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Posted by ブクログ
ネガティヴケイパビリティとは、容易に答えの出ない事態に耐えうる脳力。キーツが発見をし、精神科医のビオンが再発見し、発展させた。
教育や医療の現場ではポジティブケイパビリティ、つまり即時の問題解決能力が求められ、この事象はわたしの生活でも同じ。実際小学校中学校でも、質問と問いが二項対立にあり、その速度を求められる。またビジネスも同じように事象に対して、過去の経験やフレームワークから解決策を落とし込むことが推奨される。前提として、ビジネスは提供できるサービスの幅や品質などに制限があるため、すべての目の前の患者、目の前の人へ向き合い、一人一人に目を向け耳を貸すことは不可能は部分もあるかもしれないが、ただフレームワークに落とし込みすぎてしまい、それ以外の部分を見落とすないしは見ないようにしてしまっているのは確かに寛容ではない。本書においては、寛容や共感、まさに相手の心を読もうとする力であったり、相手の立場に立って考える力といったものが求められたりと本読んでみて、謙虚さであることの重要性っていうのを感じた。また世の中にはポジティブケイパビリティで解決できないことばかりであり、その際にはその問題に対して辛抱強く耐えることが求められる。
Posted by ブクログ
ネガティブケイパビリティという
すぐには解決できなくても
なんとか持ちこたえていける能力。
これは本当に大切な力だなぁと
よく理解できました
本の中では
このネガティブケイパビリティの力が
高い方々として
ジョン・キーツ
シェイクスピア
紫式部
といった歴史上の方々が紹介されているのですが
勉強不足の私は彼らのお名前は存じ上げているものの、その作品についてはあまり知らず…
それらを著者さんがわかりやすく
作品内容の紹介もしてくれていたり
その方の生涯も少し紹介してくださっているので
1冊を読んだというよりも
途中、「私、今、3冊くらい読んだ?」
…と、まるで各著書を読んだ気持ちになりました!
そして精神科医をされている
帚木さんの元を訪れた8人の受診者さんの
身の上話と、それに対してどんな対応になるのか
というお話への共感。
プラセボ効果
や
メディシンマン
についての説明もなるほど、、としか
言いようがないです
「意味付け」と「期待」があれば
脳は希望を見出して、影響を与えるのだということが沢山の実例で起きている。凄いことで…
そして書籍のおわりに締めくくられたお言葉。
精神科医として1番大切なのは親切だと。
親切こそが、共感への入口。
そして人間の最高の財産はEmpathy共感
娘たちのこれからの成長に際して
彼女たちの中に共感の力が育ってくれる様、
ネガティブケイパビリティをもって親として伴奏し続けたいなと思いました
本の締めくくり…には号泣してしまいました。
ルワンダ内乱後の孤児院にいた子どもが
アメリカの子どもからの寄付文具と共にあった
お手紙を読んでもらい、
それを胸に抱きしめて泣いたという姿…。
他の誰かが自分の事を思ってくれていると知ること。
それは世界中の人々が必要としていること。
本当にそう思います
共感の力があれば
戦争が起きるわけないし
人生も少し生きやすくなるはず
学び大き1冊でした。
本当に良書過ぎて…読めてよかったです
Posted by ブクログ
ケイパビリティというか、キャパビリティっていうと理解しやすい、
ネガティブに対する許容量って感じでしょうか。
著者は患者の話を聞くたび、してあげられることがない、という思いがあった。
できることは、
目薬(見て話を聞いてあげること
日薬(時間経過で状態が良くなることに期待する
ぐらいとのこと。
答えを決めずに、考え続ける、受け止め続ける、
哲学的な考えでもある。
メディシンマン
- 占い師と病魔退治の祈祷師
「精神療法科は医学教育を受けているものも、そうでいないものも、伝統的占い師の継承者と見なすことができる」
「現代精神医学の勝利は薬理の領域内のみである。社会的境遇の面では、伝統的治療師の方がよく実践している」
つまり、オカルティックなメディシンマンに、目薬では敗北しているということ。
山の向こうのキノコを取りに行かせるのは、そのキノコならきっと治るという思いにさせれるから。
日薬で自然治癒の可能性もある。
万が一亡くなられても、やることはしたと、残された家族の慰めになる
Posted by ブクログ
仕事上で、外的要因によって業務内容が変化し、不安や億劫さを感じていたときに、その対処のヒントを得ようと思い本書を手に取った。しかし、読み進めるうちに、本書が扱うネガティブケイパビリティは、仕事に限らず、もっと広い人間の在り方に関わる概念であることを知った。
この言葉自体は以前から聞いたことがあったが、原典は詩人キーツが詩作の苦しみの中から生み出したものであり、その170年後に精神分析医ビオンが医学的観点から再評価した概念であることを知り、背景の深さに驚いた。また、著者である精神科医が語る臨床現場や終末期医療における「答えの出ない事態」に直面する実例は、ネガティブケイパビリティの必要性を実感させるものだった。
自分自身を振り返ると、子育ての中で思い通りにいかない場面で、この概念の大切さを感じることがある。また、仕事においても、未知のことを未知のまま受け止められず、知っているふりや知った気になってしまうことで、かえって不安が増していくことがある。キーツが言う外界に対して開かれた詩人の態度という視点で考えると、未知のことに対して、創作過程での必然性として、状況と真摯に向き合えそうな気がした。
Posted by ブクログ
「ネガティブ・ケイパビリティ」
すぐに答えを出そうとせず、わからないこと・割り切れないこと・不確かなことを、そのまま抱えていられる力のこと。
「諦める」とは違う、ここが面白いところ。
諦める→「もう考えても仕方ない」
ネガティブ・ケイパビリティ→「まだ答えは出ない。でも、もう少しこの問いと一緒にいてみよう」
という違い。
小説を読んでいて、登場人物の気持ちや出来事の意味が最後まではっきりしないときにも、この力が関係する。
「つまりこういうことね」と早く答えを決めるのではなく、わからなさや複雑さを抱えたまま感じる。
最近読んだ『カフネ』のような、登場人物の表面だけではわからない思いや、簡単には割り切れない出来事を描いた作品とも、すごく相性のいい考え方だ。
そして個人的には、これは「弱さ」ではなく、むしろかなりの精神的な強さだと思う。
「答えを出さない」というのは、実は「答えを出す」より難しい。
すぐに白黒つけて、前進したい性格の自分には、とても厳しい考え方だな。
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