帚木蓬生のレビュー一覧
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蒙古襲来、元寇・・・
必ず異国が海を渡って日本を攻めて来ると考えた日蓮様は漁師の出である見助を対馬へ送る。見助は日蓮様の耳目として13年間その任にあたり、ついに巨大な船団がやって来る。圧倒的な力に立ち向かうこともできず、ひたすら「見る」事に徹する見助。
蒙古の襲撃の場面は読んでいて胸が張り裂けそうになる。
それにしても帚木先生の作品は、なぜこうも優しさに満ち溢れているんだろう。日蓮様はもとより、鎌倉の干物屋のおかみのたえ、対馬のくったん爺さまと、とい婆さまや密かに心を寄せあうなみ。兄のような馬場冠治、そして海を渡ってやってきた馬の蒙古。全ての登場人物の笑顔が目に浮かぶ。
蒙古襲来がロシアのウク -
Posted by ブクログ
私はギャンブルはしないが、友人にパチンコ・パチスロ狂がいて、その心理を理解する為にこの本を手に取った。
筆者は本書の中でギャンブル依存症患者の事を「鬼・ロボット以下」と評する。
そしてそれは当たっていると思う。
本人だけでなく周りの関係者も不幸のどん底へ叩き落とすから。
ただ、ギャンブル依存症は本人の意志ではなく病気なのだ、という認識は自分には無かったので新たな発見。
本書を読み進めて行くと、なんとこの日本にはギャンブルの誘惑の多い事か。
それも政治がギャンブル狂を作っているフシさえある。癒着と利権まみれ。
単純に個人の弱さと片付けられない。
恐ろしい事だ。 -
Posted by ブクログ
主人公の作田信は30代の外科医師。心臓移植手術を学ぶため、南アフリカの大学病院に留学している。この国では、白人の命を助けるために黒人の臓器が提供され、その逆はない。医学技術の進歩が人種差別の犠牲の上に成り立っている皮肉に、作田も疑問を感じざるを得ない。
作田は、勤務時間外を利用して、町のスラム地域にあるサミュエルの診療所を手伝い始める。
サミュエルはエリート医師として豊かな生活も出来るが、使命感と反骨精神から、自らスラム地域に留まっている。しかし、スラムの環境は劣悪で、医者の手はいくらあっても足りない。
そんな中、黒人の子供たちの間に奇妙な病気が広がり、特に体力の乏しい幼児は次々に落命していく