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Posted by ブクログ
『閉鎖病棟』がすごく良かったから、
帚木蓬生2冊目いってみました。
こっちも… とっても良かった!
シンプルな日常の物語なんだけれど、
登場人物1人1人がすごく魅力的。
父親の遺したアパート“扇荘”を管理している時子と、
扇荘に暮らすちょっと変わった住民たち。
ほんわりする恋の話。
それは『閉鎖病棟』でもそうなんだけど、
帚木蓬生さんは人をいきいきと描くのがうまいと思う。
扇荘に暮らす人たちの描写はもちろん、
時子と母親が通うカラオケ教室の生徒たち
時子が働く特養ホームの同僚や高齢者たち
みんなすごく温かい目で描かれていると思う。
柏木のおじいちゃんのお葬式の場面がお気に入り。
“扇荘葬”をきっかけにみんながひとつところに集まって、
住民たちを隔てていた気持ちがほぐれていく様子が。
舞台はおそらく平成(…携帯とか出てくるし)なんだけど、
流れる空気に平成らしさを感じさせない。
というより平成の持つ影の部分を感じさせない、
て感じなのかな。人の情があって。
時子が家賃を集金して回る様子もよい。
時子と有馬さんのドライブのシーンが読みどころ!
すごく描写がきれいで引き込まれます。
Posted by ブクログ
「千日紅」という文字に惹かれて手に取った一冊。
九州を舞台に、バツ2で40歳間近の時子の日常生活を中心としたお話。
ホームヘルパーとして、父の形見であるアパート「扇荘」の管理人として毎日を送っていますが、仕事を仕事と割り切らず、所々に感じる彼女の人の良さがとても自然で素敵でした。
扇荘に一人の青年・有馬が現れたことから、少しずつ時子の生活が華やいでいきますが、終始ゆったりとした話です。
鵜飼いや棚田など、田舎の描写が綺麗で、目に浮かぶようでした。
ベトナムのサイゴンへも行ってみたくなりました。
始めは途中で飽きてしまうかもと思ったけれど、たまにはこんな大人の恋愛も良いなぁと思える作品でした。
1ページずつ大切に読み進めていきたい本の一つになりました。
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