【感想・ネタバレ】悲素(下)(新潮文庫)のレビュー

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nao

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とても面白く一気読みしましたが、読んでいて気持ち悪くなりました。
お金の為にここまでやるのかと衝撃を受け、
巻き込まれた方々が本当に気の毒で悲しくなりました。

1
2018年09月01日

Posted by ブクログ

面白かった。和歌山毒物カレー事件の捜査に取材した小説で、実在した衛生学教授を主人公にしている。
何度も同じような記載が出てきて、ちょっとしつこく感じる所も多々あるが、非常に読ませる。最後の刑事からの手紙の下では思わず目頭が熱くなり、非情な事件を扱っていながらも読後感は良い。著者の他の作品も読みたくなった。

1
2019年11月16日

Posted by ブクログ

事件の真相究明がどのように行われていたか初めて知りました。
専門的な難しい語句が臨場感のある展開となり一気読みでした。

1
2018年12月15日

Posted by ブクログ

和歌山毒カレー事件はもう20年前のことになるのですね。
ちょうど今頃でした・・・。
今でもそうですが、マスコミは熱していましたからいろいろ情報が錯綜して
この小説を読んでいると、わたしでも昨日のことのように思い出します。

この本の前半、カレー事件とは別の彼女が起こしたとおもわれる保険金詐欺が
次々と明るみに出てくる描写には、今でもそくそくとしたおぞけがきます。
現在は死刑囚女性の心の暗闇に一歩でも近づきたいと思う著者の執念迫力を感じます

この本の語り手は、ひ素はもちろんいろいろの毒物の研究をしている、臨床医でもある教授、
難しい医学的専門用語、毒物の種類、過去の事例を引いてリアルそのもの。

実際に事件を下敷きにしてのそうさくは「彼女がなぜ毒カレー事件を起こしたのか?」
グイグイ迫るエンタテインメントで、一気読み請け合いです。

わたくしの見るところ、あのカポーティの『冷血』に迫ってます

1
2018年10月13日

Posted by ブクログ

和歌山毒物カレー事件を題材にした、ノンフィクション的小説。

精神科のクリニックを開く作家・帚木蓬生氏が、地元の医師仲間でカレー事件やサリン事件にも捜査協力した井上尚英九州大学名誉教授から鑑定資料一式を託され、「知られていない事実があまりに多すぎる」ことに驚いた著者が、井上氏をモデルにした〈沢井直尚〉を主人公に、同事件や裁判の経緯を克明に再現した小説とのこと。

過去の砒素関連の歴史的事件や、サリン事件などにも言及していて、非常に興味深い。

それにつけても、金に取りつかれることの恐ろしさよ。。。

1
2018年04月14日

Posted by ブクログ

警察への供述調書、検察への供述調書、公判での証言、弁護人からの反対尋問。犯人が逮捕されてからも大変な役割がある。結審しても被害にあわれた方や残された方の身体や心の傷が完全に癒えることはない。
どうか少しでもお元気で、少しでも笑顔をと祈るばかり

1
2018年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事件発生時はまだ幼く、事件のことも詳しくは知りませんでした。
この年になってこの事件の大きさ、恐ろしさを知ることになるとは。

隠れていた何年も昔の被害者、砒素と断定された理由、他の薬物との違い、他の薬物の症状、警察の頑張り、被害者達の心身への後遺症など。

専門用語が多く、著者特有の淡々とした進みであるので読みづらいし小説として面白いかはわかりませんが、興味深く読めました。
(読み飛ばした箇所もいくらかあります)

砒素は症例数が少なく、診察をしたことのある医者も少ないと語られています。
この小説が表に出たことで今後このような事件や事故があった場合、砒素による被害であると判明しやすくなったのではないでしょうか。

医者としても作家としても偉大です。

0
2019年02月01日

Posted by ブクログ

実際の事件の裏側。
毒物研究者として捜査に協力し、犯人の非道な行いに戦慄する。
カレー事件以前には、身近な人たちに多額の保険を掛け、それで裕福な生活を送っている。
実際の事件には冤罪も囁かれていると聞くが、とてもそんな風には思えないほどに周到というか、人の命を金に変えることに躊躇していない部分が多く窺える。
いずれにしても、恐ろしい人がいるものだと思わずにはいられない。

2022.7.5

0
2022年07月05日

Posted by ブクログ

毒物学を基軸としたミステリーだと思ってはいたが、ここまでゴリゴリに毒物学押しだとは思いませんでした。
もう、これ以上の毒物学のペダンチックな小説はかけないでしょう。

ペダンチックでありながら、ひけらかし感が強くなかったのは、主人公の紳士的なキャラクターのおかげでしょう。

犯人にとって砒素はデスノートみたいなものだったのかもしれません。

0
2019年04月09日

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