カシスの舞い

カシスの舞い

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

3.3

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分裂病と覚醒剤中毒の治療・研究に成果を上げている、南仏マルセイユの大学病院解剖実習室で、首なし死体が発見された! だが、被害者とおぼしき元患者のカルテは消えている。疑惑を抱き、調査を始めた日本人精神科医・水野の周囲で次々に起こる、不可解な事件。暗号名〈カシスの舞い〉の意味するものは。そして、脳研究所で行なわれている実験とは――。戦慄の医学ミステリー。

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カシスの舞い のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    帚木氏の作品は良い。全作通して貫いているヒューマニズムには本当に天晴れ!である。主人公は自分の地位を捨ててでも正しいことに向かう。その姿勢を読んでいると人間も捨てたもんじゃないんだなぁ〜とうれしい気持ちになってくる。それにしても・・・大学病院ってなんだか怖いなぁ〜。人体実験が必要なことは医学の向上のためにも必要なことなのはわかっているけれど、実際自分がやられたらね・・・。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    10年振り再読。
    題材はとても面白いが、展開がやや回りくどく、前半は正直退屈に感じた。一方で終盤は一気に畳みかけるように進み、読み終えたあとはスッキリとした爽快感がある。
    生体実験というテーマは、倫理的な問題が強く問われる一方で、今後の医療発展に大きく関わる可能性を持っている内容でもある。
    しかし、その裏で犠牲になる被験者一人ひとりの人生や幸せを無視するような考え方は、決して許されるものではないと感じた。
    『閉鎖病棟』では患者の目線から苦悩が描かれていたが、本書では医療者や研究者の立場からの思考が前面に出ており、読後に重さの残る作品だった。

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    2014.2.2ー4
    フランスで日本人医師が巻き込まれる分裂病と覚醒剤中毒の人体実験に纏わるミステリー。
    自然の狂気、人工の狂気、知的狂気、禁欲の狂気それぞれが、カシスの美しい描写と共に一連となり描かれている。

    0
    2014年02月03日

    Posted by ブクログ

    分裂病と覚せい剤中毒の研究をするフランスの大学病院を舞台に起きたバラバラ殺人をきっかけに脳研究所での人体実験があばかれていく。

    この世には4つの狂気があるという。

    0
    2010年04月15日

    Posted by ブクログ

     再読。
     前二作に比べて、なんとなく物足りない。テーマそのものは精神医学における人体実験という重いテーマで、その分の読みごたえはあるが、水野とシモーヌや剣道の仲間たちという緯糸が、経糸とうまく絡んでいないように感じる。
     一番面白く読んだのが、最後のシモーヌの手紙だった。この手紙部分で、この話の全てが語りつくされてしまうところが物足りなさの根っ子か。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実験用のラットを手に入れるように
    人間を手に入れる
    へえーそうなんかい、凄いじゃん

    南フランスのマルセイユ、カシスを舞台に広げられるコワーイお話の中に
    帚木蓬生の作品「深い」を再認識

    書かれた1983年と言えば帚木蓬生はまだ36歳 
    彼にも「シモーヌ」はいたのかな

    ――帚木蓬生氏の作品に接していつも感じるのは、一種の清冽なロマンティシズムである。〈解説より〉

    0
    2018年08月09日

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