帚木蓬生のレビュー一覧

  • ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法

    Posted by ブクログ

    仕事柄、会議が多く、実のある議論、効率的な議論とするにはどうすべきかと悩んでいるところで、店頭で見かけて手にしてみました。
    序盤は、依存症の方から話を引き出す事例から入っており、ビジネス観点ではなかなか頭に入らない内容でした。
    本書では、会議の目的は答えを出すことをよりも、話を引き出すことであり、そのためには答えがでないことも許容する(ネガティブ・ケイパビリティ)ことの重要性を説いていました。
    テキパキと会議を進めることだけではなく、話を引き出す重要性を改めて感じました。心理的安全性にもつながる内容だとも感じました。


    0
    2025年03月26日
  • ギャンブル脳(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    このところオンラインカジノが大きな話題となり、その利用者は国内337万人に推計されると報道されました。
    私自身、一番くじや宝くじは時々楽しみますが、オンラインカジノの広告なんて目にしたことはありません。損するとわかっているのに、なぜ手を出してしまうのか?
    そんなことを考えていた矢先に書店で本書を見つけ、興味深く読みました。

    幸いといっていいでしょうが、私の周りに「ギャンブル脳」はいません。
    ですので、本書で赤裸々に語られる患者とその家族の地獄の様相には言葉も出ませんでした。
    特に、ギャンブルをやめられない息子に悩む母親から「『ギャンブルをやめて』と遺書を書いて私が首を吊ったらやめてくれますか

    0
    2025年03月15日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

    Posted by ブクログ

    はっきりしないものを、簡素化して解決した気になっている。そっち方が楽だからだ。
    普段の自分の行いについて、思い当たるところはある。
    この本を読んだことをきっかけに、今後は自分に問いかけてみようと思う。それは逃げるためのラベリングやフレーミングではないか?と。

    0
    2025年03月02日
  • ヒトラーの防具(上)

    Posted by ブクログ

    久しぶりに再読してみた。
    第二次世界大戦直前から突入に至る期間。ドイツがナチスにより方向を間違え突き進んだ期間である。
    同じ轍を日本が辿っていくと言うのが悲しい。
    個を大事にするドイツ人ですらこんなに流されていくのだ。
    我が身に置き換えればなす術もないのか。
    匿ったユダヤ人女性はこれからどうなるのであろかかよ

    0
    2025年02月17日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

    Posted by ブクログ

    「どうにも答えが出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」
    「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」

    本文の中で書かれているネガティブ・ケイパビリティの定義は前述の通り。

    詩人・キーツが兄弟への手紙に書いた「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念を、精神分析医・ビオンが取り上げ、「記憶も欲望も理解も捨てて、初めて行き着ける」と言ったそうだ。
    キーツが述べた「ネガティブ・ケイパビリティ」は、シェイクスピアの作品の根底にあるものとして捉えられた。
    シェイクスピアの作新は、この世界にある複雑なものを、複雑なまま取り上げて組み立てている。
    ものごと

    0
    2025年02月10日
  • ギャンブル脳(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    僕がスマホゲームの株を買わない理由がコレ。子供の脳に過度な射幸心を刻む犯罪だと思っているから。病的なギャンブルの仕組みはこの一冊でよく分かる。お金、女、ギャンブル、この3つに問題のある人とは関わらないようにしてるけど、帚木先生はこれをフィールドワークにしていると知りホントに凄い人だなとおもう。

    0
    2025年02月06日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

    Posted by ブクログ

    このネガティヴ・ケイパビリティと言うものは、元々和を以て尊しとなすという精神を受け継いできた日本人が持っていたものではないかなと感じた。
    その良くない面も勿論あるのだけれど。
    でも近年の効率よく安易にに対立軸を作り、簡単に白黒つけようとする傾向は、日本人という国民性の良くも悪くも変化を感じさせる。
    芸術の分野でも、間や余白に美や意味を感じる日本的な感覚が、変わってきているのも同じ。
    曖昧な状態を受け止める余裕が、今を生きる我々にはないのだと、考えさせられた。

    0
    2025年01月30日
  • ギャンブル脳(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    アルコールもギャンブルも、この国では身近ですよね。

    一度はまると、なかなか抜け出せない怖さ…
    人生が破壊されてもはまる威力があるものがいつでも出来ることを考えると頭が痛くなります。

    0
    2025年01月29日
  • インターセックス

    Posted by ブクログ

    今まで男女の二分でしか見てなかった世界が拡がりました。
    どちらかに寄せる手術がよいのでは、と最初は考えてましたが、読み進むうち、そうでない選択もあり、それがよいのだと考えが変わりました。

    0
    2025年01月17日
  • 聖灰の暗号(下)

    Posted by ブクログ

    須貝らによって発見されたレイモン・マルティの手稿が圧巻だった

     〜生きた人が焼かれるのを見たからだ
     焼かれる人の祈りを聞いたからだ
     煙として立ち昇る人の匂いをかいだからだ
     灰の上をかすめる風の温もりを感じたからだ〜

    神を仰ぎ、慎ましく、嘘をつかず静かに暮らしてきた人びとがなぜ聖職者により、残酷な火刑に処されることになったのか?
    宗教や信仰が悪いわけではない…
    カタリ派の一掃はフランス王にとっては南仏への領土拡大、教皇にとっては異端排除…
    それぞれの思惑が一致したのだ
    結局は人間の欲だ…
    深く心に残る作品になった
    須貝とクリスチーヌの❤はやはりお約束だったが…(笑)

    0
    2025年01月08日
  • 香子(一) 紫式部物語

    Posted by ブクログ

    紫式部物語を読みながら、源氏物語を読む。
    贅沢な作品。

    源氏物語がいかにして出来たのか。
    古今和歌集や蜻蛉日記、白氏文集、長恨歌………もう全然知識が足りないな(笑)

    誠に人の世は、野分や雲、雨と同じで、人の手ではどうにも動かせない。その摂理の下で、翻弄され続けるのだ。

    0
    2024年12月11日
  • 三たびの海峡

    Posted by ブクログ

    吉川英治文学新人賞

    最近、日本の植民地支配はいいことしかなかった、大東亜共栄圏はアジアの人たちを欧米列強の支配から解放してあげたから感謝された。などなど真顔で言う人の話を聞いたが、その人に読んでもらいたい。でも、全部作り話だと言うだろうけど。
    いくら戦争中とはいえ、人間とは思えない鬼畜のような日本人、そして日本人に取り入り、同胞をいたぶる朝鮮人に怒りを覚えるが、その中でもまともな日本人もいるのを知って少し安心した。しかし、戦後も、戦中にこのような悪行を働いていたにもかかわらず、何食わぬ顔で成功していた人物も多いんだろう。

    次が気になり、速攻で読み終えたけど、最後が納得できない終わり方だった

    0
    2024年12月03日
  • 閉鎖病棟

    Posted by ブクログ

    1995年第8回山本周五郎賞受賞作

    帚木氏は、小説家で精神科医でもあります
    精神病院の施錠を必要とする病棟
    その中で今を生きる患者達を淡々と描きます
    患者達それぞれに過去があり、家族と過ごしたこともある
    そこから切り離された日常を寄り添いながら生きている彼らにも 感情があり希望がある
    病院の内側から語られていきます

    山本周五郎の「季節のない街」を 思い出しながら読みました
    語り口、社会から取り残されたような世界観
    山本周五郎賞に相応しい作品でした

    しかーし、面白く読み切れるかというとちょっと辛いんですね
    患者の群像劇(正しいわからないけど)で、
    それぞれの病気と性格を把握していくのが

    0
    2024年12月01日
  • 閉鎖病棟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    三人のショートストーリーから始まり、これ短編集?その割には尻切れみたいな終わり方だなぁと思っていたら、突然本章となり、一つの病棟の朝の描写から始まった。すでに異常な行動が書きだされ、ああ、閉鎖病棟=精神病院(旧)の話だと理解する。
    それぞれに様々な症状の患者がおり、その中でも日常生活をまともに過ごす何人かが中心となり、しかしそのまともな人もまともじゃなかった過去がある。今ではだいぶんとケアの仕方も変わっているんだろうけど、当時はまさにこの小説の世界そのものだった。一人一人を丁寧に描かれており、読んでいくうちに誰もが愛おしく感じられるが、後半に入ると息も詰まるような事件が発生し、ああ、冒頭の話が

    0
    2024年11月04日
  • 白い夏の墓標

    Posted by ブクログ

    ウィルス研究者のかつての同僚の過去を知り、米国の細菌兵器の研究をしていたことを知る。どんでん返しはないが、同僚の生い立ちや心理描写が良かった。

    0
    2024年10月29日
  • 閉鎖病棟

    Posted by ブクログ

    精神病院での日常と、患者たちの過去が描かれている作品。昔は特に精神病への差別も今より酷かったろうし理解も薄かったはず。そんな中明るく生きる人達の模様と結末に心がジーンとした。

    0
    2024年10月06日
  • 閉鎖病棟

    Posted by ブクログ

    作者が登場する人たちをとても愛しているのだと感じた。何気ない描写日々の生活がとても丁寧で共感でき、物語に没頭できる。
    精神障害の描かれ方が非常に魅力的だった

    0
    2024年09月03日
  • 沙林 偽りの王国(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    面白かった。オウム事件についての本は沢山読んできたけどこういった医者・学者の立場からの物はなかったので非常に楽しめた。ただ範囲サリンなどの化学兵器だけに収まらず一連の殺人事件などにも及んでいるので、事件の全体像についても描かれている。ただそれが主人公の衛生学者の視点なので、専門分野以外についても語っていたり公判をすべて傍聴したかのような書きっぷりがどうにもちぐはぐな印象は受けた。ほぼノンフィクションなんだけども、実際主人公の沢井のモデルになったのは井上尚英という学者らしく、作中に登場するこの人の著書も読んでみたい。しかしこういった有識者は警察からの照会、メディアの取材、裁判の証人など大変な責任

    0
    2024年08月07日
  • 沙林 偽りの王国(上)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    小説なんだけどオウム事件の経緯をノンフィクションとして読まされてるのが95%って感じ。いわゆる物語としての楽しさはまだないなあ。ただ疫学者の視点からの事件描写自体はめちゃくちゃ興味深いので読み進めてる感じ。

    0
    2024年08月06日
  • 白い夏の墓標

    Posted by ブクログ

    科学は人を生かすことも殺すこともできる。研究を続けるためにアメリカへ飛んだ若き科学者は自分の信念を黙殺して組織に従うのか、それとも信念を貫いて組織に殺されるのか。

    こういったジレンマは数多くの物語のテーマになっているけど、飽きもせずいつの時代も人々はその物語を読み、考え続ける。1983年にこの本が出版されてから、世代を超えて読み継がれ、今また注目を集めていることが素晴らしいと思う。
    日々のニュースでは人間の嫌な部分ばかり強調されるけど、そんなに悲観する必要はないのかもしれない。

    0
    2024年07月28日