国銅(下)
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国銅(下)

737円 (税込)

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華やかな奈良の都で、国人は大仏造営の作業に打ちこんでいた。ともに汗を流す仲間たちと友情を築いた。短き命を燃やす娘と、逢瀬を重ねた。薬草の知識で病める人びとを救い、日々を詩に詠む。彼は、確かな成長を遂げていた。数え切れぬほどの無名の男たちによって、鉱石に命が吹き込まれ、大仏は遂に完成した。そして、役目を終えた国人は――。静かな感動に包まれる、完結篇。

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  • 国銅(上)
    737円 (税込)
    歯を食いしばり一日を過ごす。星を数える間もなく眠りにつく。都に献上する銅をつくるため、若き国人は懸命に働いた。優しき相棒、黒虫。情熱的な僧、景信。忘れられぬ出会いがあった。そしてあの日、青年は奈良へ旅立った。大仏の造営の命を受けて。生きて帰れるかは神仏のみが知る。そんな時代だ。天平の世に生きる男と女を、作家・帚木蓬生が熱き想いで刻みつけた、大河ロマン。
  • 国銅(下)
    737円 (税込)
    華やかな奈良の都で、国人は大仏造営の作業に打ちこんでいた。ともに汗を流す仲間たちと友情を築いた。短き命を燃やす娘と、逢瀬を重ねた。薬草の知識で病める人びとを救い、日々を詩に詠む。彼は、確かな成長を遂げていた。数え切れぬほどの無名の男たちによって、鉱石に命が吹き込まれ、大仏は遂に完成した。そして、役目を終えた国人は――。静かな感動に包まれる、完結篇。

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国銅(下) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月17日

    広国 国人 『国銅』 
    主人公と本の題名が読み進むにつれて どうしてそういう名を付けたのかが繋がりました。

    漢詩において、おそらくこうだろうなと拡がる風景心情など、余韻に浸る素晴らしさを実感しました。漢詩 本当に良いですね。 

    色んな場面で考えてさせられる優れた本です。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月12日

    蟻の如く働くこと十年。繰り返しの過酷な毎日でも、国人は仏の教えとわずかな言葉を頼りに必死に生きた。そして遂に大仏は完成したが…。無名の者たちの深き歓びと痛切なる哀しみを描く大平ロマン、万感のラストシーン。

    0

    Posted by ブクログ 2016年11月27日

    久々にヒット!
    地味な主人公だけど、奈良時代の話が克明に描かれていてその時代が目に浮かんでくるようだ。
    箒木篷生って知らなかったけど、他の本も是非読んでみたい。

    0

    Posted by ブクログ 2016年06月11日

    東大寺盧舎那仏坐像造立に関わった仕丁の人生物語。「感動した!」・・・。行き切るとは如何なることか、自らの自堕落な生活が情けない。合掌?

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月19日

    長門の奈良登りで過酷な苦役の日々を送る国人が、
    大仏造営命を受け仲間と共に奈良へ旅立つ・・・

    黒虫の考え方、言葉がとても好き。
    また、歌や詩には大きな力があることを改めて感じる。
    人にとって大切なものは何か、この時代の人々の生きる様、
    色々な事を考えさせられる重量感ある話です。

    続きが気になって...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年10月24日

    私は先に「水神」の方を読んでしまったが、この「国銅」があって「水神」がある、そんなことが自ずと頓悟された。

    非常によくできた二昔前ぐらいの連続テレビドラマを観ているかのようだ。
    主人公の国人が絵に描いたような善人の模範で、周りの人々や環境にも異様なほど恵まれる、などといったフィクションならではの好...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2010年04月26日

    これほどに魅了された作品は久しくない。
    想像をはるかに超える苦役に就きながらも、心は腐らず真っ直ぐに生きる主人公を応援し、全ての出会いに感謝しながら読んでるなんて。
    何度となく大仏さんにお参りしているが、次回は別の見方で感慨一入になるだろう。

    0

    Posted by ブクログ 2010年04月07日

    読み終わる頃には涙を抑えるのに苦労しました。
    なんという臨場感!!!
    多分これから何度も読み返すことになるでしょう。。。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月24日

    華やかな奈良の都で、大仏造営に携わった国人が主人公の物語。

    銅の産出から、大仏造営と奈良時代の社会、風俗良く描かれていて大変興味深く読めた。

    大仏造営を底辺で支えた人々の営みが興味深かった。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    棹銅を作り、都へ行き大仏を作った国人を初めとする奈良時代の人足の物語。もうほとんど語り手・国人と同じ視線で、朝から晩まで働き、山草木を愛で、字を覚え宇宙の広がりを感じてることが出来た。聖武天皇ではなく人足何十万人の労働で大仏は出来た。この小説を読まなければそう思うこともできなかったでしょう。

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