帚木蓬生のレビュー一覧

  • アフリカの瞳

    Posted by ブクログ

    十人に一人がHIVに感染している国南アフリカ。かつて白人極右組織による黒人抹殺の陰謀を打ち砕いた日本人医師・作田信はいま、新たな敵エイズと戦っていた。民主化後も貧しい人々は満足な治療も受けられず、欧米の製薬会社による新薬開発の人体実験場と化していたのだ。命の重さを問う感動の長編小説。

    0
    2017年04月08日
  • エンブリオ 下

    Posted by ブクログ

    「男性の妊娠」研究を国際学会で発表し、各国の賞賛を浴びた岸川。彼の高度な医療水準に、アメリカで不妊治療をビジネス展開する大企業が目をつける。最先端の技術と情報を盗むため、巨大組織が仕掛けた卑劣な罠。そして、それに対して岸川がとった恐るべき反撃策とは。岸川の持つ闇が徐々に暴走し始める…。生殖医療の暗部を鋭くえぐり、進みすぎた生命科学が犯す罪を描き出した戦慄の長編小説。

    0
    2017年04月08日
  • エンブリオ 上

    Posted by ブクログ

    エンブリオ―それは受精後八週までの胎児。天才産婦人科医・岸川は、人為的に流産させたエンブリオを培養し臓器移植をするという、異常な「医療行為」に手を染めていた。優しい院長として患者に慕われる裏で、彼は法の盲点をつき、倫理を無視した試みを重ねる。彼が次に挑むのは、男性の妊娠実験…。神の領域に踏み込んだ先端医療はどこへ向かうのか。生命の尊厳を揺るがす衝撃の問題作。

    0
    2017年04月08日
  • 賞の柩

    Posted by ブクログ

    ノーベル賞を受賞したイギリス医学界の重鎮
    彼の周りでは、ライバルたちの謎の死があった・・

    若い研究者の画期的な論文を
    潰したり、自分のものにしたり。
    こういうのって実際にあるのかもしれない

    サクサクと話が進んで読みやすい医療サスペンス

    0
    2016年12月15日
  • 三たびの海峡

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の暗い歴史を考えさせられる作品。自分の故郷近くが舞台ということもあり身近に感じられる部分もあった。中盤までは過去と現在が入れ替わりが多いので、やや読み辛かったが終盤の展開は一気に読まされ、作者の力を感じた。

    0
    2016年11月24日
  • 三たびの海峡

    Posted by ブクログ

    「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛みしめたのだが…。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越えねばならなかった。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く山本賞作家の本格長編。吉川英治文学新人賞受賞作品。

    0
    2016年11月18日
  • 賞の柩

    Posted by ブクログ

    イギリス医学界の重鎮、アーサー・ヒルがノーベル賞を受賞した―。知らせを受けた青年医師の津田は、同じ分野で研究を続けながら惜しくもこの世を去った恩師、清原の死因を探るなかで、アーサーの周辺に不審な死が多いことに気付く。彼らを死へと追いやった見えざる凶器とは一体何か。真相を追ううちに津田は大きな陰謀に飲み込まれてゆく。ノーベル賞を題材にした本格医療サスペンス。

    0
    2016年10月21日
  • 空の色紙

    Posted by ブクログ

    精神科医の小野寺は、殺人容疑者の精神鑑定を依頼された。妻との関係を疑い、自分の息子を殺したというその男は、本当に狂気のさなかにあったのだろうか?小野寺は調査を進めながら心の動揺を覚える。実は彼自身も、ある事情のために妻への屈折した嫉妬の感情を抱きつつ生きてきたのだった―。表題作をはじめ、デビュー作「頭蓋に立つ旗」など初期の医学もの中編3編を収録。

    0
    2016年10月21日
  • 逃亡(上)

    Posted by ブクログ

    戦争当時の日本軍の非行を読むのは辛く、進みは遅く何度か止めようかと思いながらも読み終えた充実はある。戦争の中での日本の狂気と、敗戦国の不条理な不当な裁判のあり方、また無差別殺人である核兵器が何も問われない勝国の論理。これからは成り立たないだろう。

    0
    2016年08月11日
  • 日御子(上)

    Posted by ブクログ

    「日御子」というタイトルにも関わらず、上巻には卑弥呼さん出てきません。使えきという通訳の一族を中心に話が進んでいきます。
    テキストや音源がたくさんある現代においても、語学の習得は難しい(少なくとも私には)のに、この当時、中国語をモノにするのは本当に大変だったろうなぁと当時の通訳さんの努力には頭が下がります。
    うろ覚えですが、通訳一族の家訓で『毎日の習慣は才能に勝る』みたいな言葉があったので、私もコツコツ頑張ってみようかな、という気持ちになりました。
    志賀島の金印についても、なぜあんなに貴重なものが忘れ去られていたのか、というのが書かれていて、作者さんの想像であることを理解していても、なかなか面

    0
    2016年09月09日
  • 聖灰の暗号(下)

    Posted by ブクログ

    こうやって歴史の表舞台から抹殺されたり、生き残った勝者によって事実を曲げられたりした者はたくさんいるのだろうな。

    0
    2016年07月30日
  • ヒトラーの防具(下)

    Posted by ブクログ

    第二次大戦中のドイツを軍の駐在員の視点から描いた話。
    実際にどんなことが起き、市民の生活はどうだったのか、という描写が生々しい。
    総統の最後が少し迫力が足りないような気もするが全体的には読み応えがある。

    0
    2016年07月20日
  • 聖灰の暗号(下)

    Posted by ブクログ

    宗教には関心がないがキリスト教も複雑な。勿論仏教もイスラム教も然りだが。外(全く異質のもの)に対しては一丸となり勝敗が明確だが内部抗争となると、止め処ない執拗さが継続する。会社という組織も同様だ。

    0
    2016年06月11日
  • 三たびの海峡

    Posted by ブクログ

    20代前半の頃に読み「よい本だ、また読もう」と思い十数年。本棚の整理がてら再読。
    内容を殆ど覚えておらず、こんな内容だったかと驚きながら、少しずつ思い出していった。

    二次大戦中、日本の炭坑に無理矢理つれてこられ、労働を強いられた韓国人の主人公。時代は現代になり終戦後韓国に戻り経営者として成功した主人公が、三度海峡を渡り日本に来る、過去と現在を織り交ぜて話は進む。

    戦争、終戦、六・二五動乱、済州島四・三事件など時代に翻弄される主人公を思うと大変な時代であったと思う。 未来に事実を残そうという意志はもっともだと思うが、成功してもなお、強烈な過去の怨みが消えない事の恐ろしさ、残念さを思う。

    0
    2016年03月25日
  • 臓器農場

    Posted by ブクログ

    話が唐突に進んでいくので、ええー? って思うんだけど、先が気になって気になって一気読みしてしまった。
    面白かった

    0
    2016年02月13日
  • 水神(下)

    Posted by ブクログ

    水田の水不足に苦しむ村で、川から水路を引いてくる計画を立て成し遂げる話。
    五庄屋の情熱に、菊竹さんの想いに、心熱くなりながら読みました。私がいま情熱を注ぐべきは何だろうとも考えさせられました。
    そのとき自分の置かれている状況によって、何を考えるかまた違ってきそうか気がします。

    時間を置いてまた読んでみたい1冊です。

    0
    2015年12月24日
  • 風花病棟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2015年の51冊目です。
    帚木蓬生氏の小説を初めて読みました。
    2014年秋にリサイクル本として購入し、
    積読状態だったのですがようやく読みました。
    10作の短篇を集めた作品集です。
    著者は精神科医だけあり、医療や病気に関する表現はリアリティーを感じました。
    医療を通した人の生き様に対する真摯な視線を感じます。
    健康や生死の問題は、否が応でも人の心に突き刺さります。
    時に鋭い刃物の様に心を切り裂き、時に小骨がのどに引っかかるように、
    断続的に気持ちを乱します。それらに向き合う人間の心情はとても弱く、
    揺らいでいると思います。どうやって折り合いをつけるのかが綴られているように感じました。それを

    0
    2015年12月09日
  • 水神(下)

    Posted by ブクログ

    「水神 下」

    感動した!

    無事に堰ができて水路に水が各村まで流れた時には感動しました!

    今の私たちってこうやってなんでも人間の手で作り上げてきた昔の人たちの土台があってこそなんですね。

    つくづく感心しました!

    途中何度も危うい目に合うけど最後はハッピーエンドで本当に良かったです!

    0
    2015年11月26日
  • 聖灰の暗号(上)

    Posted by ブクログ

    フランスの地名もわからないし、キリスト教やカタリ派もよくわからないので、冒頭部分は読むのがしんどかったが、パリを出る頃から加速して面白くなった。読んでいるうちに、フランスの情景や、カタリ派の苦しみが見えてくるようだ。
    まだ、敵?の気配しか見えていないので、ここからどうなっていくのかが楽しみ。

    0
    2015年11月13日
  • アフリカの瞳

    Posted by ブクログ

    『アフリカの蹄』の姉妹編。
    白人極右組織による黒人抹殺の陰謀を書いている『アフリカの蹄』の後、南アフリカは黒人政権の国となったのだが、貧困は変わらず、そのうえエイズが国中に蔓延して、希望を失った人々はアルコールに依存したりするのだった。

    出口の見えない南アフリカの現実。
    白人は高価なエイズの治療薬を使うことができるが、黒人は病院にかかるお金も病院へ行く交通費もないのに、エイズの治療薬なんて買えるわけがない。
    経済的に豊かな国が、企業が、個人が、ほんの少しのお金をエイズ撲滅のために使ってくれたら。

    “要するに、アフリカの貧困とエイズから日本が学ぶことは多々あるのに、日本の眼はアフリカには向け

    0
    2015年11月09日