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Posted by ブクログ 2021年06月14日
圧巻のレイモン・マルティの手稿!!マルティは、14世紀、カタリ派を弾圧するローマ教会の審問官について記録するドミニコ会の修道士なのだが、カタリ派の指導者が聖書のイエスの言葉を引用して審問官を糾弾していく姿を見て、本当のキリスト者はカタリ派の人々ではなかったかと思い始めるのだ。マルティとカタリ派の指導...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月17日
登場人物がフランス語(やらオキシタン語)やらで話しているせいなのか、著者の癖なのか、とにかく一文が長く、接続も多い。しかし、それが翻訳のような雰囲気を生んでおり、外国文学を読んだような後味がある。
カタリ派から見た歴史も、あるひとつの見方にしか過ぎず、全てを肯定的にとらえてよいのかはわからないが、少...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月23日
やはりこの作家は凄い。文句なし☆×5。13世紀フランスにて実際におきた血ぬられた過去を示す一通の古文書を一人の日本人歴史学者が偶然発見することから物語は始まる。バチカンによる実際に起きたカタリ派の粛清を史実に基づいて一級のミステリーに仕上げてある。驚愕すべきは古文書が全て筆者の創作。「 彼らの生きた...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月05日
信仰とは何か、善とは何か。
古文書によって解明されるローマ教会とカタリ派の対比が、(日本人にもわかりやすいようにデフォルメされているのかもしれないけれど)非常に興味深い。ミステリーの要素も充分で、次々と頁を繰りたくなるスリリングさ。ラブストーリーや友情も気持ち良く描かれていて、小説としての面白さあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年10月10日
神をあがめる集団といえども、どうしてこうもおろかなんだろう。
人間は何故、組織となるとこうも愚かな行いを繰り返す生き物なのか。
人間、一人ひとりと話せばまともであるのに、組織に属した集団となると、どこまでも狭い了見で止まること無く突き進んでしまう。
救いを求めて生み出されたであろう宗教のもとには必...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年01月04日
『聖灰の暗号(下)』(帚木蓬生、2010年、新潮文庫 )
キリスト教がテーマ、謎解き、謎解きと並行して起こる殺人事件。小説の設定としては『ダヴィンチ・コード』と似てます。
『聖灰の暗号』では、中世にローマカトリック教会から異端とされたカタリ派に関する世紀の大発見をした日本人歴史学者スガイとフラン...続きを読む
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