帚木蓬生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
奈良の大仏を作った人たちの話。
奈良の大仏の銅は長門からはるばる掘り出されて運ばれてきた。
それだけでもすごい物語だ。
掘り出された銅は船に載せられ、その船は人の力で漕ぐ。
そして集められた大量の銅をまた溶かす。
課役という半強制労働で各地から何万という人が集められ
大仏作りに加わった。
現代に例えたらどんな感じだろうか。
各地区で10人が徴兵され、連絡の一切取れない辺境に行かされて、
任期は3年なのか、5年なのか、
それともそこで死ぬことになるのか、それすらわからない。
言葉だって、今で考えたら外国語なみに通じないのではないか。
今、歩いて行くことは到底できないから、
せめて鈍行に乗っ -
Posted by ブクログ
神をあがめる集団といえども、どうしてこうもおろかなんだろう。
人間は何故、組織となるとこうも愚かな行いを繰り返す生き物なのか。
人間、一人ひとりと話せばまともであるのに、組織に属した集団となると、どこまでも狭い了見で止まること無く突き進んでしまう。
救いを求めて生み出されたであろう宗教のもとには必ず犠牲が伴うというのは、所詮は人間が産み出したものだからなのか。
途中何度も何度もハラハラして気が気ではなかった。
最後まで主人公を助ける、山に住むエリックの描写を読んでいる間、自然のままに暮らしている、敬愛する彫師さんの姿が思い浮かんだ。
またもや良作でした。
帚木作品大好きです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ医学はどこまで進んでるんだろう・・・
エンブリオを読んでやっと「インターセックス」の変死事件の謎がわかったよ。要するに企業スパイに絡んだ事件だったのね。
しかし、今回のエピソードはあまりにすごくて、思いっきり倫理に抵触する内容ばかりだろうな。男性の妊娠とか胎児の臓器培養とか。こわいこわい。
確かに必要としている人はいるわけで。。。
倫理的には大問題だけど、どの患者さんも満足してる様子を見ると複雑。
臓器を求めて海外へ行く人たちもたくさんいるわけで。日本国内で何とかならないかと思うのはわかるなぁ。
表はすばらしい医師、裏の顔はかなりダークな主人公ですが、なんとなく憎めない。
一番びっくりし -
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恋人を交通事故で亡くした女性が、死んだ恋人の子供を身ごもる為に、ブラジルの高級病院へ旅立つことに。何やら胡散臭さがプンプンするところを、同乗の飛行機で友人になった同じような境遇の韓国人女性、日本語で意志疎通できる日系二世の産婦人科医達が手を組んで陰謀が見えてくる・・・、
全700ページという大作で、ブラジルというお国柄、風土、食べ物、、、といったあたり、自分も含めて一般人にはほとんど知られていないであろう情報も満載。このあたりをじっくり楽しむのか、ストーリーには関係無しとして読み飛ばしてしまうかで、評点の分かれるところ。
陰謀の内容については、巻半ばあたりから、30年ほど前に読んだ、アイラ -
Posted by ブクログ
前々から読みたいと思っていて、ラオスで出会ったJICA職員の方から頂いた(奪った?笑)一冊。
アフリカの現状についてとてもよく調べられているというのが、節々で感じられた。所々に織り交ぜてあるたとえ話(たばこ一箱で子どもの一日分の蛋白質が奪われるとか、高速道路5kmの費用=アフリカ人100人の1年の食費とか)が、自分の中でイメージを想起しやすくてよかった。
誘拐事件のくだりからスピード感は出てきたけど、現実感ないし、何事もうまいこといきすぎやし、ちょっとだれてきたのは否めないな。
ただ、ラストは感動的やし、締めとしてふさわしいラストやし、自分の好きな一冊。
HIV感染の問題につい -
Posted by ブクログ
いや、おもしろかった。HIV薬害(と呼んでいいと思う)について内面から真っ向固く書き連ねているにもかかわらず、ストーリー展開もキャラ立ちも極上の筆力でああっという間に読める。私はまだ前作「アフリカの蹄」を読んでいないのだが、ぜひとも読まなければ、という気にさせられた。
それにしてもキャラたちのすべて魅力的なことよ! 悪者がまったく出てこない(出てきてもそれは深く書かれない)のは物足りない気もするが、テーマがはっきり浮かび上がって、むしろマンガ的にはしない、読者に「こう感じて欲しい」という作者の狙いが前面に出ていて、ドキドキはするが、エンタティンメントというよりは実録ものをどう面白く読んでもらえ -
Posted by ブクログ
半年近く前に上巻は読み終えていたのだが、だいぶ間が空いてしまった。
上巻をもう一度読み直さないとダメか…と思ったが、いきなり読み進めることが出来た。おそらく自分が思っていた以上に、人物の設定・ストーリーの展開などが、自身の記憶には印象的だったのだと思う。
後半の展開は、文章に余韻がありすぎて(NANAのいつも巻頭に書かれるようなセリフ口調を思い浮かべてもらうと良い)先の展開が、読めすぎてしまった。
最後のオチもなんかスッキリしなかったので、星4つ。上巻の方が引き込まれた、。それだけ新鮮だったのだろう。
ヒトラーの防具は実在しているというのが驚き。そして、それは今現在、日本にあるらしい。