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Posted by ブクログ
「日御子」というタイトルにも関わらず、上巻には卑弥呼さん出てきません。使えきという通訳の一族を中心に話が進んでいきます。
テキストや音源がたくさんある現代においても、語学の習得は難しい(少なくとも私には)のに、この当時、中国語をモノにするのは本当に大変だったろうなぁと当時の通訳さんの努力には頭が下がります。
うろ覚えですが、通訳一族の家訓で『毎日の習慣は才能に勝る』みたいな言葉があったので、私もコツコツ頑張ってみようかな、という気持ちになりました。
志賀島の金印についても、なぜあんなに貴重なものが忘れ去られていたのか、というのが書かれていて、作者さんの想像であることを理解していても、なかなか面白かったです。
Posted by ブクログ
紀元一世紀ごろの日本。漢の国から移民して来たらしい「あずみ」一族は、九州各地の小国家で異なる文字(阿住、安曇、安澄)を当てながら使譯(通訳)を務めていた。その内の那国出身の安澄を九代にわたって描いた歴史小説です。
最初の主人公は那国の使譯として「漢委奴國王」印を得た使節団で働き、その子孫たちも伊都国、弥摩大国(邪馬台国)で活躍します。時に女性が主人公になり、その時は日御子(卑弥呼)に仕える巫女です。
最近の帚木さんらしく悪人はおろか、品性卑しい人さえも登場しません。全べての登場人物が前向きの善人という設定です。様々な苦難もありますが、その原因は時代背景や自然です。
そのせいか、やはり少し物足りなさを感じます。物語として大きなうねりが少なく「綺麗ごと過ぎでしょう」という感じです。しかし、当時としては大冒険の漢への渡航、馬車、製鉄、度量衡などの様々な発明品との出会いなどで読ませて行きます。それで物語を成立させていくのですから、なかなかのものと言えます。
帚木さん自身が福岡出身・在住の為か、邪馬台国九州説で描かれていますがその辺りは主題では無く、あずみ一族に伝わる3つの教えが主要なテーマになって居ます。
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