瀬川貴次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
平安時代、怪異に興味がある中将と腹違いの姉達に振り回される貴族のお話
以下、公式のあらすじ2種類
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十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことに。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚、平安冒険譚。
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ときは平安。左近衛中将宣能は、家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変わり者。中級貴族の青年・宗孝は、なぜか彼と共に都で起きる怪異の謎を追うはめになり……。
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特に何かに秀でているわけでもなく全てが平凡な宗孝(むねたか)
家柄も良く容姿端麗で冷静で博識だけれども、ばけもの好きという欠点(?)のある宣能(のぶよし)
怪異の種類としては、おびただしい血痕が残る建物、三本の角を生やした鬼女、四つ目の集団の行列、昔一緒に遊んだ記憶がある想い人のその後
ばけものを見たいという欲求から現場に赴く宣能と付き添う宗孝だが、その実態としては人の成すものだったというオチ
物語の構造としては京極夏彦の百鬼夜行シリーズだけど、もの凄くライトな感じ
作中では平安の世にもかかわらず、「牛車、爆発しろ」などと現代風味のセリフがあったり、宣能の雰囲気も含めて岡野玲子のマンガ「陰陽師シリーズ」に近いものを感じる
宗孝の異母兄弟の姉たち12人
更衣になっていたり、出家していたり、武士と結婚していたり、行方知れずになっていたりと様々な彼女らに振り回されるが、何だかんだ言って宗孝は優しく素直なところがある
また不思議な存在の少女 若草
字が読めないけど、文字から動きや色を感じて、書いた人の詳細を伺い知れる特徴を持つ
現代であればディスレクシアとか共感覚という概念があるけど、当時の貴族としては致命的な障害なのかもしれない
変わった人々が何人も出てくるけど、解説にある通り「虫愛ずる姫君」と同様にそれぞれ自分の信念に素直に従っているだけなんだよなー
いくつも続編があるのは知っていたけど、とりあえず今のところは1巻で止めておく
気が向いたら続きを読む予定 -
Posted by ブクログ
動乱の世、平安時代から鎌倉時代になり幾年か経過した平安京で、
歌人の家に生まれ、和歌を詠むしか興味のない貴公子の稀家は、
従者の是方を引き連れ夜の道を歩いていたら、
花に囲まれた月下の死美女を発見してしまう。
その後、宮中で怪異騒動が発生し、怪異譚をあつめる宮仕えの女の童・陽羽
と出合った稀家は、2人で怪異騒動の謎に迫る。
エンタメ小説ではあるが、時代的なこともあってか、
慣れないとスラスラ読めるという文章ではないため、
面白いのに時間がかかってしまったのは言うまでもない。
著者の別作品で、ばけもの好む中将という作品があって、
こっちは、平安時代にばけものを求め現地に赴いてしまう中将が
出てくる作品。
2つの作品は、時代が少しだけ違うとはいえ、類似したところと、
正反対なところがあって、ばけもの好む中将のほうは、怪異に
興味を示し、求めた先で遭遇した出来事を解決へと導いていく。
それに対して、百科一歌の稀家は、和歌を詠む以外興味を示さないが、
出来事に遭遇してしまい、解決のために巻き込まれていく。
平安・鎌倉時代の平安京での動乱とは一線を画す、
ミステリーを含む怪異譚のエンタメ小説を読みたい人には、
楽しめる作品と言えるでしょう。
ついでに、ガッツリ怪異が出てくる平安時代を舞台とした、
暗夜鬼譚という作品も著者は書いている。
ちなみに、暗夜鬼譚は積読して読んではいません(笑)。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第9作。
前作を読んでから間が空いてしまい、すんなり思い出せないこともありました。
宰相の中将雅平が恋に振り回されて、その先には多情丸や狗王、十郎太が絡んできたりと盛りだくさん。夏の離宮の宴では、怪異を探る中で、春若君と真白、皇太后や十郎太、4人の中将や更衣に関連する姉君達とこちらも盛りだくさん。
ドタバタしながら一気に話が進んできました。右大臣や弘徽殿の女御がそんなに話に絡まないので、宣能や宗孝も精神的に追い詰められる感じがなく、安心して読めました。初草の出番が少なくちょっと残念。
十郎太は男装でも女房姿でもきっと美人なんだろうなぁと思います。 -
Posted by ブクログ
ばけもの好む中将こと、佐近衛中将宣能にばけものの噂があれば、
そこへ出向くのだが、その際に、ひょんなことから知り合った、
右兵衛佐宗孝は毎回連れまわされるという平安時代を舞台にした物語の
第3弾。
今回は、宣能の叔母で、右大臣である父の妹、弘徽殿の女御が深く絡んでくる。
宗孝の上から2番目の姉に振舞われたおいしいとされる謎の茸に始まり、
天狗が現れたとされる寺など、目まぐるしく翻弄される宗孝はどうなるのやら、
と言った感じですかね。
宗孝の活躍や、宣能と宗孝のコンビネーションプレイが光るので、
最後まで飽きずに読めるのではないでしょうか。