巻ごとの合間に挿入された紫式部のつぶやき、思いを感じとれてとても楽しいです。

    紫式部物語なので、当然といえば、当然なのですが。実際はどうばのか、想像することもできるし、大河ドラマも見ているので、時代を超えて思いを馳せられるっていいです。

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    2024年09月28日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    改めて森田療法のお勉強。以下メモ。
    ・見つめよ、逃げるな。
    ・悩みや心配は5分以上頭の中でこねくり回さない。
    ・ハラハラドキドキこそ平常心。寒がったり暑がったりするのと同じ。
    ・心の正直な動きの事実を認めない時必ず起こってくるのが「ねばならない」⇒「はからい」「思想の矛盾」
    ・解決方法は「あるがまま」⇒いろいろ生じてくる不安を起こらないように工夫したり克服しようと努力はせず「あるがまま」に放置する。
    ・ハマった時の脱出方法
    ①身近な日常の継続⇒「外相整えば内相自ずから熟す」
    ②身体を動かす⇒これは実感として効く。悩んだら酒より筋トレ

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    2024年09月08日
  • 国銅(下)

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    この本を読んでから奈良時代が気になって仕方がない。
    改めてすごく影響を受けたことに気づき、⭐︎5へ変更。
    ーーー
    源氏物語のことを調べていて帚木蓬生さんを知り、ネガティブケイパビリティという考え方も気になっていたので興味を持った。
    書かれてるジャンルは精神科医としてのものからく小説だけでも色々あるようで、直感でこちらを選択。

    奈良の大仏を作る人足(肉体労働者)の話。
    歴史小説、にしては古すぎて文献などはほとんど残ってないだろうから、ほぼ創作だと思われる。
    が、本当にこんなだったんだろうなというリアリティがあり、エンタメとして読みやすくて上下ともどんどん読み進められた。
    とても面白く、他のもの

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    2024年08月26日
  • 白い夏の墓標

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    ネタバレ

    黒田という人間が尊く、その生に魅せられました。

    本書には、細菌学全般の知識を全く持ち合わせずとも、そのテーマの中で描かれるキャラクターの心理描写や人間ドラマが数々あり、思わず涙するシーンもありました。

    その主な要素となるのは、やはり本書の主人公である黒田武彦です。
    恐らく、誰もが彼の光の当たらない暗い闇の中で生きる様に共感をした場面が少なからずあったのではないでしょうか。
    彼の生はあまりにもリアルで酷いものでしたが、私はそこから生まれる黒田の人間らしさに共感し、より彼を好きになりました。

    本書の狂言まわしである佐伯も語っていましたが、黒田には、いわゆる「知らない方が幸せ」とされる世の中の

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    2024年08月22日
  • 国銅(下)

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    20年ぶりに再読。帚木蓬生さんの小説の根底に流れるものは「優しさ」だと思う。
    奈良登の黒虫や吹屋頭、都の池万呂や島万呂や二見。何度もその優しさに涙する。
    何年後かにまた読もう。

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    2024年07月30日