帚木蓬生のレビュー一覧

  • 日御子(下)

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    下巻では日御子に使えた炎女の話から始まる。あずみ一族の教えを聞いた日御子の治世に対する考え方は、影響を受けたのだろうか。弥摩大国から魏の国へ使者を送る時の使譯は在。日御子が亡くなり動乱の時を経て新たな使者が送られようとしている。平和への祈りを胸に。

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    2014年12月07日
  • 日御子(上)

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    西の国から倭国へ渡って住み着いたあずみ一族。その中で使譯(通訳)を生業とする一族の灰、孫の針、針のひ孫の炎女、炎女の甥の在、在の子の銘と孫の治。
    上巻では灰が針に語る那国から漢への使者に随行した時の話と針が伊都国から漢への使者に随行する話。随所に語られるあずみ一族の来歴と三つの教え。三つの教えは人として生きる上での普遍的なものに感じる。皇帝に謁見する場面では使譯の仕事の重みを感じた。

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    2014年12月07日
  • 生きる力 森田正馬の15の提言

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    繋驢桔(けろけつ)=ロバが繋がれた杭の周りを回って動けなくなる様=心配事をじっと考えて動かないこと。
    それよりも、身を忙しくして目の前のやらなければならない仕事にとりあえず手を出す。休んで考える間なないほど日課を組む。小事を疎かにして大事ができるはずがない。


    禅僧の修行=座禅、掃除、禅問答
    本人の心理は無視=外相を整えれば内相も整う
    朝から晩まで勤勉かつ簡素な生活をし続ければ、心が邪悪になるはずがない。
    健康人のふりをしていれば健康になる。

    素直な心、の反対語は頑固、ではない。言い訳が反対語。言い訳は進歩の芽を食いつぶす。
    いいわけ=嘘をつく、責任転嫁、事態を過小化する、正当化、でも~。

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    2014年12月04日
  • 薔薇窓の闇 下

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    犯人の元から逃げ出してきた音奴。ラゼーグ医師の心遣いもあってだんだんと元気を取り戻す。彼女の証言もあって事件は解決に向かう。パリといえども闇はどこかに隠れていて顔を出す機会を窺っている気がした。

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    2014年09月28日
  • 薔薇窓の闇 上

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    1900年、万国博覧会で賑わうパリを舞台に事件が起きる。探偵役は精神科医のラゼーグ。パリに住む日本人の意識や万博に対するフランス人の気持ち、観光客や万博関連事業に関わる人達の動向などその社会の様々な要因が描かれていて面白い。

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    2014年09月28日
  • 蛍の航跡―軍医たちの黙示録―

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    敗戦から戦後へ。軍隊と共に軍医も流れていく。「後何日生きていられたら終戦だったのに」……、シベリアや満州で8月15日を過ぎて亡くなった人もいらっしゃる。そもそも戦争という行為を始めなければいいのにと思う。軍医、戦場へ再び送り出すための治療、なんて矛盾を含んだ行為なのだ。それでも患者を前にして治療しないではいられない。そんな方々に頭が下がる。

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    2014年08月30日
  • 賞の柩

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    ありそうなお話だ。
    いやあってはならない。
    ノーベル賞の裏側の、人間の欲のお話。
    真実を暴いたけど、賞はこのままなんですね。

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    2014年07月27日
  • 風花病棟

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    医学生ですら思うところの多い作品で、きっとまた時間が経って読み直すとまた響きかたが変わってくるのだろう。

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    2014年07月17日
  • アフリカの蹄

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    人種差別よる天然痘のパンデミック。ウィルス感染が怖いという以前に差別ということがとても怖く感じた。今ではたくさんの命を救うことができる心臓移植についても人種差別や人権の問題がとても関わっていたことを知り、いろいろ考えさせられる小説でした。

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    2014年06月12日
  • 国銅(下)

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    いつか読みたいと思っていた。
    オーソドックスな歴史小説だと思うが、奈良時代の使役の様子を再現するというのは、作家の想像力というのは凄いものだ。生きていくことが、諸国を移動することがとてつもなく困難で危険であった時代、丁寧に丁寧に日々を生きることが、なにより大事であったのだろう。そういう感慨で胸が包まれる。

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    2018年10月14日
  • 国銅(下)

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    (上下巻通じての感想です)
    奈良の大仏を作る物語ですが、時の権力者や僧侶の側からではなく、作業に直接携わる人足の側から書いています。大仏の材料となる銅鉱石の掘り出しから始まって、精錬し、地方から都へ舟で運び、大仏の製造鋳込みを行います。その作業過程の描写や働く人足たちの気持ちの記述は素晴らしかったです。
    ただ、ちょっと残念だったのは主人公があまりにも体力的、知的、人物的に優れていたことでした。もっと庶民の姿で書いてあれば良かったのにと思いました。

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    2014年05月04日
  • 国銅(上)

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    (上下巻通じての感想です)
    奈良の大仏を作る物語ですが、時の権力者や僧侶の側からではなく、作業に直接携わる人足の側から書いています。大仏の材料となる銅鉱石の掘り出しから始まって、精錬し、地方から都へ舟で運び、大仏の製造鋳込みを行います。その作業過程の描写や働く人足たちの気持ちの記述は素晴らしかったです。
    ただ、ちょっと残念だったのは主人公があまりにも体力的、知的、人物的に優れていたことでした。もっと庶民の姿で書いてあれば良かったのにと思いました。

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    2014年05月04日
  • 臓器農場

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    ミステリーの形としては普通なんだけど、テーマが特殊だからかすごく特別に感じた。でも、これって答えの出ない問題なのかもしれない。倫理的な問題って意見分かれるよね。

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    2014年04月29日
  • 水神(下)

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    泣きっぱなしでした。九州弁がいいよね。でも、歴史的にはこのあと過酷な状況になるらしい。本当に続編が読みたいなー。

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    2014年04月16日
  • 水神(上)

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    前半は百姓の悲惨な生活…松皮粉、藁餅など農民文学かと思いきや、後半は涙涙の展開。下巻はもっとウルウルするのかな。

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    2014年04月15日
  • 蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

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    戦争とは、人が死ぬこと。人を殺すこと。

    死というものと最も向き合わなければいけない軍医。
    医師としての無力感と、駒として戦争という場面に巻き込まれてしまうことに対する不条理さ。
    数々の軍医の物語は、個人という存在にとって戦争がどれだけ無意味かということを生々しくあぶりだす。

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    2014年03月29日
  • 移された顔

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    顔移植について短編、戯曲、解説と3部構成になっています。


    短編では散弾銃で顔を撃たれ眼と鼻、頬
    上顎と上唇を失った女性のお話


    顔の中で残されたのは額、上瞼、下唇、左目のみ上の歯は
    すべて吹き飛ばされ口蓋もなく口で息ができないため
    喉に穴が開けられる。半年の間に受けた手術は25回
    頬を造るために肋骨が切り取られ、上顎は足の骨

    それでもそれは顔の最低限の形を保つだけの役目


    しかし彼女は顔と引き替えに命拾いしたと前向きに生きていきます
    事故から7年後、彼女は顔移植を受ける。


    彼女は口から息ができ、コップから飲み物を飲め、
    食べる事ができる、匂いも戻ってきている
    そして何より一番うれ

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    2017年09月20日
  • 蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

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    参考図書に圧巻。
    医者である著者にしか書けない小説の形をとった短編のノンフィクション作品。
    本来は戦場に行かなくてもいいはずのエリートたる医者や医学生を動員をせざるをえない太平洋戦争が、総力戦だったのだと再確認。

    見所は、376ページの出征する医学生に訓示をするシーン

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    2015年04月02日
  • インターセックス

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    さすが医師の作品。学部の産婦人科でもそれほど学ばない分野を克明に記述していた。医師としてもなかなか読み応えのあるものだった。

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    2014年02月12日
  • 賞の柩

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    この本で初めて帚木先生の存在を知ったのですが、これこそ医療サスペンス。今は医療サスペンスというと「チームバチスタ」かもしれませんが、断然こちらをお薦めします。小難しい医療話も少なく分かりやすいし、場面展開が早くて飽きがきません。他の作品も読みたいです。

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    2014年02月05日