悲素(上)(新潮文庫)

悲素(上)(新潮文庫)

693円 (税込)

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3.8

一九九八年、和歌山市内の夏祭りでカレーを食べた住民六十名以上が中毒症状を呈し、四名が死亡した。県警から、毒物中毒の第一人者である沢井直尚九州大学医学部教授のもとに、協力要請が入る。現地入りした沢井は、事件の深刻さを前に誓う――本物の医学の力で犯罪をあぶりだすと。被害者たちの診察と診療録の解析の果てに浮上する、小林真由美の保険金詐取疑惑と過去の事件、戦慄の闇。

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  • 悲素(上)(新潮文庫)
    693円 (税込)
    一九九八年、和歌山市内の夏祭りでカレーを食べた住民六十名以上が中毒症状を呈し、四名が死亡した。県警から、毒物中毒の第一人者である沢井直尚九州大学医学部教授のもとに、協力要請が入る。現地入りした沢井は、事件の深刻さを前に誓う――本物の医学の力で犯罪をあぶりだすと。被害者たちの診察と診療録の解析の果てに浮上する、小林真由美の保険金詐取疑惑と過去の事件、戦慄の闇。
  • 悲素(下)(新潮文庫)
    737円 (税込)
    カレー事件の背後にあった複数の犯罪、鬼畜夫婦が詐取した高額の死亡保険金。だが、真由美は逮捕後も、完全黙秘のまま。難航する物証固め、捜査を支える専門医たちの知見。緊迫の公判が始まった――。事件の全容は解明されたのか。なぜカレー鍋に砒素(ひそ)を入れたのか? 毒の魔力に取り憑かれた女の底知れぬ暗部とは。現役医師の著者が、小説でしか描けない真相に迫る医学捜査小説の金字塔。

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悲素(上)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    真実は此処に在る…!

    2021年08月07日

    2021年8月読了。
    この前に著者の『沙林』を読んで大いに心を動かされ(これはこれで必読!)、長らく積ん読状態だった本書を読んだ。

    和歌山カレー事件は、オウム同様についこの前の出来事ぐらいの認識だったが、あれからもう20年以上経つのか…。
    先日加害者家族(=「林真須美死刑囚」の家族)のドキ...続きを読む

    #深い #タメになる #怖い

    0

    Posted by ブクログ 2018年03月09日

    1998年、和歌山毒カレー事件。よくよく見れば20年前のこと。当日の報道映像を思い出し、小林真由美へのインタビュー映像も思い出す。
    大学教授たちの毒物鑑定や被害者の診察状況などの事実の積み重ねが語られる。感情的な部分が少ないのに心の底に怒りと疑問が溜まっていく。書かれる医学用語のほとんどはよく理解で...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2021年07月07日

    1998年に発生した和歌山毒物カレー事件を覚えておられる方も多いのではないでしょうか。本書はその事件を題材にした小説で、登場人物は架空(例えば容疑者の林眞須美は小林真由美の名前で登場)のフィクションの体裁をとっていますが、基本的には警察から調査協力を依頼された毒物中毒の専門医が調査を進める過程を忠実...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2022年07月01日

    和歌山カレー事件を題材にしたノンフィクションに近いフィクション。
    事件の裏側で奮闘する警察と、それに協力する医師たちの使命感が窺える。
    カレー事件だけではなく、その前より始まっていたと思われる数々の砒素に纏わる事件の真相とは…
    実際に起こった事件だからこその恐怖が張り付いてくる。

    2022.7.1

    0

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