帚木蓬生のレビュー一覧

  • 白い夏の墓標

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    帚木蓬生著 白い夏の墓標
     二、三年前古書店で比較的綺麗な形で並べられておいたので購入しておいた。最近書店で平積みで売られていたので読んでみた。40年以上前、著者は三十代に入った頃に書かれた本であるけれども、全く題材は陳腐化しておらず、今の時代にも十分通用する医学ミステリーであり、細菌兵器の開発をあつかったサスペンスです。
     最近見た「オッペンハイマー」は核兵器開発の映画でノンフィクションですが、こちらはフィクションで細菌兵器をアメリカ政府機関での開発に関わった細菌医学者が最後良心に立ち返って、細菌をこの世から廃棄して上司の指示で殺し屋によってピレネー山脈の山深くで抹殺されてしまうストーリーで

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    2024年04月04日
  • 閉鎖病棟

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    淡々と話は進んでいくのだけど、キュウーッとゆっくりじわじわ胸を締め付けてくる話でした。
    冒頭はこの物語の中心人物たちが、病棟に来る前の話をオムニバスみたいに語り、急に現在の話になっています。「チュウさん」「昭八ちゃん」など呼び名が病棟内でのニックネームに。
    それがなんとなく気になるし、いちばん最初に書かれていた由紀の中絶も真相が気になりつつ、物語は患者らの過去を織り交ぜながらこれといった盛り上がりもなく、精神病棟の日常が過ぎているように感じました。

    ところが一転!由紀が巻き込まれた事件で一気にいろんなことが加速し、読み手の私の感情もざわつきが収まらず、最後は一気に読みました。

    もうこれ以上

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    2024年03月10日
  • 白い夏の墓標

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    これはなんだ?というのが読み始めて正直な感想。
    昭和58年(1983年)の医療をテーマにした小説。道にウィルスをテーマにヨーロッパで謎に向かって突き進む主人公。ウィルスという最近人類が苦しんだテーマに真正面から向き合った作品だ。ウィルスのメカニズムについて解説もされていて記憶に新しいことが40年前に描かれているのだ。
    そしてフランスからピレネー山脈での出来事が深く面白い。
    とても40年前の作品と思えない斬新さを楽しめた。

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    2024年02月23日
  • 沙林 偽りの王国(上)(新潮文庫)

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    医学的知見に基づいた解説付きのスクラップブックといったところか。
    当時の情報はなんといっても新聞、雑誌によるものが最も量が多く信頼性もあったということがよく分かる。
    もしこれが現代であれば、教壇発信のフェイクも含め虚実入り交じった情報でここまで整理はできないだろう。

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    2024年02月22日
  • 薔薇窓の闇 下

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    タイトルが「薔薇窓」であった旧バージョンを読みました。19世紀から20世紀にかけてのフランスで日本趣味のある精神科医師と、その周辺で起きる事件や人間模様を描いています。下巻はラストに向けて怒涛のたたみかけ。ハッピーエンドでほっとしました。医療ものかと思っていましたがそうではなく普通の小説でしたが面白かった。

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    2024年01月13日
  • エンブリオ 下

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    生殖医療はどこまで医学、科学が介入してよいものか。

    自分の邪魔をするものには容赦がない岸川には、恐怖さえ感じる。

    だが、いつか未来では本当に起こり得るような気がして興味深い。

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    2024年01月07日
  • 白い夏の墓標

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    最後の最後でそういうことか
    行ってよかった
    わかってよかった
    フォアに行きたくなった

    40年以上前に書かれた本作が現代のcovid19に大きく関わりがあるように思える

    昔から言われていたことが現実化。。?
    なわけないか

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    2024年01月06日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    「あるがまま」の大切さを改めて認識できた。 
    不安はあるものとして、日々のやるべきことを淡々とこなしていこう。
    何かに行き詰まったときは沈思黙考ではなく、手足を動かして突破口を見つけよう。
    生きていく上で、心に留めておきたい考え方がいくつもあった。

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    2024年01月02日
  • 白い夏の墓標

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    3日間で読み切った。文章がきれいなので情景が浮かび引き込まれる。社会派的なストーリーも引き締まっていてよい。全体的にスキのない作品。

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    2024年01月01日
  • 閉鎖病棟

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    家族や世間から疎まれ隔絶され、病院の中に“閉鎖”された患者同士の、日常でのささやかなやりとりや、季節の移ろいを感じる行事。様々な出会いや別れの中で育まれるのは、家族と同じくらいに確かな絆だと感じた。

    誰かの生きる支えになっている

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    2023年12月05日
  • 閉鎖病棟

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    看護師をしていることもあって
    医療に関連した映画やドラマをよく観る。
    今回も『精神科病院』というキーワードから
    手に取った本であり観た映画。

    看護師の勉強をするまでは精神科って
    かけ離れた領域のように感じてたし
    精神科で働かない限り関係ないと思ってた。
    でも実際はそんなことない。
    精神疾患は誰にでも可能性があるし
    どこで看護師してても無関係なことはない。
    もしかしたら自分自身のことかもしれないし
    家族や友人など身近なひとのことかもしれない。
    だからどんな人も他人事ではないと思う。

    そして精神科って知ろうとしないと
    マイナスなイメージを持つことが多く
    正しい知識がなくて偏見が生まれている。

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    2023年10月12日
  • 臓器農場

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    ーー「母がよくききます。茂、赤ん坊のとき死んだほうが良かったか、それともこうやって生きているほうが良いかって」藤野茂はそこまで言って初めて表情を緩めた。「ぼくは、死んだほうがいいと思ったことは一度だってありません。頭が弱くても、毎日ケーブルカーに乗れるから、やっぱり生きていて良かった」(8)

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    2023年10月12日
  • エンブリオ 下

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    ーー手足を曲げ、身体の半分を占める大きな頭部を俯き加減にして身を縮めている。この姿勢を眼にするたび、岸川は祈りの形だと思う。いわばエンブリオは子宮の中にいる間、ずっと祈り続けているのだ。この世に無事に生まれ出ることをひたすら願っているのに違いない。(21)

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    2023年10月03日
  • 沙林 偽りの王国(下)(新潮文庫)

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    和歌山砒素カレー事件を題材にした『悲素』は18年に読んだ。本作も、語り手は九州大の沢井教授。冒頭は、『悲素』のサリン事件回想の場面とほぼ同じ展開。現実の事件を基にした物語とは言え、テーマが変わったからといって関連する場面を変えたりしない、作者の姿勢が見えた気がする。
    インチキ宗教に、高等教育を受けた優秀な人材が嵌まり込み、大量殺人を起こしたこと。その、状況的に真っ黒な、しかも前代未聞の凶悪犯罪を起こしたと思われる組織の広報担当が連日TVに出て、空疎な反論を吐き散らしたこと。それを視聴率が稼げるからとTV局が連日放送し、我々もそれを半ば面白がって見ていたこと。オウムも十分に異常な組織だったが、そ

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    2023年09月23日
  • 沙林 偽りの王国(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一連のオウム事件が起きたのは、高校生の時。上巻の大部分を占める第三章、地下鉄サリン事件発生~教祖逮捕の過程を読んで、当時の事を思い出した。

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    2023年09月19日
  • 聖灰の暗号(上)

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    2010初読
    2023/8再読
    〈十字軍〉はイスラム勢力と戦ったものだけでなく、ヨーロッパ内でも、“異端”と決め付けたカタリ派の迫害に関わったものもあったことを知った作品。一体、ローマ教皇庁は、過去の総括をしているのだろうか? 

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    2023年09月07日
  • 聖灰の暗号(下)

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    2010初読
    2023/8再読
    〈十字軍〉はイスラム勢力と戦ったものだけでなく、ヨーロッパ内でも、“異端”と決め付けたカタリ派の迫害に関わったものもあったことを知った作品。一体、ローマ教皇庁は、過去の総括をしているのだろうか? 

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    2023年09月03日
  • 白い夏の墓標

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    ネタバレ

    孤独と言われる黒田にもジゼルや娘など一生涯想ってくれる存在はいるということが嬉しかった。黒田と佐伯は全てを語り合えるような関係ではないが、別々の場所に行ってもお互いのことを思い合えているのが不思議だった。ジゼルさんの人生を黒田が良い方向に変えてくれたのがわかった!

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    2023年07月21日
  • 天に星 地に花 下

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    幕府に翻弄される庄屋、圧政に苦しむ百姓、身命を賭して民を守る名君…。医師を志す大庄屋の次男・庄十郎が成長していく姿を通して、筑後平野に息づく、さまざまな人生の哀歓を描く。

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    2023年04月20日
  • 天に星 地に花 上

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    幕府に翻弄される庄屋、圧政に苦しむ百姓、身命を賭して民を守る名君…。医師を志す大庄屋の次男・庄十郎が成長していく姿を通して、筑後平野に息づく、さまざまな人生の哀歓を描く。

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    2023年04月20日