Posted by ブクログ 2009年10月04日
帚木氏の作品は良い。全作通して貫いているヒューマニズムには本当に天晴れ!である。主人公は自分の地位を捨ててでも正しいことに向かう。その姿勢を読んでいると人間も捨てたもんじゃないんだなぁ〜とうれしい気持ちになってくる。それにしても・・・大学病院ってなんだか怖いなぁ〜。人体実験が必要なことは医学の向上の...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
再読。
前二作に比べて、なんとなく物足りない。テーマそのものは精神医学における人体実験という重いテーマで、その分の読みごたえはあるが、水野とシモーヌや剣道の仲間たちという緯糸が、経糸とうまく絡んでいないように感じる。
一番面白く読んだのが、最後のシモーヌの手紙だった。この手紙部分で、この話の全...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月09日
実験用のラットを手に入れるように
人間を手に入れる
へえーそうなんかい、凄いじゃん
南フランスのマルセイユ、カシスを舞台に広げられるコワーイお話の中に
帚木蓬生の作品「深い」を再認識
書かれた1983年と言えば帚木蓬生はまだ36歳
彼にも「シモーヌ」はいたのかな
――帚木蓬生氏の作品に接して...続きを読む