帚木蓬生のレビュー一覧

  • ヒトラーの防具(上)

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    元sex machinegunsのノイジーが読んでいるときき,
    購入。こんなに分厚いのを彼が読んでいるとは・・・
    失礼極まりないが,どうも結びつかない。
    動機は不純,そして,厚い本を読む自分,かっこいい
    みたいな。でも,読み進めると・・・

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    2009年10月04日
  • 千日紅の恋人

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    そんな女にとって理想的な男がいるか〜!と。いたところで裏があるんじゃないかと疑いますね、私なら。まぁ自分の疑い深さは置いといて、母親やヘルパーの仕事を交えてるのが現実を感じさせて、ただの夢物語ではないと思いました。それなりに人生経験を積んだ年齢で恋愛しようと思ったら避けられないこと。そういう意味で「大人の小説」だと思います。

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    2009年10月04日
  • 千日紅の恋人

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    読みながら「これ帚木さんの作品だよな」と何度も確認する思いでした。その位、私の持っている帚木作品とのイメージが違いました。
    九州のどこかに建つ築25年の古アパート扇荘。そこに住むちょっと変った人たち。そして、父親が建てたこのアパートを管理するバツ2の娘の時子は、これらの住人と接触を保ち、時に怒り、時に親切に接する。そんな扇荘に独身男性が引っ越してきて。。。
    帚木さんの作品と言えば、どこかに重さを感じるのですが、そんなところがまったくと言ってありません。ちょっと古臭い感じのする、でも暖かで気持ちの良いラブストーリーでした。

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    2016年08月07日
  • エンブリオ 上

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    上流階級の患者を受け入れる病院。
    地下には秘密の施設・・・
    病院で起こるなぞの死
    産婦人科事情も垣間見れます。

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    2009年10月04日
  • アフリカの瞳

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    この人のストーリー構成って一種独特のものがある。映画化されると面白いような構成と言えばいいのか・・。

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    2009年10月04日
  • 安楽病棟

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    「目は窪んだところについてるから疑りぶかい器官、耳は外に開かれてるから楽観的でオープンな器官」というような一節がインパクト大でした。作者の方がお医者様てなことで院内の細かなところの描写がリアリティ溢れまくってて興味深いんですが、それを支えるのはこの方の深い洞察と研ぎ澄まされた美意識なんじゃないかなあと。しかもそれがすごくあったかい!「国銅」を読んでなおさらそう思いました

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    2009年10月04日
  • アフリカの蹄

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    NHKでやっていたドラマの方はどうかと思うが、こっちの作品はやはり『さすが』の一言。

    人種差別という日本人にはあまり馴染みの無いような(ここには個人的にもちょっと言いたい事もあるが・・・)テーマながら、それをしっかりと理解させる内容に出来ているのではないでしょうか?
    そして、箒木蓬生お得意の医学関係がうまく使われている。

    人種差別というテーマが無ければただのパニックアクションものにでもなりそうな内容ですが、そこを箒木蓬生の筆力でしっかりと押さえ込んでいます。

    とりあえず、この続編の『アフリカの瞳』にも期待です。

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    2009年10月04日
  • 逃亡(上)

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    戦犯として追われる主人公の逃亡生活が、ちょっとした移動ですらも余さずにほとんどが描かれている。長い。がそれだけの価値はあると思う。

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    2009年10月04日
  • 空山

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     『空夜』の続編。とはいえ、前作が男女の情愛を緩やかに淡々と描いたのに比べ、今作はごみ処理問題をテーマに据えた社会派。社会派小説は好きなので、楽しむという意味ではいいのですが、前作は前作で、帚木蓬生の読みごたえある文章が気に入っていたので、なんとも複雑。

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    2009年10月04日
  • 国銅(上)

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    奈良の大仏を作る話な上にこの表紙、受けるイメージはかなり渋めなのだけれど、おもしろい。意外に読みやすい。「仏像」を全く違う視点から見るきっかけを与えてくれるような逸品です。

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    2009年10月04日
  • 安楽病棟

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    痴呆老人らをめぐる安楽死、尊厳死、終末医療が主題。
    よく書かれている時事社会小説。

    「全くぅ、まともに考えたらやってられないよなぁ、読むの辛いなぁ」と思わせつつ最後まで読ませる。

    色々な痴呆老人現れ、自分は果たしてどの型なんだろ、なんて身につまされる。「私に限って大丈夫」なんて思えるのは30代までの若者。中年でそう思える奴は馬鹿か「おめでたい」か、もう「痴呆」が始まっているか、だ。

    落ち込みかかっている人は絶対に読んではいけない。

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    2009年10月04日
  • 空山

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    「空夜」の続編で登場人物は同じです。しかし、内容が全く変わっており前作で準主役であった俊子が主役級になっています。
    前作は大人の恋愛小説でしたが、本作はゴミ問題・地域振興・政治問題の三点が書かれています。こう書くと非常に硬く難しい内容と敬遠されがちですが、さすが帚木蓬生。当然多少の専門用語も出てきますが難し過ぎず、かといって簡単過ぎず絶妙なバランスで書かれています。

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    2009年10月04日
  • カシスの舞い

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    帚木氏の作品は良い。全作通して貫いているヒューマニズムには本当に天晴れ!である。主人公は自分の地位を捨ててでも正しいことに向かう。その姿勢を読んでいると人間も捨てたもんじゃないんだなぁ〜とうれしい気持ちになってくる。それにしても・・・大学病院ってなんだか怖いなぁ〜。人体実験が必要なことは医学の向上のためにも必要なことなのはわかっているけれど、実際自分がやられたらね・・・。

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    2009年10月04日
  • やめられない ギャンブル地獄からの生還

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    まずは、自分が依存症なのではないかと思い、この本を読み始めた。ギャンブル依存の方々の多くの例が取り上げられているが、自分だけでなく、家族まで巻き込んで崩壊させていく、恐ろしい現実を目の当たりにした。ただ、あまりの状況にひいてしまい、自分はまだやり直せると思わせてくれた。パチンコ、スロットに悩みがある人は、ぜひ読んだ方が良い。

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    2026年08月22日
  • 沙林 偽りの王国(上)(新潮文庫)

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    地下鉄サリンのみを取り上げているというより、真理教そのものに焦点を当てている。

    医者である主人公視点で、その時、メディアではどのような取り上げ方をされていたのか、どのような流れから地下鉄サリン事件が起きたのかなど、一連の流れを全体像で知ることができた。
    また、ただ淡々と一連の流れが書かれているのではなく、メンバーの生い立ちや、薬物が戦争ではどう使われてきたのか、そして、日本では他にどのような使われ方をしたのかまで深堀りされて書かれており、興味深く読み進めることができた。

    物語として読みたい方には不向きだが、その当時何があったのかを知りたい方にはオススメできる小説だ。

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    2026年08月18日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    “ネガティブ・ケイパビリティ”は、どうやったら身につくのか?

    帚木蓬生はその著書『ネガティブ・ケイパビリティ』において、
    「じっくり耐えて、熟慮するのが教養」であると説いている。

    これには深く頷かざるを得ない。

    だとすれば、哲学や文学に親しむことこそが、
    着実に“ネガティブ・ケイパビリティ”を育む営みになるのではないかと私は思う。

    哲学は、わかったようでわからない思索へと読者を放り込み、
    純文学は、人間臭いじれったさの中で読者を悶々とさせる。

    その積み重ねで、人は“ネガティブ・ケイパビリティ”を身につけていく。

    とりあえずの答えをすぐ見つけられる時代だからこそ、
    ChatGPTに頼

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    2026年08月18日
  • 白い夏の墓標

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    面白くなかったわけではないけど、もう少しドラマチックな(まぁよく考えたら十分ではある気がするけど)展開になると思ってた。最後、ちょっとだけモヤっとしたな。まぁ余韻を残して良いんだろうけど、個人的にははっきりして欲しかったかも。

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    2026年07月02日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    ネガティブケイパビリティ、
    私の人生を振り返ると、これがないがために苦労することになったことが多いなあ、、、としみじみ。

    結論が出てない状態
    どっちつかずの状態
    自分に納得がいかない状態
    答えがわからない状態

    特に目的思考が強すぎると、これらの状態にとっても弱い。耐えられない。

    目的思考の裏であり表であり、
    人の器を磨いていくためには必要不可欠な考え方だなと、直近で読んだ本と重ね合わせて深く腹落ちしました。

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    2026年06月07日
  • 沙林 偽りの王国(下)(新潮文庫)

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    実際に起こった「オウム心理教事件」を医学的な視点から書かれている。
    下巻ではその事件の裁判に関する意見書を、主人公の九州大学医学部教授の沢井が求められ、対応していく経緯が描かれ、その裁判でも証人として呼ばれることになる。
    世間を震撼させた事件だけに、当時の裁判への感心は相当なものだった。
    ただ、本作にも書かれているが、13人の死刑囚を出し、既にその執行もされて、事件は全て終結したように思われているが、真相としてわからない部分は残されている。
    それだけ、闇が深く、真相にたどり着けなかったことも多かったのかと思われる。
    世の中には次々と事件が起き、都度 それらも風化してしまう。
    この事件はそんなひ

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    2026年06月03日
  • 沙林 偽りの王国(上)(新潮文庫)

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    1995年に起こった地下鉄サリン事件。
    最初にフィクションとあるが、ほぼ内容的にはノンフィクションのような感じで描かれている。
    医師の視点から書かれている点が興味深い。
    主人公は九州大学の教授。
    薬物中毒にも精通しており、地下鉄サリン事件の前の松本サリン事件の際にも、色々と意見を聞かれ、いち早くサリンの存在を疑っていた。
    本当に日本で起こった事件なのか…多くの人が驚き、恐怖に包まれた事件の全貌が見えてくる。

    2026.5.28

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    2026年05月30日