帚木蓬生のレビュー一覧

  • エンブリオ 下

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    生殖医療はどこまで医学、科学が介入してよいものか。

    自分の邪魔をするものには容赦がない岸川には、恐怖さえ感じる。

    だが、いつか未来では本当に起こり得るような気がして興味深い。

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    2024年01月07日
  • 白い夏の墓標

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    最後の最後でそういうことか
    行ってよかった
    わかってよかった
    フォアに行きたくなった

    40年以上前に書かれた本作が現代のcovid19に大きく関わりがあるように思える

    昔から言われていたことが現実化。。?
    なわけないか

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    2024年01月06日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    「あるがまま」の大切さを改めて認識できた。 
    不安はあるものとして、日々のやるべきことを淡々とこなしていこう。
    何かに行き詰まったときは沈思黙考ではなく、手足を動かして突破口を見つけよう。
    生きていく上で、心に留めておきたい考え方がいくつもあった。

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    2024年01月02日
  • 白い夏の墓標

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    3日間で読み切った。文章がきれいなので情景が浮かび引き込まれる。社会派的なストーリーも引き締まっていてよい。全体的にスキのない作品。

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    2024年01月01日
  • 閉鎖病棟

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    家族や世間から疎まれ隔絶され、病院の中に“閉鎖”された患者同士の、日常でのささやかなやりとりや、季節の移ろいを感じる行事。様々な出会いや別れの中で育まれるのは、家族と同じくらいに確かな絆だと感じた。

    誰かの生きる支えになっている

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    2023年12月05日
  • 閉鎖病棟

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    看護師をしていることもあって
    医療に関連した映画やドラマをよく観る。
    今回も『精神科病院』というキーワードから
    手に取った本であり観た映画。

    看護師の勉強をするまでは精神科って
    かけ離れた領域のように感じてたし
    精神科で働かない限り関係ないと思ってた。
    でも実際はそんなことない。
    精神疾患は誰にでも可能性があるし
    どこで看護師してても無関係なことはない。
    もしかしたら自分自身のことかもしれないし
    家族や友人など身近なひとのことかもしれない。
    だからどんな人も他人事ではないと思う。

    そして精神科って知ろうとしないと
    マイナスなイメージを持つことが多く
    正しい知識がなくて偏見が生まれている。

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    2023年10月12日
  • 臓器農場

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    ーー「母がよくききます。茂、赤ん坊のとき死んだほうが良かったか、それともこうやって生きているほうが良いかって」藤野茂はそこまで言って初めて表情を緩めた。「ぼくは、死んだほうがいいと思ったことは一度だってありません。頭が弱くても、毎日ケーブルカーに乗れるから、やっぱり生きていて良かった」(8)

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    2023年10月12日
  • エンブリオ 下

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    ーー手足を曲げ、身体の半分を占める大きな頭部を俯き加減にして身を縮めている。この姿勢を眼にするたび、岸川は祈りの形だと思う。いわばエンブリオは子宮の中にいる間、ずっと祈り続けているのだ。この世に無事に生まれ出ることをひたすら願っているのに違いない。(21)

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    2023年10月03日
  • 沙林 偽りの王国(下)(新潮文庫)

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    和歌山砒素カレー事件を題材にした『悲素』は18年に読んだ。本作も、語り手は九州大の沢井教授。冒頭は、『悲素』のサリン事件回想の場面とほぼ同じ展開。現実の事件を基にした物語とは言え、テーマが変わったからといって関連する場面を変えたりしない、作者の姿勢が見えた気がする。
    インチキ宗教に、高等教育を受けた優秀な人材が嵌まり込み、大量殺人を起こしたこと。その、状況的に真っ黒な、しかも前代未聞の凶悪犯罪を起こしたと思われる組織の広報担当が連日TVに出て、空疎な反論を吐き散らしたこと。それを視聴率が稼げるからとTV局が連日放送し、我々もそれを半ば面白がって見ていたこと。オウムも十分に異常な組織だったが、そ

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    2023年09月23日
  • 沙林 偽りの王国(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一連のオウム事件が起きたのは、高校生の時。上巻の大部分を占める第三章、地下鉄サリン事件発生~教祖逮捕の過程を読んで、当時の事を思い出した。

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    2023年09月19日
  • 聖灰の暗号(上)

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    2010初読
    2023/8再読
    〈十字軍〉はイスラム勢力と戦ったものだけでなく、ヨーロッパ内でも、“異端”と決め付けたカタリ派の迫害に関わったものもあったことを知った作品。一体、ローマ教皇庁は、過去の総括をしているのだろうか? 

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    2023年09月07日
  • 聖灰の暗号(下)

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    2010初読
    2023/8再読
    〈十字軍〉はイスラム勢力と戦ったものだけでなく、ヨーロッパ内でも、“異端”と決め付けたカタリ派の迫害に関わったものもあったことを知った作品。一体、ローマ教皇庁は、過去の総括をしているのだろうか? 

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    2023年09月03日
  • 白い夏の墓標

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    ネタバレ

    孤独と言われる黒田にもジゼルや娘など一生涯想ってくれる存在はいるということが嬉しかった。黒田と佐伯は全てを語り合えるような関係ではないが、別々の場所に行ってもお互いのことを思い合えているのが不思議だった。ジゼルさんの人生を黒田が良い方向に変えてくれたのがわかった!

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    2023年07月21日
  • 白い夏の墓標

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    ネタバレ

    星3.5かな
    黒田とジゼルが恋人になれたのは逃げている時だけだったので、それがやりきれないと思った。が、そうではなく、クレールは自分の父親を知ることができていた。礼拝堂でひっそり生きているのでもなく、救われたラストだった。

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    2023年07月01日
  • 天に星 地に花 下

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    幕府に翻弄される庄屋、圧政に苦しむ百姓、身命を賭して民を守る名君…。医師を志す大庄屋の次男・庄十郎が成長していく姿を通して、筑後平野に息づく、さまざまな人生の哀歓を描く。

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    2023年04月20日
  • 天に星 地に花 上

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    幕府に翻弄される庄屋、圧政に苦しむ百姓、身命を賭して民を守る名君…。医師を志す大庄屋の次男・庄十郎が成長していく姿を通して、筑後平野に息づく、さまざまな人生の哀歓を描く。

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    2023年04月20日
  • 閉鎖病棟

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    感想が難しいなぁ。
    患者が正確な描写なのかはわからない。
    描かれているのは閉鎖されてはいない病棟にいる人たちなんですよね。
    社会から一定隔離された人という意味では閉鎖空間なのかもだけど外に出る自由もあるので色々あっても割とマトモな人達が紡ぐ物語。
    マトモだと感じることを偏見が減るとなるかはわからない。語り視点の語る内容が狂っていては話として成立しませんもんね。
    だとすると『ドグラ・マグラ』みたいになるんじゃないななぁ。
    とかあるんですが、お話としてトータルの読後感は悪くありません。
    人の再起を応援したくなるいい作品です。

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    2024年02月21日
  • 閉鎖病棟

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    読み終わって何故かジーンときました。ただ生きることにひたむきな人々、つい偏見の眼で見てしまいがちな自分が如何に身勝手であったのかを気付かせてくれました。

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    2023年03月02日
  • 閉鎖病棟

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    精神科の閉鎖病棟に入院していて、性別も年齢も違うけど仲のいい5人(1人は通院)がいるのですが、病院内で起きた殺人事件がきっかけとなり、5人の関係が変わっていきます。

    作家さんが精神科医ということもあり、前半は閉鎖病棟の日々が淡々と書かれています。

    色々な人が入院しているわけですが、その中でもチュウさん(多分主人公なのかな?)は素敵な人たちと素敵な出会いがあり、それが後々まで影響があります。

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    2022年11月18日
  • 水神(下)

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    江戸時代の筑後川治水工事の話の後編。難工事ではなく、一冬の間に堰渠は完成。順調に話が進むと思われたが、試験通水で戻り水が起こり、死者を出してしまう。しかし、菊竹源左衛門によって、五人の庄屋は救われた。いい話でした。

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    2022年11月16日