三たびの海峡

三たびの海峡

814円 (税込)

4pt

「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛みしめたのだが……。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越えねばならなかった。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く山本賞作家の本格長編。

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三たびの海峡 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    知人が長年の希望の舞台出演が叶ったので知った作品。
    医者しながらこれ書けるリサーチ馬力恐れ入ります。

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    日本人全員が読んだ方がいい。

    最近よく読む帚木蓬生さんの歴史小説が興味深いものばかりで、今回も内容は知らないまま読み始めた。
    タイトルと絵から何度も渡航に失敗しつつ日本に渡った鑑真の話かと予想したが全く違い、強制連行された朝鮮人労働者の話だった。
    辛く厳しい話が多いけれども、読み進めさせる力はやは

    0
    2024年10月04日

    Posted by ブクログ

    広島や長崎の原爆での被害のことばかりが耳に入るが、日本も同じように侵略や強制労働を強いてきた歴史をなかったかのように振る舞う
    もちろん主人公も人としての道は外れているが、そういう時代であったとはいえ、こんな酷いことができるのかと言うくらい出てくる日本人は鬼畜だった。

    読み応えのある1冊。

    0
    2024年06月14日

    Posted by ブクログ

    耐えられない苦労の一言では表せない人生。
    時代に翻弄されながら、生き残って生きていくことの重さを感じさせられた。
    もう一度じっくりと読みたい。

    0
    2024年04月24日

    Posted by ブクログ

    騙されて強制連行された炭坑で辛く苦しい仕事をさせられていた。殴る蹴るは当たり前、亡くなっても何とも思わない日本人。そんな時代があったのかと苦々しい思いだ。
    やっと逃げ出し戦後愛する妻と韓国へ行くも敵対している両国。妻は父に連れて行かれ別れなければならなかった。
    辛かったねの一言では言い表せない大きな

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    一度目は戦時下の強制連行、二度目は愛する日本女性との祖国への旅。そして、戦後半世紀を経た今、私は三度目の海峡を越えねばならなかった…。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く。

    0
    2023年11月12日

    Posted by ブクログ

    良い本を読んだ。久しぶりに電車の中で熱中の余り、降り損ねかけた。
    帚木さんのミステリーっぽくない本を探していて見つけたのがこの本。あらすじを見て、テーマが戦時中の朝鮮人強制労働という政治・民族的なものなのでちょっと悩んだが、帚木さんなら冷静に扱うだろうと考え購入した。
    前半は戦時下を中心に現代を

    0
    2017年11月16日

    Posted by ブクログ

    三たびの海峡は、韓国と日本の間を3往復と思っていたのですが、冷静に考えると、海峡を3度渡ることなので、その半分でした。
    日本と韓国との歴史的問題にふれた書物は数多くありますが、本書は読むべき本だと思います。おすすめです。

    0
    2012年10月02日

    Posted by ブクログ

    朝鮮から強制連行されて、無理やり炭鉱の仕事をさせられる。それが、海を渡る最初の経験。ぎりぎりで生き延びてやっとのことで国へ帰るのが二度目。三度目は炭鉱町のその後の状況を知り、自分に約束したことを為すために日本へ渡る。

    強制連行、炭鉱労働、会社の横暴、これらのことを日本人が朝鮮人に対して行ったことを

    0
    2012年01月25日

    Posted by ブクログ

    第14回吉川英治文学新人賞。このミス「BEST 1993国内編09位」。キーワードは、河時限(ハーシグン)、強制労働、ボタ山。朝鮮半島と日本の関係。3回の海峡越え・・・胸が熱くなりました。

    0
    2012年05月20日

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