帚木蓬生のレビュー一覧
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いずみさん推薦
ネガティブ・ケイパビリティ(negative capablity 負の能力もしくは陰性能力)とは、「どうにも好えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」のこと
・ネガティブ・ケイパリティという概念を発見したことがすごい
ネガティブ・ケイパリティという概念があることを知っておくとよい
・ネガティブ・ケイパリティはキーツによって生み出された概念。
しかし、それは手紙の中の一節だったので、長年知られざるままだった。
キーツ死後の170年後、同じ英国のビオンによって再発見された。
・脳はわかりたがる傾向にある
・後半は精神科医にネガティブ・ケイパリティ -
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## 書評:帚木蓬生著『襲来』―ネガティブ・ケイパビリティ)の視点から
帚木蓬生氏といえば、精神科医としての知見を背景に人間の内面に深く迫る作品で知られ、また『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』という著書を持つことでも知られています。この「ネガティブ・ケイパビリティ」とは、「どうにも答えの出ない、対処しようのない事態に耐える能力」であり、「事実や理由を拙速に求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」を指します。それは何かを解決する能力ではなく、むしろ「そういうことをしない能力」とも表現されます。帚木氏は、この能力を知ってからご自身の人生や創作活動が随分楽になっ -
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子供にも大人にも”問題解決能力”が強く求められている中、解決策が無い困難な課題や状況に耐える力と寛容の必要性を示した本。
医療現場や創作活動など、答えや正解が存在しない分野ならではの考え方だと感じた。
他方、ビジネスにおいては「全ての課題は解決できるもの」と捉え、「解決できないのは組織や個人の能力の問題」と片付けてしまうことが多い。
解決が可能かどうかの明確な線引きはできないものの、性急な答え探しを止めてみると、見える景色が変わりそうだと思われる。
昨今、答えが存在するタイプの問題は、その多くをAIで解決できるようになってきた。
将来、人間に求められる能力において「答えのない問題に対処する -
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著者の専門である依存症の自助グループのミーティングについての特徴から、オープンダイアログの共通性に、著者が広めたネガティブケイパビリティと、その源流につながる話。おそらくすべてに通じた人でないと分かりにくい部分もある。「答えは質問の不幸である」といったブランショの言でビオンが「答えは質問を殺す」と言い、ネガティブケイパビリティの重要性を語ったが、本書の後半はブランショがその発想を得た「サン・ブノア通りの仲間たち」のデュラスの話が主となる。戦時中のレジスタンスから戦後のパリの知識人を生み出した中心にデュラスはおり、そこでの対話が豊かな発想を生んだ。デュラスは映画になった「愛人」で有名であるが、本
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【目次】
はじめに――ネガティブ・ケイパビリティとの出会い
精神医学の限界/心揺さぶられた論文/ポジティブ・ケイパビリティとネガティブ・ケイパビリティ
第一章 キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」への旅
キーツはどこで死んだのか/燃えるような愛の手紙/キーツの短い生涯/文学と医師への道/経済的困窮の中で「受身的能力」へ/シェイクスピアを再読しながら詩作/初恋とともに詩作/療養のためにローマへ
第二章 精神科医ビオンの再発見
精神分析におけるネガティブ・ケイパビリティの重要性/ビオンの生涯/第一次世界大戦の戦列へ/精神分析医になる決意/ベケットの治療から発見したこと/第二次世界大戦 -
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このところオンラインカジノが大きな話題となり、その利用者は国内337万人に推計されると報道されました。
私自身、一番くじや宝くじは時々楽しみますが、オンラインカジノの広告なんて目にしたことはありません。損するとわかっているのに、なぜ手を出してしまうのか?
そんなことを考えていた矢先に書店で本書を見つけ、興味深く読みました。
幸いといっていいでしょうが、私の周りに「ギャンブル脳」はいません。
ですので、本書で赤裸々に語られる患者とその家族の地獄の様相には言葉も出ませんでした。
特に、ギャンブルをやめられない息子に悩む母親から「『ギャンブルをやめて』と遺書を書いて私が首を吊ったらやめてくれますか -
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「どうにも答えが出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」
「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいることができる能力」
本文の中で書かれているネガティブ・ケイパビリティの定義は前述の通り。
詩人・キーツが兄弟への手紙に書いた「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念を、精神分析医・ビオンが取り上げ、「記憶も欲望も理解も捨てて、初めて行き着ける」と言ったそうだ。
キーツが述べた「ネガティブ・ケイパビリティ」は、シェイクスピアの作品の根底にあるものとして捉えられた。
シェイクスピアの作新は、この世界にある複雑なものを、複雑なまま取り上げて組み立てている。
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