帚木蓬生のレビュー一覧

  • アフリカの蹄

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    徹底的な黒人排除。天然痘を使ってまで黒人社会を滅亡させようとする白人支配層。それに立ち向かう日本人医師の作田の活躍。病気の黒人の子供達を救えるのか、先が気になってどんどん読みたくなる。
    でも、自分が正しいと思って他人を排除(差別)するって誰の心の中にもあるのかもしれない。

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    2013年02月19日
  • アフリカの瞳

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    南アフリカを舞台にした医療小説です。アパルトヘイト崩壊後の南アにてエイズが非常に流行っており、政府が私利私欲のために効果のない抗HIV薬を無料配布したり、アフリカが製薬会社の人体実験場と化している現状が描かれている。南アフリカは世界情勢を見つめるアフリカの瞳だという一説はささりました。

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    2013年02月18日
  • 風花病棟

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    母が闘病の末に亡くなったばかりで、病状の描写が生々しく、泣きそうだった。
    戦中の医療従事の描写には軍医だった祖父を重ね合わせて読んだ。

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    2013年02月05日
  • アフリカの蹄

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    面白かったけど、国連の部分がどうもしっくりこなかった。けど良かった。
    チリ、オソルノからプエルトモンへの移動のバスで。

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    2013年01月17日
  • 空の色紙

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    初期の中短集。

    『空の色紙』表題作
    『墟の連続切片』
    『頭蓋に立つ旗』

    空の色紙以外の2作は何となく消化不良。

    ただ一つ、学生運動が盛んに行われた時代と現代の学生の違いについて、再考する機会ができた事は収穫だったかなと。
    まあ、正直疑問は尽きませんが。

    戦争、論文改ざん、人体実験、学生ストといった非常に重たい話ばかりです。
    人体解剖についてはとても勉強になりました。
    医学分野の人にとってはそそられる場面があるかもしれません。

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    2012年12月29日
  • 水神(上)

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    江戸初期久留米藩が舞台。治水工事がテーマ。しかも農民が起案の前代未聞の治水工事。前半は百姓の水に関する苦労を実際の日々の生活に重ね合わせて淡々と記述。後半は藩への命がけの嘆願が通りいよいよ工事へ。楽しみだ!

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    2012年12月24日
  • 三たびの海峡

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    重厚な作品というのでしょう。
    戦時下、朝鮮から九州の炭鉱に連れて来られ、そこでの地獄の日々。 
    フィクションかどうかわからない所もあるが、私達が忘れてはいけない事なのだと思う。

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    2012年11月10日
  • 水神(下)

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    悲惨な状況なかでも、他と比べてまだましな方は、今の状況から変化があることをきらう。いつの時代でも同じ構図がありますね。

    そんな中でもやり切れたのは、中心にあった人たちの固い決意と重大な覚悟があったから。またそれを理解し、支援する人たちがいたからだし、最後は民衆(農民)がその重要性を理解し、一生懸命協力したから。

    ついつい今の日本の政治家と政治状況とも見比べてしまう。

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    2012年07月07日
  • 水神(上)

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    江戸時代の筑後川流域の五庄屋が堰を作り、農業用水道をつくった実話を基にした小説

    福岡に一時住んでいたとき、日照りで給水制限があったことがありますが、福岡は昔から水に恵まれない土地だったのを、この本に登場する人たちの尽力ですこしづつ改善されてきたことがよく理解できます。

    川から水を汲み上げる役割の人がいて一日中行なっている姿がその汲み上げ方法を具体的に詳細に描かれている。すこし丁寧すぎるくらい。
    それだけ作者の思い入れがみえる気がする。

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    2012年07月07日
  • 水神(上)

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    目の前を流れる筑後川。しかし田畑にその水はこない。
    日照りに苦しむ百姓たちのために庄屋たちが立ち上がる。
    筑後川に大石堰を設けるために。藩への請願から始まり、まわりの村の反対に会い、それでもと進む彼らに頭が下がる。庄屋として村人のために働く…… 
    議員として住民のために働いてますか??議員のみなさん??と思ってしまいました

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    2012年06月29日
  • 聖灰の暗号(下)

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    ネタバレ

    読み応えのある傑作
    本当は細部まで読み解きたかったが読みたい本が溜まっていて少し流し読み。
    歴史とサスペンスが好きな人にはぴったり。
    今年は、宗教・ヨーロッパ文化にふれる機会が多そうな予感

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    2012年02月15日
  • アフリカの瞳

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     アフリカの蹄に続く姉妹作。
     前作未読だがとても引き込まれた。

     重いテーマだが、読後感は爽やかで、アフリカのみならず、人間の未来を感じさせる終わりだった。

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    2012年02月15日
  • 安楽病棟

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     安楽病棟(痴呆病棟)で働く新人看護師・城野。ここには認知症が進んで家で生活できなくなった患者さんがたくさん入院している。一口に認知症といっても症状は十人十色。基本的に回復の見込みは無い患者さんばかりだが、城野は先輩看護師達と一緒に、どうすれば患者さんが快適に過ごせるか、楽しく人生を謳歌できるか。介護を工夫したりイベントを企画したりと毎日一生懸命働いていた。

     裏表紙のあらすじを読んでこの本を購入したのは随分前である。そして、私はいざその本を読み始める時に改めてもう一度あらすじを読んでから読み始めることはしない。ということで、どんな話なのかわからないまま読み始めたのも同然だったので、これは痴

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    2012年02月05日
  • 千日紅の恋人

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    少し切ない恋愛小説。うーん、ヒロインがあまり魅力的ではないのにちゃんと恋愛小説になるところがすごい。共感の持てるヒロインではないけれど、普通の恋愛ってこんなものかもしれない。

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    2012年01月24日
  • 空夜

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    ネタバレ

    帚木蓬生という作家は不思議。「水神」で遅く知ってファンになり、出世作「三たびの海峡」を読み、最近の「蠅の帝国」を読んだ後、この「空夜」「空山」という大人の静かな恋愛?小説と、時代をばらばらに読んだからか、ジャンルというものがない。どれもある種の重さと静けさを持った深い作品には違いない。
    九州の田舎を舞台にした大人の恋愛小説の形をとっているが、桜、菖蒲、櫨、蛍、薪能・・・と、四季それぞれの美しい情景や生活がゆっくりと静かに流れるように丁寧に描かれている。
    柴田錬三郎賞。

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    2013年06月09日
  • 風花病棟

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    ここで挙げられる良医は良心的なお医者さんです。単に腕の良い医者の事では有りません。現役の医者であり、ヒューマニティーに溢れた帚木さんの作品ですが、なぜか感動の量は少なく。

    面白くない訳ではありません。帚木さんですから、一定以上の質は確保していると思います。でも、どうも地味な感じなのです。どこか物足らない。それぞれの物語がとても良い素材を持っているだけに残念な気がするのです。もう一つ二つ突っ込めば、大化けするのではないか。そんな気がするのです。読み手の精神的体調も有りますから、私のせいなのかもしれませんが。

    そういえば、帚木さんの短編は珍しい。やはり長編が得意なのかな。

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    2016年07月30日
  • 逃亡(下)

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    とにかく食べ物に関する描写が多いと感じた。
    追われ続ける恐怖と、潜伏し続ける孤独と飢えの中では、とにもかくも、人間は欲求が食欲に集中するのだろう。

    ボロボロになりながら逃げ続け、上の息子の出産は、赤紙により出征して立ち会えず、終戦後、ボロボロになり終われ終われて帰国したのに、今度は同じ日本人である警察に、戦犯と言われ追われ下の子の出産にも立ち会えない。
    国が放つ号令に従い懸命に働いたのに、家族を引き裂かれ、こんなにも苦しまなければならなかったのか。

    戦争という究極的状況下では、価値観というのは、現代に生きる自分からするとあまりにも強烈すぎて受け入れがたい。
    そんな時代に翻弄され、人が消えて

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    2011年10月10日
  • 逃亡(上)

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    戦時中に幼少から教え込まれた価値観と、自分の仕事として責任感を強く感じ働いたがために、敗戦と同時に敵国の者たちに追われ、帰国すればGHQの配下となった同じ日本人の警察に追われ、飢えながら逃げ続ける姿に胸を突かれた。
    どうか無事に逃げきってほしい。。。
    下巻に続く。

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    2011年10月10日
  • エンブリオ 上

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    岸川という天才産婦人科医が男性の妊娠を試みる。ちょっと非現実的ではないかと思うけど、まぁそれはよいとして、内容がグロいところがあった。人工授精、体外受精が法的に認められる現代の延長をみてるようで、興味深いものもある。

    下巻に期待。

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    2011年09月11日
  • 受精

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    作家が医師というのはよくあるようで、お医者さんって物書きになりたかった人が多いのかしら。
    遺伝子医学がまだそれほど進んでいない時に書かれた作品にも拘らず、なかなか真実に沿った仕上げになっている。恋人を事故で亡くした女性に恋人の子供を生ませてあげようと誘って集める。最愛の人を亡くして悲しみに理性が曇っていても、夢心地で会った彼が実在する肉体として妊娠を可能にするかどうか、薬を飲まされたわけではないのに考えないところ。そして夢見心地ではない医師のほうは、支給された冷凍精子がその恋人のものと疑わない。今時ごく一般の男性が特に主義も理由も宗教もないのに、精子を保存するとお思いか?この2点がどうも説得力

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    2011年09月11日