帚木蓬生のレビュー一覧

  • エンブリオ 上

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    大学で研究する内容に近いジャンルだったので手にとった一冊。
    生殖医療において、法的な規律がちゃんとしていない事実を再認識させられた。学会の中での規律が暗黙の了解のルールになっている現在、法的処置も取らねば岸川のような医師が現れる可能性も否定できない。
    ただ、倫理的問題が一切無くなれば、生殖医療、再生医療での技術開発スピードが急速に上がるであろうことも事実。生殖器官、配偶子から受精卵、着床時、妊娠、出産......、どこからが倫理的問題が発生するのかと改めて考えさせられる一冊。
    下巻も気になる。

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    2015年02月05日
  • アフリカの瞳

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    とても賢くなったような気分になる作品でした。
    南アフリカでHIV感染治療に取り組む日本人医師作田信さんのお話です。
    貧困社会の医療、政治、援助など色々な事が詰まっています
    フィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなります

    ラストは感動します!

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    2015年01月07日
  • 三たびの海峡

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    歴史について改めて考えさせられた。

    著者はもしかして在日韓国人であったり、
    韓国に縁のある人なのかな、と読みながら何度も思ったくらい。

    最後ちょっとはしょって読んでしまったけれど、
    読んでみて良かった、勉強になった本です。

    20080223

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    2014年12月21日
  • 日御子(上)

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    紀元一世紀ごろの日本。漢の国から移民して来たらしい「あずみ」一族は、九州各地の小国家で異なる文字(阿住、安曇、安澄)を当てながら使譯(通訳)を務めていた。その内の那国出身の安澄を九代にわたって描いた歴史小説です。
    最初の主人公は那国の使譯として「漢委奴國王」印を得た使節団で働き、その子孫たちも伊都国、弥摩大国(邪馬台国)で活躍します。時に女性が主人公になり、その時は日御子(卑弥呼)に仕える巫女です。

    最近の帚木さんらしく悪人はおろか、品性卑しい人さえも登場しません。全べての登場人物が前向きの善人という設定です。様々な苦難もありますが、その原因は時代背景や自然です。
    そのせいか、やはり少し物足

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    2016年05月29日
  • 日御子(下)

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    下巻では日御子に使えた炎女の話から始まる。あずみ一族の教えを聞いた日御子の治世に対する考え方は、影響を受けたのだろうか。弥摩大国から魏の国へ使者を送る時の使譯は在。日御子が亡くなり動乱の時を経て新たな使者が送られようとしている。平和への祈りを胸に。

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    2014年12月07日
  • 日御子(上)

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    西の国から倭国へ渡って住み着いたあずみ一族。その中で使譯(通訳)を生業とする一族の灰、孫の針、針のひ孫の炎女、炎女の甥の在、在の子の銘と孫の治。
    上巻では灰が針に語る那国から漢への使者に随行した時の話と針が伊都国から漢への使者に随行する話。随所に語られるあずみ一族の来歴と三つの教え。三つの教えは人として生きる上での普遍的なものに感じる。皇帝に謁見する場面では使譯の仕事の重みを感じた。

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    2014年12月07日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    繋驢桔(けろけつ)=ロバが繋がれた杭の周りを回って動けなくなる様=心配事をじっと考えて動かないこと。
    それよりも、身を忙しくして目の前のやらなければならない仕事にとりあえず手を出す。休んで考える間なないほど日課を組む。小事を疎かにして大事ができるはずがない。


    禅僧の修行=座禅、掃除、禅問答
    本人の心理は無視=外相を整えれば内相も整う
    朝から晩まで勤勉かつ簡素な生活をし続ければ、心が邪悪になるはずがない。
    健康人のふりをしていれば健康になる。

    素直な心、の反対語は頑固、ではない。言い訳が反対語。言い訳は進歩の芽を食いつぶす。
    いいわけ=嘘をつく、責任転嫁、事態を過小化する、正当化、でも~。

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    2014年12月04日
  • 薔薇窓の闇 下

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    犯人の元から逃げ出してきた音奴。ラゼーグ医師の心遣いもあってだんだんと元気を取り戻す。彼女の証言もあって事件は解決に向かう。パリといえども闇はどこかに隠れていて顔を出す機会を窺っている気がした。

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    2014年09月28日
  • 薔薇窓の闇 上

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    1900年、万国博覧会で賑わうパリを舞台に事件が起きる。探偵役は精神科医のラゼーグ。パリに住む日本人の意識や万博に対するフランス人の気持ち、観光客や万博関連事業に関わる人達の動向などその社会の様々な要因が描かれていて面白い。

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    2014年09月28日
  • 蛍の航跡―軍医たちの黙示録―

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    敗戦から戦後へ。軍隊と共に軍医も流れていく。「後何日生きていられたら終戦だったのに」……、シベリアや満州で8月15日を過ぎて亡くなった人もいらっしゃる。そもそも戦争という行為を始めなければいいのにと思う。軍医、戦場へ再び送り出すための治療、なんて矛盾を含んだ行為なのだ。それでも患者を前にして治療しないではいられない。そんな方々に頭が下がる。

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    2014年08月30日
  • 賞の柩

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    ありそうなお話だ。
    いやあってはならない。
    ノーベル賞の裏側の、人間の欲のお話。
    真実を暴いたけど、賞はこのままなんですね。

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    2014年07月27日
  • 風花病棟

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    医学生ですら思うところの多い作品で、きっとまた時間が経って読み直すとまた響きかたが変わってくるのだろう。

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    2014年07月17日
  • アフリカの蹄

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    人種差別よる天然痘のパンデミック。ウィルス感染が怖いという以前に差別ということがとても怖く感じた。今ではたくさんの命を救うことができる心臓移植についても人種差別や人権の問題がとても関わっていたことを知り、いろいろ考えさせられる小説でした。

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    2014年06月12日
  • 国銅(下)

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    いつか読みたいと思っていた。
    オーソドックスな歴史小説だと思うが、奈良時代の使役の様子を再現するというのは、作家の想像力というのは凄いものだ。生きていくことが、諸国を移動することがとてつもなく困難で危険であった時代、丁寧に丁寧に日々を生きることが、なにより大事であったのだろう。そういう感慨で胸が包まれる。

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    2018年10月14日
  • 国銅(下)

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    (上下巻通じての感想です)
    奈良の大仏を作る物語ですが、時の権力者や僧侶の側からではなく、作業に直接携わる人足の側から書いています。大仏の材料となる銅鉱石の掘り出しから始まって、精錬し、地方から都へ舟で運び、大仏の製造鋳込みを行います。その作業過程の描写や働く人足たちの気持ちの記述は素晴らしかったです。
    ただ、ちょっと残念だったのは主人公があまりにも体力的、知的、人物的に優れていたことでした。もっと庶民の姿で書いてあれば良かったのにと思いました。

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    2014年05月04日
  • 国銅(上)

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    (上下巻通じての感想です)
    奈良の大仏を作る物語ですが、時の権力者や僧侶の側からではなく、作業に直接携わる人足の側から書いています。大仏の材料となる銅鉱石の掘り出しから始まって、精錬し、地方から都へ舟で運び、大仏の製造鋳込みを行います。その作業過程の描写や働く人足たちの気持ちの記述は素晴らしかったです。
    ただ、ちょっと残念だったのは主人公があまりにも体力的、知的、人物的に優れていたことでした。もっと庶民の姿で書いてあれば良かったのにと思いました。

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    2014年05月04日
  • 臓器農場

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    ミステリーの形としては普通なんだけど、テーマが特殊だからかすごく特別に感じた。でも、これって答えの出ない問題なのかもしれない。倫理的な問題って意見分かれるよね。

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    2014年04月29日
  • 水神(下)

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    泣きっぱなしでした。九州弁がいいよね。でも、歴史的にはこのあと過酷な状況になるらしい。本当に続編が読みたいなー。

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    2014年04月16日
  • 水神(上)

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    前半は百姓の悲惨な生活…松皮粉、藁餅など農民文学かと思いきや、後半は涙涙の展開。下巻はもっとウルウルするのかな。

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    2014年04月15日
  • 蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

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    戦争とは、人が死ぬこと。人を殺すこと。

    死というものと最も向き合わなければいけない軍医。
    医師としての無力感と、駒として戦争という場面に巻き込まれてしまうことに対する不条理さ。
    数々の軍医の物語は、個人という存在にとって戦争がどれだけ無意味かということを生々しくあぶりだす。

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    2014年03月29日