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怪異を愛する変人貴公子・宣能に気に入られてしまった青年貴族の宗孝。「泣く石」の噂を確かめに二人で向かった都の外れで出会ったのは、妖怪ではなく何やら訳ありらしい赤子。成り行きで預かることになった宗孝だが、その子は中将の隠し子かもしれず……。しかも姉たちの追及に対して苦し紛れに自分の子だと答えてしまったため、事態はさらにややこしい方向に!? 謎あり、恋あり、陰謀あり、アクションありの平安怪異冒険譚、第2弾!
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Posted by ブクログ
今回も綺麗に伏線が回収されてめでたしめでたしな話だった。 いや完全にめでたしめでたしになるのはもう少し先の話なのかもしれないけれど。 ばけもの好む中将、今回はプロローグ(のような)短編がふたつと中編がひとつという少し変わった作り。 正直プロローグの方を読んでいる時は「この話は必要なのだろうか」と...続きを読むか「タイトルになってるのに姑獲鳥も牛鬼も出てこないんだが」なんて思っていたんだけど必要でしたね!あのプロローグがあってこその本編(というか中編)でしたね! いや全部読んだ後も姑獲鳥と牛鬼の扱いそんなでもなかったやんという気持ちは密かにあるのですが、どちらかと言うと泣く石の方が話題になったやんと思わなくもないのですが(宗孝の落ち着きのない石呼ばわりは笑った)、でもまぁ伏線は綺麗に回収されたし「なるほどこの展開の為にあのエピソードがあったのね」と納得も出来たしこれでいいんです、うんこれでいいんだ。 最後の方に今の大河に繋がるエピソードが入っていたりしてタイムリー感を感じたりもしました。 それにしても平安ものを読むと高確率で出会う源氏物語と伊勢物語……そろそろ履修すべきか悩むところです。
前作、ある怪異話を聴きつけた「ばけもの好む中将」こと、 左近衛中将宣能に翻弄され、各地の怪異話に付き合わされる ことになった、右兵衛佐宗孝の物語の第2弾 今作は、短編2編と中編1編の構成で、 読み進めていて、前作のような不思議めぐりの連作短編 って体とは異なる毛色になっている。 前作がかなり楽しめ...続きを読むたなんて人にとっては、 出鼻をくじかれると言いますか、ちょっとばかし物足りなさを 感じ得ないですが・・・(自分も少しそんな感じ;;) そこは最後まで読んだ人だけがわかるってな感じで、 それが、その物足りなさを補うと言いますか、払しょくしてくれると言いますか、 すっきりした感じにさせてくれます。 時代物であり、平安時代ですから、 人名や地名などは、さすがに現代と読み方が違ってくる面も ありますので、そこら辺への対応は必要というか面倒 とは思いますが、特に会話が難しいとかはなく、 エンタメ性が強いので、楽しく読めます(好みによるかな)。 余談ですが、第3弾以降は、宗孝の姉上たちは、 どう絡んでくるかが気になる次第です。
シリーズ第2弾。 宣能・宗孝コンビで怪異(に見える出来事)の謎解きの連作形式。前作とは違い短編2本と中編1ほんの長さで、読み応えがありました。 今回は宣能の出番が少ない分、初草がたくさん登場していました。徐々に明らかになる宗孝の姉上達や、宣能の父親との関係など次作も楽しみです。 『姑獲鳥と牛鬼』は...続きを読む切ないですが、どうにもならない時代だったと思うしかなさそうです。それでも良い終わり方でよかったです。平安時代は馴染みが薄く、地位がよく理解できていないのが自分自身の今後の課題かなぁと思っています。
冒頭の緊迫感漂う逢瀬は、3話目につながっているという、ちょっと捻りのある展開。蹴鞠のお話はのどかな雰囲気でよかったなぁ…。どんどん中将様の趣味に引きずり込まれていく右兵衛佐が、かわいそうながらも可笑しい。中将と父の右大臣の不穏な仲が気になる。
4人の中将さまたち。 なんて豪華な。姉上でなくても、バシバシしたくなるかも(笑) 捨子騒動の顛末、そうきたか、という感じ。 だって、そことそこがつながるとは! 派手な牛車レースありのどきどき、はらはら。 宣能、怒ってるね、間違いなく(笑) その後の行動がすごく楽しみだ(笑) いいやつなんだけど、へた...続きを読むれで軽率って、けっこうおいしいキャラかも。 さて、12人の姉上たち、今後も活躍してくれるかな。
十の姉の暗躍により解決した表題の姑獲鳥事件。 結果として宗孝は十一の姉上の望む出世していくための伝手を得たわけだが、序盤に出てきた中将をこういう形で絡ませるのかと。 光源氏の再来たる宰相の中将の腰抜けっぷりには笑った。それでも口説かずには居られない美女らしい四の姉、気になるなぁ。
いいですねぇ、宗孝の姉上たち!(笑)いやいや、宗孝くんもひとりで魔所巡りとかよく頑張りました^^ 今回は宣能中将の出番がやや少なかったのでさみしい…けど、彼と父大臣との確執が垣間見えるようでますます今後の展開が楽しみです。そして、十の姉上…かっこいい!(><)b
いやー、面白い。基本的な構成は1巻と同じで、短編を解決していったのが最後に繋がるのだろう、とは読めるが、その解が簡単には見えない。また、中盤では頼りの中将・宣能が不在の中、宗孝と初草の君が謎解きを必死で進めるのだが、どこかミスリードされてる感がソワソワして、楽しませてくれる。 最後はすっきりまとめあ...続きを読むげるだけでなく、次巻へのフリが憎らしい。
なんか笑えてしまう。 素直な宗孝がよいですね。怪異を一人で巡るさまは最初はよかったのに、だんだん…おかしくなってきてしまった。それでも赤子のために色々手を尽くしているところは好感だ。 そしていいコンビだなと改めて思ったよ。
シリーズ2作目。 今回も、宗孝くんは散々です。 怖いのは嫌いなのに宣能さんに連れ回され、 挙げ句に捨て子を拾う羽目になり、 両親やお姉さん達に隠し子と疑われつつも面倒を見ることに。 地位が低い立場上、中将の宣能さんに強くも言えずトホホな感じです。 でも恨まないしひねくれないし、ほんと良い人! そう...続きを読むいう意味では育ちの良さが前面にでてます。 流石、お姉さん達にいじり倒されて育っただけあって前向きだよね。 予想通り最後は宣能さんがきれいにまとめますが、 それまでは頑張っていろいろ推理して行動してます。 そのお姉さん達ですが。 今回もその内の何人かが登場します。 12人もいるだけあって性格やら職業やらバラエティに富んでます。 容姿や家柄が平凡ながら唯一の男子である宗孝くんは、 普段、もっと気を利かせて出世しなくちゃと思い悩みますが。 更衣とか女房とか○○とか、モテ体質とか学者の嫁だの子沢山だの。 スキル満載のお姉さん達にかかれば何とでもなりそうな気がします。 いや本当に・・・。 いろいろとすごいです。
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ばけもの好む中将
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瀬川貴次
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