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Posted by ブクログ
シリーズ第9作。
前作を読んでから間が空いてしまい、すんなり思い出せないこともありました。
宰相の中将雅平が恋に振り回されて、その先には多情丸や狗王、十郎太が絡んできたりと盛りだくさん。夏の離宮の宴では、怪異を探る中で、春若君と真白、皇太后や十郎太、4人の中将や更衣に関連する姉君達とこちらも盛りだくさん。
ドタバタしながら一気に話が進んできました。右大臣や弘徽殿の女御がそんなに話に絡まないので、宣能や宗孝も精神的に追い詰められる感じがなく、安心して読めました。初草の出番が少なくちょっと残念。
十郎太は男装でも女房姿でもきっと美人なんだろうなぁと思います。
Posted by ブクログ
怪異譚大好き中将・宣能と、彼に付き合わされる右兵衛佐・宗孝コンビのシリーズ第九作。
宗孝の十二の姉君が恋してしまった十郎太こと実は十の姉君だが、今度はプレイボーイ中将・雅平の心まで奪ってしまう。何ともややこしい。
十二の姉君は春若君こと東宮の心を奪っているし、九の姉君である梨壺の更衣は帝の寵愛を受けているし、四の姉君はモテモテだし。皆母違いの姉妹なのにこんなにモテるということは、実は宗孝のお父様は無自覚イケメンだったのか? そして宗孝もまた無自覚イケメン?
という話は置いておいて、今回はあちこちで恋の花が咲きまくり。
死んだはずの尼が甦り夜な夜な灯りが点るという寂れた庵と分かっても尼に会いに行く雅平には呆れるが、その裏に例のアレがいて驚く。
宗孝の知らない、裏宣能がチラチラ出てくるが、彼は何を企んでいるのだろうか。
ついに十二の姉君への思いをはっきりと自覚した春若だが、その様子を見た宣能の反応が更なる波乱の予感も感じさせる。宣能はやはり妹の初草を…。
だがそのためには何と言っても右大臣と弘徽殿の女御という最大の障壁をどうするのか。
皆が幸せになる方法はあるのか。
そんな中で超禁断の恋の結実としての赤子を育てる中将・有光が一番幸せに見えるのが不思議。いつか三人で共に生きていけるようになれば良いなあ。
と、ちょっと不穏なことばかり書いてしまったが、今回も楽しいドタバタ劇がある。
恋の病の暴走を諌めるために宣能がイタズラを思いつき、堅物中将の繁成と発明好きな五の姉君夫婦も巻き込んだ仕掛けを実行しようとしたものの想定外の事態に発展したり、離宮であっちもこっちも追いかけごっこが始まったり。
行き違いや勘違いのこんがらがった糸は完全にほどけたわけではないが、ちょっとだけ糸口が見えたところもあり、これからがますます楽しみ。
とは言えこれが最新刊なので、まだ当分待たなければならないけれど。
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