帚木蓬生のレビュー一覧

  • 国銅(下)

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    蟻の如く働くこと十年。繰り返しの過酷な毎日でも、国人は仏の教えとわずかな言葉を頼りに必死に生きた。そして遂に大仏は完成したが…。無名の者たちの深き歓びと痛切なる哀しみを描く大平ロマン、万感のラストシーン。

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    2023年11月12日
  • 国銅(上)

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    極上の銅を命懸けで掘り出し、精錬して鋳込む。若き国人も仲間と共に都に向かった…。奈良の大仏造りに身を捧げ、報われずに散った男達の深き歓びと哀しみを描く大平ロマン。

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    2023年11月12日
  • 水神(下)

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    ついに工事が始まった。大石を沈めては堰を作り、水路を切りひらいてゆく。百姓たちは汗水を拭う暇もなく働いた。「水が来たぞ」。苦難の果てに叫び声は上がった。子々孫々にまで筑後川の恵みがもたらされた瞬間だ。そして、この大事業は、領民の幸せをひたすらに願った老武士の、命を懸けたある行為なくしては、決して成されなかった。故郷の大地に捧げられた、熱涙溢れる歴史長篇。

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    2023年11月12日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    身内にギャンブルをやっている方がいたらまずは本書の診断だけでもやってもらうべき。
    一回借金の精算をしてくれた息子の結婚資金を再度パチンコに注ぎ込むくらいのレベルの症例が多く文字通り鬼かロボットと化している。ここまでやって離婚離縁されていないケースもあるのには驚く。
    借金については絶対に肩替わりしないという事を学べる良書。

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    2023年08月23日
  • 閉鎖病棟

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    映画の原作だと知り購入。
    ただ思っていた時代背景などが違う上に、精神疾患に対して理解がない時代でもあり、言葉に戸惑って、読むのを辞めようかと思ってしまった。
    でも山本周五郎賞を受賞しているとあったので、最後まで読み進めてみた。

    精神疾患に理解が得られない時代。
    常識から外れると、おかしい、とされる時代。
    個性だと認めてもらうことはもちろんなく、家族からさえ疎まれる人たち。
    だけど、純粋に人を想いやれるのは、常識内にいるとされる人ではなく、この病棟にいる人たちではないのかな?と思ってしまう。

    現代で心を病む人は増えていると聞く。
    生きる意味を探している人も多い。
    弱くても、存在が薄くても、常

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    2023年07月27日
  • 閉鎖病棟

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    ネタバレ

    カバー裏の内容紹介を読んで、ミステリ?と思ってしまったけれど、この本はミステリではありませんでした。

    一体いつの時代の話なのだろうと思うくらい、テクノロジーとは無縁の人々。
    「普通」ではないと言われ、「普通」の人たちから隔離され、それでも明るく温かく時に寂しく日々を送る。
    ストーリーはもちろんあるのだけど、大事なのはそこではない。
    彼ら患者が発病する前の生活、今の暮らし、そしてこれからのこと。

    作中で主人公のチュウさんが貰う手紙にこう書いてある。
    ”病院はついの棲み家ではありません。渡りに疲れた鳥たちが羽を休める杜(もり)でしかないのです。病院で死に鳥になってはいけません。いずれ翔び発って

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    2023年05月24日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

    匿名

    購入済み

    絶対読むべき

    今までパチンコやスロット屋が当たり前のように街にある中で育ち、当たり前の風景がいかに恐ろしいかよく判りました。人が鬼、ゴミ以下になる、こんな恐ろしいものはないです。
    今までパチンコ屋には一度も行った事ありませんでしたが、パチンコ屋含めギャンブルは死ぬまで一度たりとも絶対にやらないと強く思うきっかけになりました。

    #ダーク #怖い

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    2023年04月25日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    森田療法のエッセンスが凝縮されている、言わば森田療法のセルフヘルプ本といったところ。本書を読むと、悩んでいる人がいかに不毛な努力を続けてしまっているのかがよくわかるし、一つ一つの言葉にとても説得力がある。
    ビオンの記憶(知識)、欲望、理解は治療者に対してだけのものではなく、「なりきる」ことを妨げる要因であるという指摘は興味深い。

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    2023年03月14日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    依存症って 本人だけな病というより、それを支えたりしり拭する人さえ居なければ、継続不可能ってことなんだよね…

    金欲しさに嘘だけでなく、人を殺してしまうこともある。
    アドバイスも使えない。

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    2025年12月02日
  • 守教(下)(新潮文庫)

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    圧巻の物語。
    三十代半ばにして初めて、信仰とは何か考えさせられたように思える。今までももちろん宗教についての本は読んだことがあるけれど、それは単に教義について知りたいという知識欲の延長でしかなくて、精神性についてまで考えが及んでいなかった。というか頭で考えて理解できるものではない…。「信仰とは?」と問われて、賢しらに答えられるものではない。

    信仰がこれほど続いたのも、農民の生活の苦しさと信仰の融合性の高さもあるのかなと。

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    2023年02月19日
  • 風花病棟

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    地域の医師・開業医の重要な役割、守備範囲の広さ、診療において根底で大切なことを改めて学んだ。
    総合病院勤務医の仕事とは根本的に違うし、人間力が問われる。
    医師として専門性を突き詰めることも大切だけど、同じくらいか、もっと大切なことを改めて気付かされた。

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    2022年10月23日
  • 信仰と医学 聖地ルルドをめぐる省察

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    プラセボとの関係が知りたくて読み始めたけど、少女ベルナデットの物語に引き込まれました。(こんなところで自分の伝記好きを実感)ベルナデットに対しての星5つ。読後、動画でルルドがどんな場所なのか検索しまくり、そこからあちこちの観光動画にハマりました。私の知らない世界が広がり、これはこれで小さなルルドの奇跡。

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    2022年08月04日
  • 蛍の航跡―軍医たちの黙示録―

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    戦場に送られた軍医15人の物語短編。勉強を早期に切り上げて前線に送られた人や、思いがけずに現地の出産に立ち会う人(産科の臨床教育を受けずに出征)、現地の人と良好な関係を築き生き延びた人、仲間がバタバタと倒れ同僚の軍医も自殺する中何とか踏みとどまった人。どの話も読んでいて息苦しくなる。しかし、しっかりと心に刻む歴史である。

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    2022年07月29日
  • 襲来 下

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    蒙古襲来、元寇・・・
    必ず異国が海を渡って日本を攻めて来ると考えた日蓮様は漁師の出である見助を対馬へ送る。見助は日蓮様の耳目として13年間その任にあたり、ついに巨大な船団がやって来る。圧倒的な力に立ち向かうこともできず、ひたすら「見る」事に徹する見助。
    蒙古の襲撃の場面は読んでいて胸が張り裂けそうになる。
    それにしても帚木先生の作品は、なぜこうも優しさに満ち溢れているんだろう。日蓮様はもとより、鎌倉の干物屋のおかみのたえ、対馬のくったん爺さまと、とい婆さまや密かに心を寄せあうなみ。兄のような馬場冠治、そして海を渡ってやってきた馬の蒙古。全ての登場人物の笑顔が目に浮かぶ。
    蒙古襲来がロシアのウク

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    2022年07月28日
  • 賞の柩

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    面白かった。読みやすかった。
    帚木蓬生さんの作品は本当にどれも読みやすい。
    こういう世界があるんだなぁ、と思いながら読んだ。医学、生理学などの研究に携わる人は、純粋に苦しむ人を助けたい、という志で励んで欲しいものだと思った。

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    2022年05月01日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    私はギャンブルはしないが、友人にパチンコ・パチスロ狂がいて、その心理を理解する為にこの本を手に取った。
    筆者は本書の中でギャンブル依存症患者の事を「鬼・ロボット以下」と評する。
    そしてそれは当たっていると思う。
    本人だけでなく周りの関係者も不幸のどん底へ叩き落とすから。
    ただ、ギャンブル依存症は本人の意志ではなく病気なのだ、という認識は自分には無かったので新たな発見。
    本書を読み進めて行くと、なんとこの日本にはギャンブルの誘惑の多い事か。
    それも政治がギャンブル狂を作っているフシさえある。癒着と利権まみれ。
    単純に個人の弱さと片付けられない。
    恐ろしい事だ。

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    2022年04月27日
  • アフリカの蹄

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    主人公の作田信は30代の外科医師。心臓移植手術を学ぶため、南アフリカの大学病院に留学している。この国では、白人の命を助けるために黒人の臓器が提供され、その逆はない。医学技術の進歩が人種差別の犠牲の上に成り立っている皮肉に、作田も疑問を感じざるを得ない。
    作田は、勤務時間外を利用して、町のスラム地域にあるサミュエルの診療所を手伝い始める。
    サミュエルはエリート医師として豊かな生活も出来るが、使命感と反骨精神から、自らスラム地域に留まっている。しかし、スラムの環境は劣悪で、医者の手はいくらあっても足りない。
    そんな中、黒人の子供たちの間に奇妙な病気が広がり、特に体力の乏しい幼児は次々に落命していく

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    2022年03月02日
  • 水神(上)

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    真っ当な小説を久々に読んだ気がします。勉強不足で、同県民なのに大石堰と五庄屋の事知らなかった…素晴らしい業績。
    時代もので農民が中心に描かれてる作品って確かにあまり読んだことが無いかも。その上、庄屋様もお奉行様も利他な人が多くて凄い。庄屋たち、苦労は我々の代で終わらせて次世代に引き継がないという強い意志を感じます。身代潰しても、磔にされても構わない、って相当強い。
    農民と庄屋や奉行、階級差は歴然とあるけど下々を虐げることは全く無くて凄い。農民のキツさは今の時代とは比べものにならないけど、農民を虐げて温々暮らす庄屋が居ない……庄屋って悪徳な印象だったけど五庄屋の面々には覆されました。
    権がかわい

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    2022年02月25日
  • 襲来 下

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    大好きな帚木さんの歴史小説。「水神」と同じく、史実とフィクションが上手い具合に溶け込んでいて、本当に存在しているような人物描写は見事としか言いようがない。結末に近づくにつれ、胸が熱くなり涙無しでは読み進められなくなった。covid-19が落ち着いたら、鎌倉に史跡を辿りに行きたい。

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    2022年02月10日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    生還出来る者は、まだいい。実際は大多数がそのまま死んでいくのであり、その過程で周囲を、周囲の弱い立場のモノを傷つけまくっていく。ギャンブル依存症者並びにソレを生み出す施設は、それだけで犯罪者にも等しいゴミとしか思えない。同情の余地はない。

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    2022年02月10日