帚木蓬生のレビュー一覧
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患者からの信頼の厚く国際的にも評価の高い産婦人科医の岸川。彼は人為的に流産させた胎児の臓器移植や男性の妊娠実験などを成功させ国際学会でも発表するのだが…
冒頭からいきなり胎児の臓器移植の場面があって、「おいおい、まじかよ」となりましたが(笑)、しかし読んでいくと岸川の色々な実験や手術はグレーゾーンの範囲内ということが分かります。
自分はてっきりこの手の行為は中絶や不妊治療といったものを除いてほとんど違法だと思っていたのですが、どうやら法律は追いついてなくて、学会の倫理ガイドライン程度の規制しかないみたいです。ガイドラインもあくまで目安程度のもので、破れば罰則があるというわけでもないら -
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ネタバレちょっと前に、母が言いました。
この人の本は、優しい本だね、と。
その時まだ、一冊しか読んでなかったので、優しいのか、やさしくないのか、まったくもって区別が付かなかったんですが、今回これで、2冊目。
ちょっとミステリーがかっているのかしら? と思ったら、結婚もして子供もいる奥様方の恋愛話。
でもなんというか、自然とドロドロもしていなければ、濃くもない感じはしました。読後感はどちからというと、さっぱり……というか、落ち着くところに落ち着いたのかなあ……と思います。
情念は情念なんだけど、理性的でないわけではない話なので、どろどろにはならなかったかなあ……と。
後、多分、恋愛して -
Posted by ブクログ
太平洋戦争末期の朝鮮半島から一人の若者が強制的に徴用されて筑豊炭田へと送り込まれる。劣悪な環境と苛酷な労働、容赦ない拷問によって仲間たちが次々と死んでいく中、彼は必死の思いで脱走し、同胞のもとで帰国のチャンスをうかがっていたが、日本人女性と愛し合うようになってしまう・・。
前半は戦時中にいかに朝鮮人徴用者が牛馬のごとくひどい扱いを受けたかということが描写されていきます。
まさに人を人とも思わない扱い。朝鮮人というだけで人間であることを否定されているかのようです。
そしてそれは民族間の差別意識のみに起因することではないのです。
主人公の、朝鮮人労働者をもっとも痛めつけたのは、日本人よりむしろ -
Posted by ブクログ
■生きる力
A.休息は仕事の転換にあり
休息が長くなれば、脳はいらぬ働きをする。悩みをもつ人であれば、脳はその間にいろいろ考え出す。仕事の中味を適宜変え、身を忙しくしていると脳は悩まない。
B.目的本位
自分の感情や気分を基準に行動することを「気分本位」、気分にとらわれず、目の前のやるべき事柄を行うことを「目的本位」という。この目的本位の生き方の方が、気分本位より実のある生き方ができる。
C.目的本位
自分の感情や気分を基準に行動することを「気分本位」、気分にとらわれず、目の前のやるべき事柄を行うことを「目的本位」という。この目的本位の生き方の方が、気分本位より実のある生き方ができる。