帚木蓬生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画の原作だと知り購入。
ただ思っていた時代背景などが違う上に、精神疾患に対して理解がない時代でもあり、言葉に戸惑って、読むのを辞めようかと思ってしまった。
でも山本周五郎賞を受賞しているとあったので、最後まで読み進めてみた。
精神疾患に理解が得られない時代。
常識から外れると、おかしい、とされる時代。
個性だと認めてもらうことはもちろんなく、家族からさえ疎まれる人たち。
だけど、純粋に人を想いやれるのは、常識内にいるとされる人ではなく、この病棟にいる人たちではないのかな?と思ってしまう。
現代で心を病む人は増えていると聞く。
生きる意味を探している人も多い。
弱くても、存在が薄くても、常 -
Posted by ブクログ
蒙古襲来、元寇・・・
必ず異国が海を渡って日本を攻めて来ると考えた日蓮様は漁師の出である見助を対馬へ送る。見助は日蓮様の耳目として13年間その任にあたり、ついに巨大な船団がやって来る。圧倒的な力に立ち向かうこともできず、ひたすら「見る」事に徹する見助。
蒙古の襲撃の場面は読んでいて胸が張り裂けそうになる。
それにしても帚木先生の作品は、なぜこうも優しさに満ち溢れているんだろう。日蓮様はもとより、鎌倉の干物屋のおかみのたえ、対馬のくったん爺さまと、とい婆さまや密かに心を寄せあうなみ。兄のような馬場冠治、そして海を渡ってやってきた馬の蒙古。全ての登場人物の笑顔が目に浮かぶ。
蒙古襲来がロシアのウク