帚木蓬生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地下鉄サリンのみを取り上げているというより、真理教そのものに焦点を当てている。
医者である主人公視点で、その時、メディアではどのような取り上げ方をされていたのか、どのような流れから地下鉄サリン事件が起きたのかなど、一連の流れを全体像で知ることができた。
また、ただ淡々と一連の流れが書かれているのではなく、メンバーの生い立ちや、薬物が戦争ではどう使われてきたのか、そして、日本では他にどのような使われ方をしたのかまで深堀りされて書かれており、興味深く読み進めることができた。
物語として読みたい方には不向きだが、その当時何があったのかを知りたい方にはオススメできる小説だ。
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Posted by ブクログ
“ネガティブ・ケイパビリティ”は、どうやったら身につくのか?
帚木蓬生はその著書『ネガティブ・ケイパビリティ』において、
「じっくり耐えて、熟慮するのが教養」であると説いている。
これには深く頷かざるを得ない。
だとすれば、哲学や文学に親しむことこそが、
着実に“ネガティブ・ケイパビリティ”を育む営みになるのではないかと私は思う。
哲学は、わかったようでわからない思索へと読者を放り込み、
純文学は、人間臭いじれったさの中で読者を悶々とさせる。
その積み重ねで、人は“ネガティブ・ケイパビリティ”を身につけていく。
とりあえずの答えをすぐ見つけられる時代だからこそ、
ChatGPTに頼 -
Posted by ブクログ
実際に起こった「オウム心理教事件」を医学的な視点から書かれている。
下巻ではその事件の裁判に関する意見書を、主人公の九州大学医学部教授の沢井が求められ、対応していく経緯が描かれ、その裁判でも証人として呼ばれることになる。
世間を震撼させた事件だけに、当時の裁判への感心は相当なものだった。
ただ、本作にも書かれているが、13人の死刑囚を出し、既にその執行もされて、事件は全て終結したように思われているが、真相としてわからない部分は残されている。
それだけ、闇が深く、真相にたどり着けなかったことも多かったのかと思われる。
世の中には次々と事件が起き、都度 それらも風化してしまう。
この事件はそんなひ