帚木蓬生のレビュー一覧

  • 国銅(下)

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    奈良時代の庶民を描くという、地味な物語ではあるが、なかなか爽快な読後感が味わえる傑作かも。
    できれば若いうちに読むべき本。おじさんにはちょっと物足りないかな。

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    2009年10月04日
  • ヒトラーの防具(上)

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    統一されたドイツで現地の人々に剣道を教えている駐在邦人。

    そんな彼の元に旧東ドイツ地域の大学に昔の剣道の防具らしきもののがあるとの情報が入る。

    そこで彼がみたものは・・・。

    そんな書き出しで始まる第二次大戦中のドイツを舞台に繰り広げられるストーリー。

    ドイツ人と日本人の間に産まれた主人公がその時代の中で何を感じ、どんな行動をしていくのかが淡々と描かれています。

    現実と虚構がうまく混ざり合って、もしかしたらノンフィクションを読んでいる気にさせる作者はさすがだなと感心しました。
    その分ラストシーンはもうちょっとかな?

    第二次大戦中の日独関係が詳しく書かれていて、現実の歴史の勉強がてらに

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    2009年10月04日
  • アフリカの蹄

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    帚木蓬生が描く医療サスペンス。

    アフリカの大地で絶滅した天然痘が流行し始めた。
    そのアフリカで最先端の臓器移植を学ぶ日本人医師がとった行動は・・・。

    今、世界各地でテロが起き、そして今恐れられているシナリオの一つが天然痘を使った生物テロ。
    そんなテロの恐怖と人種間対立の醜さが存分に描かれています。

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    2009年10月04日
  • 受精

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    著者は、現役精神科医。医学分野のみならず、ドイツ、第2次世界大戦にも造詣が深いようだ。
    ヒトラーの陰謀(?)の一つに、完璧なる民族の存続と繁栄のための『生命の泉』とよばれる計画が、からみ、それに今ほぼ解明されつつあるゲノムを駆使して、遺伝子診断から、遺伝子差別への時代を、ぴょぴょーん、と飛び越えて納得させられてしまった。
    私のお気に入りの小説家の一人なのだが、見事なお手並みである。

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    2009年10月04日
  • 受精

    購入済み

    竜頭蛇尾

    冒頭と結末があまりにもテーマが変わりすぎている。
    私の求めていた話とは違いました。
    内容も冗長で所々読み飛ばしました。最初は幻想的で、消息盈虚をどのように描くのか楽しみだったのに本当に残念です。

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    2021年04月12日