帚木蓬生のレビュー一覧

  • 安楽病棟

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    戦争の話とか、医療の話とか、途中読んでてしんどくなってきたけど(内容理解できない的な意味で)読んでよかったと思う。
    ミステリーな部分は本当にほんのちょっとで(最終章までミステリーだということを忘れていました)ドキュメントみたいに感じました。
    安楽死の問題はいくら話し合っても答えの出ない重い問題だと思います。
    この本ではミステリーなので殺人という形でしたが、実際自分の祖父母が、父母が、兄弟が、自分が、ああいう立場になったときにどういう決断をするのか、とても考えさせられました。

    とりあえず自分には介護の仕事は死んでも勤まらないなと思いました。
    世のヘルパーさんたちはすごい。

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    2011年04月06日
  • 空夜

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    ネタバレ

    帚木氏の小説は、社会に孕む問題をついた、、、というイメージがあったのだが本作は誠に艶っぽい。びっくりした。

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    2010年11月11日
  • 受精

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    ドイツ人&南米で、アイラ・レヴィンの「ブラジルからきた少年」と同じネタかいなと思ったらその通りだったので残念。
    ただ、視点がちょっと違ったのが幸いか。
    このへんの心理的なものはさすが、帚木氏というとこか。

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    2010年11月09日
  • アフリカの瞳

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    HIVをめぐるアフリカの問題・・・全然知らなかったなぁ。薬のことが1番びっくりしました。。後半になって、一気に話が進んであっという間にラスト。ラストの劇の場面が好きでした。

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    2010年10月31日
  • エンブリオ 下

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    借本。
    上巻程サクサク読めず、躓きっぱなしでした。
    読んでて気分が悪くなるような感じ。
    個人的に、内容だけに考えすぎたのかもしれない。

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    2012年12月29日
  • 聖灰の暗号(下)

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    話ができすぎていて、スリルに欠ける部分がある。

    ただ、カタリ派というあまり馴染みのないキリスト教の一派に対する中世キリスト教の異端審問を題材にして、権威、権力と個人の信仰、内面という問題をうまく扱っていて、なかなか勉強させられる。
    あまり馴染みのないテーマをわかりやすく、興味をひきだすように描きだす技術はすごい。

    カタリ派が日本人の宗教観に近いのか、カタリ派を日本人の宗教観に合わせて解釈しているのかよくわからないが、カタリ派の独特な考え方がなかなか興味深い。

    前回読んだ、『深い河』の大津の考え方を思い出したりもした。

    ただ、カタリ派に対する評価と、ローマ教会に対する批判的態度がいずれも

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    2010年08月25日
  • アフリカの瞳

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    心臓移植の知識を得るために留学先のアフリカへ渡った医師作田。アパルトヘイト政策のために黒人は虐げられている現実があった。そこに黒人の子供を中心として、絶滅したはずの天然痘が発生し続々と死んでいく。白人優位主義の極右組織の影が見えていた。

    天然痘の発生が極右組織の仕業とわかったり、話がスムーズにしすぎているきらいはあった。でも少しずつでも地位向上を目指そうとする黒人の団結心は現実のままだと思った。

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    2010年08月15日
  • 千日紅の恋人

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    わたしよりももっと年配の方向けだったかな。
    それでも最後のほうは涙ぐんでしまったわけですが。
    この手のタイトルにめっぽう弱いのだ。

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    2010年07月17日
  • エンブリオ 上

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    天才産婦人科医師の話。
    天才ゆえに極端な研究へ進んでしまい、人を助ける為に人を殺してしまう主人公。
    そんな彼は正しいのか間違っているのか。
    読み進めるうちに生命とは何なのか分からなくなってしまった。
    不妊に悩み人工授精を行う人もいれば簡単に堕胎する人もいる。
    色々と考えさせられる作品。

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    2010年06月10日
  • エンブリオ 下

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    天才産婦人科医師の話。
    天才ゆえに極端な研究へ進んでしまい、人を助ける為に人を殺してしまう主人公。
    そんな彼は正しいのか間違っているのか。
    読み進めるうちに生命とは何なのか分からなくなってしまった。
    不妊に悩み人工授精を行う人もいれば簡単に堕胎する人もいる。
    色々と考えさせられる作品。

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    2010年06月10日
  • ヒトラーの防具(上)

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    内容的にはとても興味深いお話。

    過去編?というべきところはぐいぐいいけます。

    ただ、箒木さんの癖なのか、リズムがぶちっと現代に戻ってくるところが気になりだすと、ちょっと読み疲れてしまうのが残念でした。。。

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    2010年06月01日
  • 千日紅の恋人

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    のんびり気分で楽しめる一冊。
    日常の些細な諍いや辛いこと、楽しいことが飾らず描かれており、当たり前で普通なんだけど、そこに流れる優しい空気は自分を立ち止まらせ、一息つかせてくれる。

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    2010年05月28日
  • カシスの舞い

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    分裂病と覚せい剤中毒の研究をするフランスの大学病院を舞台に起きたバラバラ殺人をきっかけに脳研究所での人体実験があばかれていく。

    この世には4つの狂気があるという。

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    2010年04月15日
  • エンブリオ 下

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     年間120万人の新生児が誕生する日本だが、堕胎は同じ数、またはそれ以上にあるらしい。相反して、出産を望む夫婦の10組に1組は、赤ちゃんが授からず産婦人科に足しげく通う。その費用は保険も利用できず、若い夫婦にはものすごく負担になる。

     障害も持たず、出産した我が子を虐待死させる親が世の中を騒がせる。その親にとっては出産があまりにも当然と考え、お手軽なものだったからなのだと、作者は岸川を通して語らせる。小説としてはいまいちだったが、実に多くの事を考えさせるテーマだ。

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    2013年11月20日
  • ヒトラーの防具(上)

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    1938年、ベルリン駐在武官補佐官となった日独混血の青年。外見は西洋人でドイツ語も堪能だが、精神面は武士道そのものの日本人。

    ナチスの台頭するドイツにあって、第二次世界大戦に向かってまっしぐらという時代の流れに翻弄されながらも、ドイツを等身大で眺める姿勢を貫き通すべく、残した手記。

    悲しい結末が予想されるだけに、下巻を読むのは少々躊躇われるところがあります。

    (2010/4/9)

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    2010年04月14日
  • エンブリオ 上

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     取り上げている内容の怖さを際立たせるためなのか、登場人物の心象描写が極めて少なく感じる。あくまで上巻の感想なので、怒涛の巻き返しを期待して下巻を読みすすめるとしよう。

     産婦人科の岸川はマッドサイエンティストなのか、異常な医療行為の数々は鳥肌がたつ思いだ。岸川医師の心のどこかに、自分自身が非配偶者間人工授精による、不自然な誕生の仕方を悲しむ気持ちがあるのだろう。その裏返しとして、心無い医療行為に手を染めるのだと思う。 

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    2013年11月20日
  • アフリカの瞳

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    『アフリカの蹄』から続けて読むと、ちょっと二番煎じ、パターン化といった感じが否めなかった。しかも金の亡者より、自分の信念をつらぬく者たち(それが間違った考え方だとしても)を描いた『アフリカの蹄』のほうが、腹立つのは同じでも理解できる部分があって面白みが深かった。・・・とはいえ、内容がつまらなかった訳ではない。

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    2009年10月22日
  • 空山

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    ゴミ問題と自然、そして恋心。自然描写と社会問題をうまく組み合わせた小説だと思った。
    しかし、中途半端な終わり方が残念。

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    2009年10月14日
  • アフリカの瞳

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    天然痘と闘った「アフリカの蹄」から、約12年。
    作田先生が帰ってきました。
    今度の敵はエイズ。
    HIVウイルスに有効とされた薬を飲んで、副作用を起こして亡くなる者、薬を飲んでいたはずなのに、母子感染して、発症した我が子を見守るしかない母親。
    本当にHIVウイルスに有効な薬を投与されているのか?
    再び、作田が政府相手に立ち向かう。
    作田の周りにいる黒人たちの力強い生き方に励まされる一作。

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    2009年10月07日
  • 安楽病棟

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    高校の頃ゴミ捨て場から拾って読書感想文に出した本。

    『閉鎖病棟』もそうだけど、筆者の患者さんに対する目線のあたたかさにほっこり。

    とはいえ一番印象に残っているのは医者とヒロインとのシャンパンデート(ドン引き)だったり。。。すいません。中身はとってもいい話です。

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    2010年01月26日