【感想・ネタバレ】聖灰の暗号(上)のレビュー

あらすじ

歴史学者・須貝彰は、南仏の図書館で世紀の発見をした。異端としてカトリックに憎悪され、十字軍の総攻撃を受けたカタリ派についての古文書を探りあてたのだ。運命的に出会った精神科医クリスチーヌ・サンドルとともに、須貝は、後世に密かに伝えられた“人間の大罪”を追い始める。構想三十年、時代に翻弄された市井の男女を描き続ける作家が全身全霊をこめた、歴史ミステリ。

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Posted by ブクログ

一気に読んだ。面白かった!
人間の心は自由なんだなぁ。
レイモン・マルティの手稿が素晴らしかった。

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2010年02月16日

Posted by ブクログ

2010初読
2023/8再読
〈十字軍〉はイスラム勢力と戦ったものだけでなく、ヨーロッパ内でも、“異端”と決め付けたカタリ派の迫害に関わったものもあったことを知った作品。一体、ローマ教皇庁は、過去の総括をしているのだろうか? 

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2023年09月07日

Posted by ブクログ

予備情報ゼロだったのもあって前半はやや退屈なスタートだったけど、後半から引き込まれ始めた。下巻に期待高まる。

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2018年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代の謎解き部分よりも、カタリ派が弾圧されている時代の話の箇所のほうが引き込まれた。
最後の犯人は、トカゲの尻尾切りだろうが、あまりに呆気ない感じがして、少し物足りなかった。もう少しひねりが欲しかった。
総じて、宗教のあり方を私たちに問いかけている作品としては、すごく考えさせられるのではないかと思う
現在のテロ問題も、宗教問題と考えれば、相手を排除することでは絶対に解決できないことであり、相互理解は重要なテーマだと考えさせられた。

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2017年08月04日

Posted by ブクログ

フランスの地名もわからないし、キリスト教やカタリ派もよくわからないので、冒頭部分は読むのがしんどかったが、パリを出る頃から加速して面白くなった。読んでいるうちに、フランスの情景や、カタリ派の苦しみが見えてくるようだ。
まだ、敵?の気配しか見えていないので、ここからどうなっていくのかが楽しみ。

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2015年11月13日

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キリスト教の異端とされたカタリ派について、長い間秘匿されてきた古文書をフランスで発見した日本人歴史学者、彼とその古文書をめぐるミステリー。
宗教にも、フランスの地理にもなじみがないけれど、ローマ教会とカタリ派との攻防が、現在の歴史学者や教会にも生きていて、まるで自分がこの古文書を発見したかのようにスリリング。人名や地名を追いかけるのはずいぶん大変だったけれど。
さらに「閉鎖病棟」のイメージの強い作家の作品であることにもびっくり。

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2011年10月05日

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オキシタン語、カタリ派、ローマ教会が派遣した十字軍の目的とは。
キリスト教に関する知らなかった深く悲しい歴史。
七百年越しに悲痛な思いを届けた修道師、それを受け止めた日本人歴史学者、数奇な運命のもとに彼と巡り会い支えるカタリ派ゆかりの人々。

落ち着け、まだ上巻だ。先は長いぞ。

やっぱ帚木センセ、最高だヨ。

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2011年07月07日

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フランスに留学中の主人公の研究発表を機に引き起こった殺人事件。
南フランスにおけるカタリ派の弾圧を中心に読み解いていく、歴史ミステリーです。
セリフの随所に聖書からの引用があり、その辺りがうっとおしい方もおられるかもしれませんが、話の展開はテンポよく、ダレたところは感じませんでした。。
フランスの郷土料理のレシピや景色の描写など、あまりメジャーでない南フランスの情景に筆者のフランスへの思い入れが伺え、その辺りも楽しく読めました。

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2010年01月31日

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『聖灰の暗号(上)』(帚木蓬生、2010年、新潮文庫 )

キリスト教がテーマ、謎解き、謎解きと並行して起こる殺人事件。小説の設定としては『ダヴィンチ・コード』と似てます。

『聖灰の暗号』では、中世にローマカトリック教会から異端とされたカタリ派に関する世紀の大発見をした日本人歴史学者スガイとフランス人医師らとともに、物語が進んでいきます。

謎解きが進むにつれ、追手がいることが明らかに。それはスガイの発見を阻害しようとします。それがため、殺人事件にまで発展してしまいます。

追手が迫るなか、スガイらは謎解きと完成することができるのか。

(2009年12月27日)

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2010年01月04日

Posted by ブクログ

歴史学者が歴史の闇に葬られていた暗部に触れる、と同時にそれを防ごうとする組織が立ちふさがると、まあこんな類のお話でした。キリスト教カトリックの異端審問期に存在したカタリ派がメインになっており、その分野にまったく無知なので、単純に興味深かった。おそらく、カタリ派や中世のこの時期を研究した堅い書物はたくさんあれど、なかなか物語として読ませてくれるようなものは少ないだろう。小説の面白さと素晴らしいところは、物語にそった知識と興味をこんなド素人にでも湧きあがらせてくれることかもしれない。

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2011年06月14日

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