帚木蓬生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
副題の「軍医たちの黙示録 」が示すように第二次大戦中の様々な軍医たちを主人公にした短編集です。
私は『三たびの海峡』の様な帚木さんらしいヒューマニスティックな物語を期待していましたが、吉村昭さんの後期の記録文学に近く、それは巻末の膨大な参考文献の多くが日本医事新報への元軍医の投稿である事からも判ります。どちらかといえば私にとって苦手とする分野で、結構読むのに苦労しました。
しかし、そうしたノンフィクション色の強い作品だけに、いろいろ考えさせられることも多い作品でした。
戦争の悲惨さ、特に私の住む広島で起きた原爆の惨状、満州からの逃避行の悲惨さ。そして、終戦直後に様々な地域で起きた日本人への暴 -
Posted by ブクログ
森田正馬は明治から大正にかけて活躍された精神医学者ですが、正直この本を読むまでは全く知らない人でした。ただ自身も神経症であったのを克服。その森田正馬の数ある言葉からよりすぐりの15の言葉を選んだのがこの本の内容です。正直どんな本か分からずに読んだのですが想像以上に良い内容でした。
私が印象に残ったのは以下の4つの記述です
・「素直」の反対は「言い訳」
・過労死は単一の仕事を長時間続けた末に発生しやすく、ちょこちょこ頻繁に仕事の中身を変えておれば起こりにくい
・悩みや心配は5分以上頭で考えてはいけない。5分立てば体を動かした方がまし
・「ねぱならない」は英語ではMUST。「ねぱならない」を念 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本の背表紙のあらすじでは「~やがて彼女は岸川の周辺に奇妙な変死が続くことに気付き…」とがっつりサスペンス感があるけど、その話はたまーにチラチラ最後にポッと出てくるだけでほとんどがインターセックスやその当事者の事、主人公の考えなど。
インターセックスに興味があったので興味深い事だらけでよかった
インターセックスに全く興味が無く、サスペンスを期待して読むとキツイかも
むしろサスペンス要素は無しで、インターセックスや性差医療、男とか女とかじゃなくて人間として…的な内容だけで十分だったかも
たまに難しそうな医学的用語や描写があるけどとても読みやすかったので、サスペンスは期待せず、インターセックスを知 -
Posted by ブクログ
倫理を超えながらも、探究心、さらには冒険心で生殖医療に望む岸川。そのデーター、技術に巨額な金が動くことを見越しながらも、患者の要求に応えてこその医療といゆう信条が、この岸川医師を一刀両断に裁ききれないモヤモヤ感がある。
患者にとっての最高の医者。その社会評価と背中合わせに感じるこのエグさはなんなんだろう。脳が未成熟で何ら判断の持たないエンブリオならば如何様にも手を下しても、堕胎してもかまわない、社会に未認知の空白の時間。人類のすべての子供が恵まれた環境で歓迎された状態で生まれてきてはいない事実はわかっていても、この空白時間にまで手をだすことは、やはり許されないと思う。
医療がますますビジ