帚木蓬生のレビュー一覧

  • ヒトラーの防具(上)

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    1938年、ベルリン駐在武官補佐官となった日独混血の青年。外見は西洋人でドイツ語も堪能だが、精神面は武士道そのものの日本人。

    ナチスの台頭するドイツにあって、第二次世界大戦に向かってまっしぐらという時代の流れに翻弄されながらも、ドイツを等身大で眺める姿勢を貫き通すべく、残した手記。

    悲しい結末が予想されるだけに、下巻を読むのは少々躊躇われるところがあります。

    (2010/4/9)

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    2010年04月14日
  • エンブリオ 上

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     取り上げている内容の怖さを際立たせるためなのか、登場人物の心象描写が極めて少なく感じる。あくまで上巻の感想なので、怒涛の巻き返しを期待して下巻を読みすすめるとしよう。

     産婦人科の岸川はマッドサイエンティストなのか、異常な医療行為の数々は鳥肌がたつ思いだ。岸川医師の心のどこかに、自分自身が非配偶者間人工授精による、不自然な誕生の仕方を悲しむ気持ちがあるのだろう。その裏返しとして、心無い医療行為に手を染めるのだと思う。 

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    2013年11月20日
  • アフリカの瞳

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    『アフリカの蹄』から続けて読むと、ちょっと二番煎じ、パターン化といった感じが否めなかった。しかも金の亡者より、自分の信念をつらぬく者たち(それが間違った考え方だとしても)を描いた『アフリカの蹄』のほうが、腹立つのは同じでも理解できる部分があって面白みが深かった。・・・とはいえ、内容がつまらなかった訳ではない。

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    2009年10月22日
  • 空山

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    ゴミ問題と自然、そして恋心。自然描写と社会問題をうまく組み合わせた小説だと思った。
    しかし、中途半端な終わり方が残念。

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    2009年10月14日
  • アフリカの瞳

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    天然痘と闘った「アフリカの蹄」から、約12年。
    作田先生が帰ってきました。
    今度の敵はエイズ。
    HIVウイルスに有効とされた薬を飲んで、副作用を起こして亡くなる者、薬を飲んでいたはずなのに、母子感染して、発症した我が子を見守るしかない母親。
    本当にHIVウイルスに有効な薬を投与されているのか?
    再び、作田が政府相手に立ち向かう。
    作田の周りにいる黒人たちの力強い生き方に励まされる一作。

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    2009年10月07日
  • 安楽病棟

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    高校の頃ゴミ捨て場から拾って読書感想文に出した本。

    『閉鎖病棟』もそうだけど、筆者の患者さんに対する目線のあたたかさにほっこり。

    とはいえ一番印象に残っているのは医者とヒロインとのシャンパンデート(ドン引き)だったり。。。すいません。中身はとってもいい話です。

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    2010年01月26日
  • 安楽病棟

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    深夜、引き出しに排尿する男性、
    お地蔵さんの帽子と前垂れを縫い続ける女性、
    気をつけの姿勢で寝る元近衛兵の男性、
    異食症で五百円硬貨がお腹に入ったままの女性、
    自分を23歳の独身だと思い込む女性…
    様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、
    相次ぐ患者の急死。
    理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは?
    終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー。

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    2009年10月08日
  • アフリカの瞳

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    アフリカの人種差別がテーマの小説。
    NHKでドラマ化されていたけれど、
    あまり見ていなかったからそれなりに新鮮に読む。

    面白いが、
    主人公があまりに立派で現実とのギャップを感じ、
    それと同時に人種差別をする側の思考も理解しがたく、
    なんとなくずっと悶々としながら読み進める。

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    2009年10月04日
  • 安楽病棟

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    絶対年取りたくないと思わせる、一品。
    ミステリーではなく、ドキュメンタリーかと思うほどの描写。
    結末よりも老人たちの描写に鳥肌が立ってしまいそうだ。
    しかし、連れ合いがこうなってしまったら、私は…。
    う〜ん悩む。。。。

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    2009年10月04日
  • 逃亡(下)

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    以前読んで面白かった、「閉鎖病棟」と同じ作者の作品です。「閉鎖病棟」のときも書いたのですが、この作者の作品は、なんでもないような日常生活を積み重ねることで、物語に厚みを作っていく感じですね。今回の作品は舞台設定が、修正直後の中国・日本で、B級戦犯となってしまった主人公の逃亡を描いています。ストーリー的には主人公が戦犯として逃亡している場面と、そのときに思い出す戦争中の憲兵としての戦場での活躍で描かれているのですが、どちらも淡々とドキュメント的に描かれているだけで、そこに謎があるわけでも特別なつながりがあるわけでもないです。「閉鎖病棟」の時には舞台設定が割合身近だったこともあり、その構成が物語に

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    2009年10月04日
  • 受精

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    前半から中盤にかけて無意味に長くしている感が否めないけれど、
    飽きながらも読み続けると
    後半部分は意外性があって面白い!

    好き嫌いははっきりすると思う。

    ある意味、問題作。

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    2009年10月04日
  • 千日紅の恋人

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    少し懐かしい感じの物語でした。家主さんと扇荘のひとたちとの触れ合いがあたたかかったです。読み終わったあとからじわじわとくる作品でした。

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    2009年10月07日
  • 安楽病棟

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    痴呆病棟で起きた相次ぐ患者の急死。
    理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の事実とは。
    終末期医療の現状と問題点を正面から描いている。
    序盤は患者や患者の家族の独白が並び,痴呆の悲惨さを訴え,
    中盤から新任看護婦の視点で病棟の日常が詳細に描かれる。
    結末に意外性はなく,ミステリーとしては物足りないが,
    過剰医療に対する積極的安楽死の問題を巧みに扱っており,
    医療現場リポートとして,興味深く読むことができる作品

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    2009年10月04日
  • 千日紅の恋人

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    帚木蓬生さんがこんなにあったかい話をかけるとは思いませんでした。
    なんか臓器農場やら閉鎖病棟やらのイメージが強すぎて・・・
    新たな一面を見た感じがしてこれは結構好きです^^

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    2009年10月04日
  • アフリカの蹄

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    アフリカを舞台に留学生の日本人医師が黒人差別の激しい国の中で立ち上がる。絶滅したはずの天然痘ウィルスによって黒人たちを絶滅しようとする白人組織。ワクチンは手に入るのか。帚木蓬生はこれで何冊目かになるが、病院内部の陰謀をテーマにしたミステリーものから「逃亡」のように戦争をテーマにしたもの、「千日紅の恋人」のようなほのぼの恋愛小説と割りといろんなジャンルを書いているのだなと思っていたが、やはりこういった医療関係のサスペンスものが一番という気がする。舞台は多分あの国だろうけど、武力行使で戦って兵器の充実した白人たちに殺されるなら職場放棄のデモで職を失い餓死したほうがいいという考え方、そしてそれによっ

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    2011年07月16日
  • 空夜

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    うーん,おとなの恋愛小説って感じだ.
    R-30指定とかあったほうがいいかもね.

    実際問題,生まれ育った街への愛着と過疎というマイナス面との綱引きを感じてる人ってけっこういるんじゃないかなあ.
    自分は都内生まれなのでそういうのがいまいちわかんないけど(そして,これからはそういう人が増えるんだろうけど).

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    2009年10月04日
  • ギャンブル依存とたたかう

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    ギャンブル依存の恐ろしさが書かれた一冊。ギャンブルはただの習慣ではなく病気と捉えるべきであるということが本書で一貫して書かれている。

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    2010年08月05日
  • アフリカの蹄

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    アメリカの防疫センターでの火災で、保管されていた20万トンの医薬品が焼失した。このことが事件の発端だった。
     アフリカの大学病院に留学した作田信は、黒人のスラムに出入りしている。ある日、スラムの医師サミュエルの診療所に、全身に水泡が現れた黒人の子どもが診療にくる。その後も、多くの黒人の子どもに同じような症状が現れる。それは、WHOが1980年に絶滅を宣言したはずの天然痘だった。
     NHKでドラマを見て、読んでみました。ドラマよりももっと暗かったですが、アフリカの現実がよく解りました。

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    2010年11月09日
  • エンブリオ 上

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    胎児を利用する部分は、抵抗があって読み進めるのをやめようかと思ったが、読んでみた。
    手術のところなどリアルな部分はさすが。

    上巻ではたんたんと話がすすむ。
    下巻ではどうなるか。

    あと、カジノのシーンは退屈だった。

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    2009年10月04日
  • エンブリオ 下

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    イロイロと考えながら。印象的だったのが、主人公の彼のスタンス。ただ優越感を感じていたいだけなのだろうかとか考えてみたり。しかしこういう病院が本当に存在すれば、救われる女性はとても多いだろうと思う。

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    2009年10月04日