帚木蓬生のレビュー一覧

  • インターセックス

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    インターセックスという、世間からはひた隠しにされてきたマイノリティな性に焦点を当てた一冊。

    マジョリティであるmale、female に分類される読者にはインターセックスとは何かという周知を図り、
    マイノリティである読者にはインターセックスであるからと恥じる必要はない、性は二分化されるべきではないのだと声をかけている。
    そういう意味で大きな意味を持つのではないかと思う。

    エンブリオの続編、と知らずに読んで、エンブリオでの岸川と加代の話がやたら出てきて驚いた。
    この小説に岸川の黒い部分はそこまで必要でなかったように感じる。

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    2015年04月12日
  • 国銅(下)

    購入済み

    なみだ

    ハッピーエンドではない。悲しい終わり方なんだけど、悲しい涙じゃなくて、感動の涙です。

    一生懸命っていいな

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    2015年03月29日
  • エンブリオ 下

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     国際学会から帰国後、海外からの患者を受けいれることになった岸川。同じころ、研究の情報が外部に漏れている可能性が浮かび上がり岸川は調査を始める。

     上巻で岸川の性格についてナルシストと思いましたが、ナルシスト以上にエゴイストなのかな、と読み終えて思いました。

     患者や医療の未来のため、という自身の正義のためなら倫理を顧みない岸川の異常な性格が下巻では徐々に露わになってきます。

     以前海堂尊さんの小説を読んだときにも感じたことなのですが、主人公に対し「お前は何様のつもりだ」と読んでいて感じてしまうんですよね。どちらも主人公は産婦人科医で患者のためという理念も共通しているのに、なぜ終盤になる

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    2015年03月23日
  • エンブリオ 上

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    医療、倫理について考えさせられました。お話は極端だったり、物語として読めますが、読んだ後いろいろ考えてみることが出来るきっかけ本でした。

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    2015年03月18日
  • 移された顔

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    ネタバレ

    短編と戯曲。
    短編は主人公の強さに感動した。戯曲はやや感情移入し辛かったけど、目先が変わって面白い。
    手術シーンは生々しくてなかなかきつかった〜
    医療技術が発達しても、顔を移植するということには心理的に大きな負担がかかるんだなあ。自分だったら耐えられるかどうか。。
    「人」は「顔」。中身は関係ないというわけではなくて、顔が変わることの力は強すぎる。しかも知らない人ならまだしも親友の顔になるなんて。

    帚木さんもお医者さんだから、後書きも興味深い。現実に顔を移植して強く生きている人がいるってことが衝撃的でした。

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    2015年03月18日
  • エンブリオ 上

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     患者からの信頼の厚く国際的にも評価の高い産婦人科医の岸川。彼は人為的に流産させた胎児の臓器移植や男性の妊娠実験などを成功させ国際学会でも発表するのだが…

     冒頭からいきなり胎児の臓器移植の場面があって、「おいおい、まじかよ」となりましたが(笑)、しかし読んでいくと岸川の色々な実験や手術はグレーゾーンの範囲内ということが分かります。

     自分はてっきりこの手の行為は中絶や不妊治療といったものを除いてほとんど違法だと思っていたのですが、どうやら法律は追いついてなくて、学会の倫理ガイドライン程度の規制しかないみたいです。ガイドラインもあくまで目安程度のもので、破れば罰則があるというわけでもないら

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    2015年03月23日
  • 受精

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    この本が出版された年よりさらに科学は進んでいる。小説の中の話ではなく現実は・・・と考えてしまいます。

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    2015年02月26日
  • ギャンブル依存国家・日本~パチンコからはじまる精神疾患~

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    キャンブルもアルコール依存症と同じ依存症であり、それを国家が後押ししている構造の異常さを炙り出す。
    カジノはもちろん、宝くじ等のくじや公営ギャンブルの利権構造にも切り込む。
    自分を含めまわりの現状を今一度冷徹に見てみる必要がある。

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    2015年01月06日
  • ギャンブル依存国家・日本~パチンコからはじまる精神疾患~

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    ギャンブルがヒトに与える影響と、ギャンブル業界を知るために

    ギャンブル依存症についてと、国内パチンコ、スロット、公営ギャンブル、海外との比較をデータと共に述べ、ギャンブル大国としての危機を告げている。
    パチンコスロット台数に関しては、コンビニ並みに多いことには驚いた。地方の公営ギャンブルが赤字でも解体や雇用等問題があり、仕方なく続けている実態。国の機関がギャンブルを元に資金や天下り先にしている。

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    2015年01月15日
  • エンブリオ 下

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    ネタバレ

    1巻目が面白かったので続きを読んだが、なんだかラストにがっかり。結末というか、これで終わり?な感じでなんだか少しモヤモヤしている。

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    2014年11月13日
  • 移された顔

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    ネタバレ

    医療エッセイなのかなと思っていたら創作だった。
    夫の暴力で顔を失った女性の短編、事故で脳死状態の友人から顔をもらった看護師と青年医師とのロマンスあふれる戯曲。顔移植は現実化しているらしいが、臓器移植とは異なる心理的な拒絶があるのかも。

    着想はおもしろいが、やや凡庸なストーリーだった。
    顔を変える、ペルソナ願望って珍しくないのかもね。

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    2014年11月08日
  • 賞の柩

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    あまりにも自分には縁のない世界で……。
    ノーベル賞なんて現実感ないし、研究者のことがよくわからず。
    単純に物語として、面白かった。

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    2014年09月12日
  • 空夜

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    ネタバレ

     ちょっと前に、母が言いました。
     この人の本は、優しい本だね、と。

     その時まだ、一冊しか読んでなかったので、優しいのか、やさしくないのか、まったくもって区別が付かなかったんですが、今回これで、2冊目。
     ちょっとミステリーがかっているのかしら? と思ったら、結婚もして子供もいる奥様方の恋愛話。
     でもなんというか、自然とドロドロもしていなければ、濃くもない感じはしました。読後感はどちからというと、さっぱり……というか、落ち着くところに落ち着いたのかなあ……と思います。

     情念は情念なんだけど、理性的でないわけではない話なので、どろどろにはならなかったかなあ……と。
     後、多分、恋愛して

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    2014年05月22日
  • アフリカの瞳

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    蹄の方が面白かったけど、こちらもやっぱり終盤は感動。
    ただ金銭や物資、人間を送って援助するだけでは問題解決にはならず、場合によってはかえってその国の力を弱めてしまうということは、正直あまり考えたことがなかった。

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    2014年04月26日
  • 三たびの海峡

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    やはり小説を書くようなインテリにとっては、日本における朝鮮、ドイツにおけるナチス、米国におけるベトナム、なんだなぁ、と思ったり。そしていじめた子がいじめられた子に謝る事ができても、友達になるのは難しいよなぁ、と思ったり。しかし炭鉱の労働環境問題というのは、日本からなくなっても、今も同じような状況が途上国では行われている、というのが、なんとも。

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    2014年03月26日
  • 臓器農場

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     技術的には「エンブリオ」へと続く話。ミステリーという手法をとりながら、無脳症という生の定義と倫理観を問う。
     多数の事を並行してできないが、一つの事をとことんやるケーブルカーの車掌が藤野の存在が、ホッとさせる

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    2014年03月23日
  • 蠅の帝国―軍医たちの黙示録―

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    長編小説と思いきや15編から成る短編集であった。いずれの短編も若き軍医の目を通じて、悲惨な戦争の光景が綴られている。解説によると、どの短編も軍医や医師の手記に基づいた話のようであり、ドキュメンタリーのような作品に仕立てられている。

    筆者の意図なのだろうか、あくまでも事実を一人称の視点で描く事に徹しており、そのためか、小説として読もうとする読者には物足りなさを覚えると思う。

    大作家には悪いのだが、ひと味足りない野菜の煮物という感じであった。

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    2014年02月06日
  • カシスの舞い

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    2014.2.2ー4
    フランスで日本人医師が巻き込まれる分裂病と覚醒剤中毒の人体実験に纏わるミステリー。
    自然の狂気、人工の狂気、知的狂気、禁欲の狂気それぞれが、カシスの美しい描写と共に一連となり描かれている。

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    2014年02月03日
  • 空の色紙

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    デビュー作を含めた医学もの中編3編。

    戦争時代の話では、特攻隊が飛び立った場所の話や学生運動時代の話、解剖実習の具体的な話など興味深かった。

    「良質の日本語で書き尽くした、面白くてためになる作品が、ひそかな目標である」あとがきより。

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    2014年01月26日
  • 賞の柩

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    ノーベル賞受賞の裏側に隠された悪意。研究者の矜持って、なんなのだろうかと、考えさせられる。
    スペインやフランス、イギリスと、ヨーロッパの風景を背景に、其々の人の生き方に思いを馳せます。

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    2014年01月21日