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凶賊・多情丸のもとから無事初草を奪還し、再び怪異探しの日々へ。宗孝の姉・小宰相と宣能が、「幽霊と人間、どちらが怖いか」を巡って口論になったことから、持ち寄った怪奇譚の怖さを競い合う「怪談合わせ」(怪談対決)を開催。大はしゃぎする宣能にしぶしぶ付き合いながらも、心のどこかでほっとする宗孝だった。そして迎えた新嘗祭。美しく着飾った若き舞姫たちの参内で、春若と真白の秘めたる恋に、思わぬ試練が――。平安冒険譚、シリーズ最終章目前!
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Posted by ブクログ
『では、行こう。新たな怪異を求めて!』
「ばけもの好む中将」宣能が戻ってきた。
やはり彼はこうでなくては。
ここ数作はすっかり彼の気持ちが沈んでしまって、あれほど大好きな怪異に目を向けることすらなかった彼を、宗孝同様痛々しく見守っていただけにホッとした。
「夢の通い路」
初草が夢の中だと大胆な行動に出るのが可愛らしい。
「怪しい家」
勝手に間取りや位置が動く家に向かった二人。
今回も怪異ではないか…とがっかりしかけたのだが、絡繰り好きの五の姉君夫婦にとっては興味津々なのが面白い。
「怪談合わせ」
小宰相の君こと十一の姉君と宣能とで始まった、どちらの怪談が怖いかという競い合い。
二人の言いあいがヒートアップするのが楽しく、実は喧嘩するほど仲が…という関係に発展するのかもと妄想する。
「五節の舞姫」
桐壺の更衣こと、八の姉君がかつて主上に見初められた『新嘗祭』での舞姫の儀式が始まる。
ところが舞姫たちに次々と不思議なことが起こり、宣能はまたまた狂喜する。
一方で、春若(東宮)と真白の君こと十二の姉君との間にまたまた暗雲が…。
初草-宗孝パターンの方は親展なし。
だが宗孝は彼が思うよりもその誠実さ正直さが初対面の姫たちにも伝わっているようで、これから彼のモテキが来るかも知れない。
プレイボーイ雅平に一途な有光も相変わらずだし、人格者の繁成と春若の目線だけの会話も面白かった。
次回どんな展開と怪異が待っているのか、楽しみになってきた。
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