帚木蓬生のレビュー一覧

  • エンブリオ 上

    Posted by ブクログ

    帚木さんっぽい作品。

    いま医療の様々な場面で取り上げられる難しい問題である、生命倫理。
    このことについて、色々考えさせられた。
    決して彼(主人公)の考え方が正しいと言うわけではないけれど、妙に納得させられたり。。。

    『反倫理とは反自然に他ならなく、自然でない行為が、倫理的でないと難詰される。
     では医学・医療とはなんなのか。
     人の死・病を回避する術だとすれば、それは反自然的行為であり、従って反倫理行為となってしまう。』

    医療に携わる者として1番心に残った場面。
    これから先色んな生命倫理の問題に直面するのだろう。
    そんな時、今はまだ自分の倫理観は確立していないけど、確実に影響を受ける1冊

    0
    2009年10月04日
  • 千日紅の恋人

    Posted by ブクログ

    この著者には珍しく、普通の日常を描いたほっこりした小説。
    ハッピーエンドで良かった。
    けど、男性がちょっと素敵すぎる気も…

    0
    2009年10月04日
  • エンブリオ 上

    Posted by ブクログ

    上下巻で完結、なのに、
    「これはまだ序章じゃないのか?」と思わせます。
    ラストまで一気に盛り上がり、その頂点で終わる。
    も、もどかしい…!
    かといって続編は望みません。

    0
    2009年10月04日
  • エンブリオ 下

    Posted by ブクログ

    もし、全て医療とは自然の摂理に反する行為だと割り切ってしまうのであれば、そこに限界など存在しないことになる。
    しかし、仮に医療とは自然の摂理に反するものではないというのであれば、その根拠と限界を示さなければならない。それは非常に困難な作業だろう。ただ、その困難さを乗り越えないかぎり、最先端医学の暴走を止めることはできない。
    「暴走」と決めつけること自体、ひとつのとらわれた思考ではある。ただ、暴走でないと言い切る勇気は自分にはない。
    結論は見えない。考え続けることしか、今はできない。

    現代の最先端医療を舞台にした『ペスト』といったところか。

    最後のシーンは、作者のただものではない部分を思い知

    0
    2009年10月04日
  • アフリカの蹄

    Posted by ブクログ

    「閉鎖病棟」が有名な著者なのに、「閉鎖病棟」を読まずに、初めて帚木作品を読みました。
    医療ミステリーにも分類してもいいような気がしたけど、敢えて、ミステリーとは別分類とさせていただきました。
    アフリカのある国で、絶滅したはずの天然痘と闘う日本人医師を描いた作品。
    差別社会、ウイルスとの闘い、人種を超えた人間のつながりetc・・・
    いろんな難しい内容がてんこもりだけど、ほとんど抵抗もなく、最後まで一気読み。
    もう少し、ハラハラドキドキがあってもいいような感じもしたけど、久々に読んで良かったと思える作品でした。

    0
    2009年10月07日
  • ヒトラーの防具(上)

    Posted by ブクログ

    元sex machinegunsのノイジーが読んでいるときき,
    購入。こんなに分厚いのを彼が読んでいるとは・・・
    失礼極まりないが,どうも結びつかない。
    動機は不純,そして,厚い本を読む自分,かっこいい
    みたいな。でも,読み進めると・・・

    0
    2009年10月04日
  • 千日紅の恋人

    Posted by ブクログ

    そんな女にとって理想的な男がいるか〜!と。いたところで裏があるんじゃないかと疑いますね、私なら。まぁ自分の疑い深さは置いといて、母親やヘルパーの仕事を交えてるのが現実を感じさせて、ただの夢物語ではないと思いました。それなりに人生経験を積んだ年齢で恋愛しようと思ったら避けられないこと。そういう意味で「大人の小説」だと思います。

    0
    2009年10月04日
  • 千日紅の恋人

    Posted by ブクログ

    読みながら「これ帚木さんの作品だよな」と何度も確認する思いでした。その位、私の持っている帚木作品とのイメージが違いました。
    九州のどこかに建つ築25年の古アパート扇荘。そこに住むちょっと変った人たち。そして、父親が建てたこのアパートを管理するバツ2の娘の時子は、これらの住人と接触を保ち、時に怒り、時に親切に接する。そんな扇荘に独身男性が引っ越してきて。。。
    帚木さんの作品と言えば、どこかに重さを感じるのですが、そんなところがまったくと言ってありません。ちょっと古臭い感じのする、でも暖かで気持ちの良いラブストーリーでした。

    0
    2016年08月07日
  • エンブリオ 上

    Posted by ブクログ

    上流階級の患者を受け入れる病院。
    地下には秘密の施設・・・
    病院で起こるなぞの死
    産婦人科事情も垣間見れます。

    0
    2009年10月04日
  • アフリカの瞳

    Posted by ブクログ

    この人のストーリー構成って一種独特のものがある。映画化されると面白いような構成と言えばいいのか・・。

    0
    2009年10月04日
  • 安楽病棟

    Posted by ブクログ

    「目は窪んだところについてるから疑りぶかい器官、耳は外に開かれてるから楽観的でオープンな器官」というような一節がインパクト大でした。作者の方がお医者様てなことで院内の細かなところの描写がリアリティ溢れまくってて興味深いんですが、それを支えるのはこの方の深い洞察と研ぎ澄まされた美意識なんじゃないかなあと。しかもそれがすごくあったかい!「国銅」を読んでなおさらそう思いました

    0
    2009年10月04日
  • アフリカの蹄

    Posted by ブクログ

    NHKでやっていたドラマの方はどうかと思うが、こっちの作品はやはり『さすが』の一言。

    人種差別という日本人にはあまり馴染みの無いような(ここには個人的にもちょっと言いたい事もあるが・・・)テーマながら、それをしっかりと理解させる内容に出来ているのではないでしょうか?
    そして、箒木蓬生お得意の医学関係がうまく使われている。

    人種差別というテーマが無ければただのパニックアクションものにでもなりそうな内容ですが、そこを箒木蓬生の筆力でしっかりと押さえ込んでいます。

    とりあえず、この続編の『アフリカの瞳』にも期待です。

    0
    2009年10月04日
  • エンブリオ 上

    Posted by ブクログ

    『さすが』の一言。
    この人の作品で、読み応えの無いもの、読んでて飽きてくるものってほとんど無いですよね。
    面白かった。個人的には産婦人科さんとは全く関係の無い生活をしているのに、こないだ知り合ったお医者さんに「え?、そっち関係の勉強してるの?」と言われるほど、知識だけはついてくる。

    で、知識だけの本かといえば全然そんなことも無い。終末医療、産婦人科業界そんな中に生きるのもやはりニンゲン。う〜ん、考えさせる一冊でした。

    それにしても、この人の本は京極なみに薀蓄が増えて本の面白さとは別に楽しいな〜。

    0
    2009年10月04日
  • 逃亡(上)

    Posted by ブクログ

    戦犯として追われる主人公の逃亡生活が、ちょっとした移動ですらも余さずにほとんどが描かれている。長い。がそれだけの価値はあると思う。

    0
    2009年10月04日
  • 空山

    Posted by ブクログ

     『空夜』の続編。とはいえ、前作が男女の情愛を緩やかに淡々と描いたのに比べ、今作はごみ処理問題をテーマに据えた社会派。社会派小説は好きなので、楽しむという意味ではいいのですが、前作は前作で、帚木蓬生の読みごたえある文章が気に入っていたので、なんとも複雑。

    0
    2009年10月04日
  • 国銅(上)

    Posted by ブクログ

    奈良の大仏を作る話な上にこの表紙、受けるイメージはかなり渋めなのだけれど、おもしろい。意外に読みやすい。「仏像」を全く違う視点から見るきっかけを与えてくれるような逸品です。

    0
    2009年10月04日
  • 安楽病棟

    Posted by ブクログ

    痴呆老人らをめぐる安楽死、尊厳死、終末医療が主題。
    よく書かれている時事社会小説。

    「全くぅ、まともに考えたらやってられないよなぁ、読むの辛いなぁ」と思わせつつ最後まで読ませる。

    色々な痴呆老人現れ、自分は果たしてどの型なんだろ、なんて身につまされる。「私に限って大丈夫」なんて思えるのは30代までの若者。中年でそう思える奴は馬鹿か「おめでたい」か、もう「痴呆」が始まっているか、だ。

    落ち込みかかっている人は絶対に読んではいけない。

    0
    2009年10月04日
  • 空山

    Posted by ブクログ

    「空夜」の続編で登場人物は同じです。しかし、内容が全く変わっており前作で準主役であった俊子が主役級になっています。
    前作は大人の恋愛小説でしたが、本作はゴミ問題・地域振興・政治問題の三点が書かれています。こう書くと非常に硬く難しい内容と敬遠されがちですが、さすが帚木蓬生。当然多少の専門用語も出てきますが難し過ぎず、かといって簡単過ぎず絶妙なバランスで書かれています。

    0
    2009年10月04日
  • カシスの舞い

    Posted by ブクログ

    帚木氏の作品は良い。全作通して貫いているヒューマニズムには本当に天晴れ!である。主人公は自分の地位を捨ててでも正しいことに向かう。その姿勢を読んでいると人間も捨てたもんじゃないんだなぁ〜とうれしい気持ちになってくる。それにしても・・・大学病院ってなんだか怖いなぁ〜。人体実験が必要なことは医学の向上のためにも必要なことなのはわかっているけれど、実際自分がやられたらね・・・。

    0
    2009年10月04日
  • アフリカの蹄

    Posted by ブクログ

    舞台は明らかに書かれていないが、南アフリカのアパルトヘイトについて書かれていることは誰もがわかることだろう。それにしても人種差別の凄さは恐ろしい。同じ人間であることをどうして忘れてしまうのだろうか。信じられない〜っていう思いだが、誰しも心の奥底に持っているものだと思う。自分を含めて同胞が1番だという自負。今でこそ南アフリカは改善されてきたが、いつまたどこで始まるかわからない。それほど人種が混ざり合ってきているからだ。本書でも医師として人間として巨大な敵に立ち向かう日本人医師の姿勢が素晴らしい。正義や平和の真の意義を全ての人が持っていたら平和な世界になるのに。

    0
    2009年10月04日