帚木蓬生のレビュー一覧

  • 白い夏の墓標

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    夏フェア本2024。小難しそうで敬遠していた。理系サスペンスで、倫理を問う物語。細菌学者の死の謎。陸軍微生物研究所。不穏な場所だ。何を研究しているのか。想像通り、いや、想像以上に物騒な研究だ。良心の呵責、科学者としての理想や理念はどこにある。世紀の発見は、科学者としていつかは夢見るかもしれない。だが、正しくない使い道へと歩み出したら。あくまでも物語で作り話だ。それなのに、いつか現実に起こりうるのではないかと思わされるのが何よりも怖い。

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    2025年12月28日
  • カシスの舞い

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    10年振り再読。
    題材はとても面白いが、展開がやや回りくどく、前半は正直退屈に感じた。一方で終盤は一気に畳みかけるように進み、読み終えたあとはスッキリとした爽快感がある。
    生体実験というテーマは、倫理的な問題が強く問われる一方で、今後の医療発展に大きく関わる可能性を持っている内容でもある。
    しかし、その裏で犠牲になる被験者一人ひとりの人生や幸せを無視するような考え方は、決して許されるものではないと感じた。
    『閉鎖病棟』では患者の目線から苦悩が描かれていたが、本書では医療者や研究者の立場からの思考が前面に出ており、読後に重さの残る作品だった。

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    2025年12月21日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    ネガティブ・ケイパビリティについて知りたくて読んだ。
    結果のみを急いで求めず、その過程や待ちの姿勢も大切と感じた。急がず、焦らず、耐える大切さ。
    また、この本がいろいろな大学の入試問題に使われているらしい。

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    2025年12月08日
  • 空の色紙

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    知覧の特攻兵のことが描かれていると知って、読み始めた。人間の嫉妬心がテーマだ。医学専門用語が難しかったが、医学の世界も人間の世界だ、と感じた。

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    2025年11月25日
  • ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法

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    前半はギャンブル症とオープンダイアログの紹介。バフチンのポリフォニー(多声性)。答えや解決,結論を急いで導く対話ではなく,参加者の語り,終わらない対話,それらを通した気づきを辛抱強く待つ。分かろうとする性質が導く,分かったつもりの世界。そこに対峙するには,分からないことを分からないままにしておけるネガティブケイパビリティ→不確実さや神秘さ,疑いの中に事実や理を早急に頼ることなく,居続けられる能力(帯より)。「ほんとうの会議」というタイトルは何を意味するのか。病理や害を生む会議の対義語か。

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    2025年11月12日
  • 香子(一) 紫式部物語

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    紫式部が香子と呼ばれるようになり、源氏物語を書き始め、物語も劇中劇のように進む。
    紫式部の父親為時が越前に行ったことで紙が自由に使えることで物語も書き始められたのだと感慨深い。

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    2025年11月02日
  • ギャンブル依存国家・日本~パチンコからはじまる精神疾患~

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    公営ギャンブルの管理元が違うことに驚いた
    各省庁が私企業のように何とか利益をあげるよう躍起になっている構図は、もっとやることがあるだろうと呆れてしまった
    大きくなりすぎて赤字になっても後にも引けないというのが、理解はできるが納得いかない

    自分がならないから良いではなく、捨てるものがないやつが街に増えるのが困るから止めるか囲うかして目に届かないようにしてほしい

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    2025年10月28日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    前半、歴史的な話が難しくて退屈

    後半、具体的なエピソードを交えて書いてある
    考え方の参考になるし興味深い

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    2025年09月10日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    ネガティヴ ケイパピリディとは、「事実や理由をせっかちに求めず、不確実さ、懐疑の中にいられる能力」です。
    この本では、そのネガティヴケイパピリディの発見、利用シーンについて書かれてます。
    ネガティヴケイパピリディの発見者の詩人キーツは、シェイクスピアにはその能力が備わっていたと言っていた。なるほど、あの結論がはっきりしない感じは、まさにネガティヴケイパピリディが成せることなのかもしれない。村上春樹の作品にも似たものを感じる。

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    2025年08月26日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    うーん、もう少し実践的な話だったり、心の持ちようだったりを期待して読み始めたのですが。
    ネガティブケイパビリティを歴史に合わせて説明してくれているのですがそれだとちょっと身近には感じず。
    ただ、小説家でもある作者さんがどんな方なのか少し知れたので他の作品も読んでみたくはなりました。

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    2025年08月21日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    ネガティブ・ケイパビリティという考え方は面白い。すぐ決断せずベントする、あやふやにしたまま考える、というのも良いが、今一つ具体例がフィットしている感じがしない。
    ポジティブ・ケイパビリティとあんまり変わらないような。もっとネガティブでいいんだよ、という論調が欲しかったなあ、と感じました。

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    2025年08月08日
  • ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法

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    日本でネガティブ・ケイパビリティを広めた帚木蓬生さんによる新書。依存症の当事者グループ(ギャンブラーズアノニマス)や、福祉現場におけるオープン・ダイアローグなどのありようにネガティブ・ケイパビリティの実践を読み取る。「答えは質問の不幸である」というネガティブ・ケイパビリティの態度(個人的にはケイパビリティというより視点や態度と認識している)の重要性は強く共感する。そして紹介される現場におけるネガティブ・ケイパビリティ的な対話を「ほんとうの会議」ということも、企業等の多くの組織における会議がそれとは程遠いものであることもまったくその通りであると思う。ただ、(著者がつけたのではないと推測するが)副

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    2025年07月31日
  • 千日紅の恋人

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     これまでに読んだ帚木蓬生さんの著書はテーマがどちらかと言えば重いものが多かったので、このような軽やかな恋愛小説は意外でした。
     大きな事件が起こるわけではないですし、主人公の時子も、彼女に惹かれる有馬さんも特別すごい何かをもっているわけではなく、むしろ地味な日々を送っている。
     けれども、多分、そういう日々を送っているのが大多数なのだと思う。でもだからと言ってつまらないわけではない。一所懸命生きている。それが清々しいなって感じることのできた小説。

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    2025年07月19日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    最初の導入部分のキーツやビオンの話は退屈だった。第四章のネガティブケイパビリティと医療あたりから俄然、興味深くなってきた。日薬、目薬の話は印象に残る。
    人との関係から社会へ展開し、共感を欠いた不寛容な社会になっているとの指摘はもっともだと思う。共感力のある人間でありたいし、そんな社会を目指したい。

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    2025年07月15日
  • ギャンブル脳(新潮新書)

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    ギャンブル依存症はお金も浪費するし人間関係も悪化するのはわかります。
    ですがドーパミンが原因というのは他の依存症と同じなので他の依存症の本と内容が重複している場所が多くあり、あまり目新しい内容は書いていないです。
    まぁ今までギャンブルをやったことはありませんが、絶対にこれからもやりたくないとは思いました。

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    2025年06月24日
  • 閉鎖病棟

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    琴線には触れなかった。

    淡々と進んでいる内容で、精神病患者の日常を閉鎖病棟という空間で表している群像劇。
    単純に合わなかった。

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    2025年06月24日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    単にネガティブケイパビリティの解説だけでなく、歴史上の人物のことや、古典の背景などが織り交ぜられていて興味深く読めた。
    ただ、結局よくわからない感じも残る。
    この読後感こそ、ネガティブケイパビリティと共に味わうべきなのかも…

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    2025年05月20日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    ネガティブ・ケイパビリティ(negative capability)は、「負の能力」や「陰性能力」とも呼ばれる概念です。これは具体的には、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」を指します。

    詩人ジョン・キーツは、劇作家シェイクスピアがこの能力を持っていたと述べており、キーツの視点では、ネガティブ・ケイパビリティとは「事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」のことです。一般的な能力が何かを達成したり問題を解決したりする能力であるのに対し、ネガティブ・ケイパビリティは「そういうことをしない能力」である点が特徴です。

    キーツは、経済的

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    2025年05月18日
  • ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法

    匿名

    購入済み

    ビジネス書として読まないこと

    この本を、最初、会議の有意義なやり方を教える本かと思いましたが、実際は、カウンセリング、文学やその作家の背景も複雑にかかわるので、人によっては、分かりにくかったりするかもしれません。

    また、この本では、会議(特にビジネス)で求められることが、実は、不正や腐敗の原因にもなるというのは考えされます。

    #タメになる

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    2025年04月26日
  • ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

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    ■評価
    ★★★✬☆

    ■感想
    ◯正解が出せない事態に耐える力、「ネガティブ・ケイパビリティ」について、臨床などの実体験や文学で出言及されていることをとお押して説明する本。
    ◯昨今答えが出せるものはAIに取って代わられる世の中であるので、人間は葛藤悩みを抱えてきていくことがすべきことのように思えるが、そのときに必要となる力だなと思った。
    ◯答えが出なくて葛藤して深く思考するから、体重が乗ったり思考が洗練されるのかなと思った。

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    2025年04月10日