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Posted by ブクログ
ばけものを好む中将に付き添う右兵衛佑宗孝の物語 第7巻
今作は、ニの姉の出産に、十二の姉の恋愛騒動、
それに、完全に解決していない、九の姉に対する専女衆との絡みが進展していく。
シリーズものですし、九の姉と専女衆との関係は、前の六巻がまだの人は、
読むことをおすすめします。
毎回、宗孝の姉たちが物語に絡んできて、右大臣家や天皇家も絡んできて、
中流階級のはずの宗孝を含め姉弟で大変な展開になってます。
ばけものこのむ中将こと、左近衛中将宣能は、冷静沈着と言いますか、
父親である右大臣との関係がうまくいっているのかいないのか、
そこらへんも進展していくので、今作はこのシリーズを読んでる人は、
ぜひ読むべきかな。 ぶっちゃこの巻だけを読むと楽しめるかもしれませんが、
理解しずらいぶぶんもあるかもしれません。読みやすいですけどね。
Posted by ブクログ
怪異大好き中将・宣能と彼に付き合わされる右兵衛佐・宗孝コンビシリーズ第七作。
前作で九の姉君の困った性質が浮き彫りになったため、その姉君が初草の君の女房として仕えることに一抹も二抹も不安を感じる宗孝なのだが、今のところは初草の君の信頼も得て、姉君が得意な舞を通して初草の君も体調が戻ってきて一安心。
さらに姉君の夫もやはり良い人だった!
そして八の姉君である梨壺の更衣は無事に出産。生まれた子の性別によってはまた波乱が起きそうと心配したが、そちらも一安心。
そもそも梨壺の更衣が弘徽殿の女御と張り合う気がないのだから勝負にはならないものの、そう都合良く行かないのがこの世界。
しかも弘徽殿の女御の息子である東宮の君が相変わらず梨壺の更衣の妹であり宗孝の十二の姉でもある真白の君にご執心なのだから、弘徽殿の女御は面白くない。
そこで一計を案じたのだが、それが思わぬ怪異譚に繋がってくるのだからやはり宗孝は持っている。
肝心の真白の君は春若の君こと実は東宮にまんざらでもなさそうではあるが、一方で十郎太こと実は男装した十の姉君が気になって仕方ない。
傷が浅いうちに早く正体を明かした方が良いのでは?と思うけれど、宣能は何故か明かさぬように指示するし、そんな宣能に反して思いきって切り出そうとするが真白の君は信じない。はぁ、どうなることやら。
そして父親である右大臣からついに後継者としての腹を括れと告げられた宣能は、右大臣と闇の住人との繋がりを見せられることになる。右大臣の後継者になるということは闇の住人たちとの繋がりも引き継ぐことになるのだが、それを使うのかどうするのかが、これからの展開の注目点の一つになるだろう。
しかもその闇の住人の一人は宣能の幼い日に起きた事件に関わっているようだし。
宗孝の優しさと純粋さが際立つ今作だった。宣能はもちろん、初草の君も怪しげな老巫女軍団すら癒されているのだから、一つの才能だろう。
しかし最後に九の姉君の猪突猛進が意外な形で花開くというオチは面白い。良い方向へ上手く導けば彼女はすごい才能を発揮しそうだ。
Posted by ブクログ
前回は、まだ不穏な感じの部分が残って終わったので7巻ではどうなってしまうかと思っていましたが、小説の季節が春だからか、心がぽかぽかと暖かくなるようなお話ばかりでした。弘徽殿の女御様も、春の暖かさのおかげか、7巻では怒り狂っているシーンがなくてよかった…
また、最後の最後のシーンでは、もう嬉しさのようなものが込み上げてきて、涙が出そうになりました。
しかし、宣能の闇の部分が今まで以上に見えてしまって、これからの展開が少し心配ではあります…
今気づきましたが、もしかしてこのシリーズ一生本物の怪異は現れない…? いつかは遭遇できるのかな、とか思ってましたが…宣能がかわいそうだからいつかは見られるといいのになあと思います。妖が現れたかもしれない時に、嬉しそうに「どこに、どこに」と言って身を乗り出すのが可愛いです。
東宮の小舎人童・小桜丸もめちゃくちゃ乙女っぽくて可愛いです。
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