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Posted by ブクログ
ばけもの好む中将こと左近衛中将宣能と付き合うようになった、12人の異母姉を
持つ、右兵衛佐宗孝の物語。
今回は、九の姉の頼み寺や神社に任国に下って数年連絡が途絶えている、夫の
ことで、拝みに行くのを付き合わされることになった宗孝が怪異のような
出来ごとに巻き込まれていく。
九の姉の夫が任国(任国)に下るということで、任国とは何かわからず、
調べたら、命ぜられて赴任する国ということで、京の都以外のどこかであって、
夫が単身赴任しているということで、そのことがきっかけでいろいろと物語が進む。
九の姉の結婚した経緯や過去の出来ごとが関係して宮中で騒動が起きる!?
Posted by ブクログ
怪異譚が大好きな近衛中将・宣能と彼に付き合わされ怪異の現場巡りのお供をさせられる右兵衛佐・宗孝コンビのシリーズ第六作。
ついに人物紹介欄が出来た!十二人もいる宗孝の姉たちの整理も出来てありがたい。
今回は九の姉君の話。
七の姉君同様、夫は地方に赴任しているのだが、夫と同行した七の姉とは違って九の姉は一人都に残っている。
夫からは最近文も贈り物も途絶え、地方に新しい妻が出来たのでは?と疑っている。
そんな折りに宗孝に付き添ってもらって行った稲荷社で出会った老巫女集団に何故か付きまとわれて…。
これまで登場してきた姉君たちの中では最も生々しいかも。自分で選んできた道なのに上手くいかなくなるとたちまち人と比べて劣等感に陥ったり逆に人が辛いときは優越感に浸ったり。
結局自分に自信がなく確かな拠り所がないから不安定になるのだろうけれど、十一の姉のようにズバッと嫌うことが出来ないのは、どこか九の姉に似たような経験や心情があるからだろうか。だが逆に同族嫌悪というか、痛いところを突かれた感もある。ひとたび違えば九の姉のような危うさに陥るかも、と思ってしまうのだ。
逆に梨壺の更衣のように主上の愛を全面的に信じられる人や、十一の姉始め自分の力で道を切り開ける人には彼女の思いは分からないのだろう。
これほど生き方も価値観も違う姉たちそれぞれに寄り添える宗孝は、それだけで結構な才能だし素晴らしい人物だと思う。老巫女を夢中にさせてしまうだけのことはある。
本人は気付いていないが、その気になれば雅平を凌ぐモテ男になるのでは?
今回は怪異話というほどのことはなかったが、宣能と宗孝の良い関係が戻ってきたし、前作に出てきた民間陰陽師の歳明が怪異現場巡りのメンバーに加わりそうで楽しみ。
さらに東宮の君と十二の姉との関係は変わらぬようでいて水面下では変化もある。楽しみなような不安なような。
一方で宣能の妹・初草の君の体調不良が続くのが気がかり。
そして何と言っても宣能・初草の君の父親である右大臣が何をしようとしているのかが気になる。
『物の怪ばかりを追うのは、ひとが信じられないからであろうに』
右大臣の宣能に対する指摘はそれこそ痛いところを突いているのかも知れない。宣能と右大臣は似たところがある。
しかし宣能には初草の君以外に宗孝という、新たな信じられる人を得たのだが。
九の姉の運命はどうなるのか。彼女の夫はどうなっているのか。
次巻で決着となるのか、さて。
Posted by ブクログ
やっと12人のお姉さんが全員登場しましたが、未だに半分以上はちゃんと把握できていません…
今回は怪異は少なめで、9番目のお姉さんの不安な気持ちや、揺れてしまう心といった、複雑でモヤモヤする女心がメインのお話でした。なんだか人間らしい彼女の心情が、分かりやすい文章で書かれているので臨場感があって、覗いてはいけないものを見てしまった気持ちになって終始ドキドキしていました。
真ん中あたりで真白の君と春若のお話が少しだけ出てきました。今のところ、この2人のこれからの展開を一番楽しみにしています。春若は健気で一生懸命頑張っているから応援したくなってしまうし、真白の君も好感の持てる強くて素敵な女性だから、春若が好きになってしまうのも分かるなぁ… 真白の君は、今まで子どもだからとあまり相手にしていなかったけれど、これからどうなっていくのでしょうか。
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