瀬川貴次のレビュー一覧
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怪異大好き中将・宣能と、彼に振り回される右兵衛佐・宗孝コンビシリーズ第十作。
段々怪異探しが脇に置かれているような気がする。シリーズ序盤のような、ほのぼのモードが好きだったのだけど。
シリーズの焦点としては東宮妃になることが決められている初草の君と宗孝の関係、そして東宮と宗孝の十二の姉君の関係。前途多難な上、まだ何も始まっていない恋人たちがどうなるのかだが、幸い両カップル共に想いは通じ合いつつあるようだ。今回は宣能が東宮を取り込み何かを企んでいる。しかしこれはまだ四、五年先を見据えた長い計画らしい。ということはシリーズもまだまだ続く?
もう一つ気になるのは宣能の父・右大臣が汚れ仕事をさせて -
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シリーズ第十弾。
宜能が、初草と宗孝をくっつけようとしている中、当の二人は、字が読めるようにと五の姉上が発明した謎の笊を、初草が被っていた姿を、宗孝が“物の怪”と勘違いしたことから、ちょっとだけギクシャクっぽい事に・・。とはいえ、却ってお互いの事を想うようになった感じで、微笑ましいです。
そして、多情丸と右大臣、そして宜能の関係をついに宗孝も知ってしまう事になります。
さらに、十の姉上(十郎太)と多情丸も因縁がありそうで、何だかシリアスモードになってきました。
続きが気になるところです。
ところで「てもて、てもて」のくだりは、思わず吹いてしまいました。これって、シャンプーの“ティ〇テ”でしょ -
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シリーズもはやいもので10巻目。
宗孝のお姉さんズが今回も至るところで活躍してくれています。
文字の読めない初草のために、九重が5の姉を連れてきたり。
姫君を産んで里帰りしてる梨壺の更衣のもとに姉君達が集ったり。
ピンチに陥った宗孝の元には颯爽と10の姉が現れたり。
春若と真白の恋の行方や、多重丸と十郎太の因縁、そして当然宣能と右大臣、初草と宗孝の今後などなど、気になることばっかりで今後の展開から目が離せません。
しかし当初は、怪異を探し回る中将と、それに付き合わされ振り回される公達、という話だったはずなのに、ずいぶん違う展開になってきたなぁと…もはや怪異探しはとってつけたような感じ、、、 -
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怪異譚大好き中将・宣能と、彼に付き合わされる右兵衛佐・宗孝コンビのシリーズ第九作。
宗孝の十二の姉君が恋してしまった十郎太こと実は十の姉君だが、今度はプレイボーイ中将・雅平の心まで奪ってしまう。何ともややこしい。
十二の姉君は春若君こと東宮の心を奪っているし、九の姉君である梨壺の更衣は帝の寵愛を受けているし、四の姉君はモテモテだし。皆母違いの姉妹なのにこんなにモテるということは、実は宗孝のお父様は無自覚イケメンだったのか? そして宗孝もまた無自覚イケメン?
という話は置いておいて、今回はあちこちで恋の花が咲きまくり。
死んだはずの尼が甦り夜な夜な灯りが点るという寂れた庵と分かっても尼に会い -
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怪異大好き中将・宣能と彼に付き合わされる右兵衛佐・宗孝コンビシリーズ第七作。
前作で九の姉君の困った性質が浮き彫りになったため、その姉君が初草の君の女房として仕えることに一抹も二抹も不安を感じる宗孝なのだが、今のところは初草の君の信頼も得て、姉君が得意な舞を通して初草の君も体調が戻ってきて一安心。
さらに姉君の夫もやはり良い人だった!
そして八の姉君である梨壺の更衣は無事に出産。生まれた子の性別によってはまた波乱が起きそうと心配したが、そちらも一安心。
そもそも梨壺の更衣が弘徽殿の女御と張り合う気がないのだから勝負にはならないものの、そう都合良く行かないのがこの世界。
しかも弘徽殿の女御の -
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怪異譚が大好きな近衛中将・宣能と彼に付き合わされ怪異の現場巡りのお供をさせられる右兵衛佐・宗孝コンビのシリーズ第六作。
ついに人物紹介欄が出来た!十二人もいる宗孝の姉たちの整理も出来てありがたい。
今回は九の姉君の話。
七の姉君同様、夫は地方に赴任しているのだが、夫と同行した七の姉とは違って九の姉は一人都に残っている。
夫からは最近文も贈り物も途絶え、地方に新しい妻が出来たのでは?と疑っている。
そんな折りに宗孝に付き添ってもらって行った稲荷社で出会った老巫女集団に何故か付きまとわれて…。
これまで登場してきた姉君たちの中では最も生々しいかも。自分で選んできた道なのに上手くいかなくなるとた -
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容姿端麗、頭脳明晰、高貴な血筋で将来有望ながら怪異譚に目がない変わった趣味を持つ左近衛中将・宣能(のぶよし)と彼に振り回されつつも親しくなっていく右兵衛佐・宗孝(むねたか)コンビのシリーズ第五作。
前作のお寺騒動から一息ついたところから始まる。
いつもなら宣能が怪異譚を仕入れてきて意気揚々と宗孝を現場に連れていく…というパターンなのだが、今回は何故かそのお誘いがない。
宗孝は怪異に近づく必要がなくてホッとするような、宣能との関わりが薄れていくようで寂しくなっていくような。
実は宣能は、前作の騒動で人が殺害される現場を見たことから自分の立場を改めて突きつけられて塞ぎ込んでいたのだった。
そのた -
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家柄も容姿も申し分ない上流貴族でありながら、何故か怪異を好む変人・宣能。
姉が十二人もいることを除けば、とりたてて特技もない中流貴族の宗孝は、そんな宣能になぜか気に入られてしまったようで…
フォローしているfukuさんのレビューを読んで、手に取った本。
瀬川貴次さん、初読。
平安時代を舞台にしたラノベのようなシリーズということで、期待通りの楽しい読み物でした。
まさに解説にあったように、四半世紀前(!)に『なんて素敵にジャパネスク』を読んだ時のよう。
コレをきゃあきゃあ言って回し読みしてる今の若い子たちも、「あなや」とか言って笑ってるのかな。 -
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後白河法皇のもとに桂木が召されることになり、桂木が男であることが分かってしまうのではないかと陽羽の心配をよそに讃岐は泰然自若たる様子。果たして、その夜、仙洞御所に雷が落ち、後白河法皇は崇徳上皇の祟りではないかと恐れる。そして、次から次へと怪しいことが起こり、寂漣の身にもいろいろと厄介なことが起こる。最後に解決に向け秘策を考え出したのは希家であったが、やはり後ろで背中を押したのは目をきらきらとさせる陽羽であった。実際の偏屈定家もこんな破天荒で陽性の陽羽を娶っていたならなあ。もっと楽に生きていたやかもしれない。式子内親王への思慕というのも後世のつくり話というか、興味本位から出たものだろうな。実際の
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容姿端麗、頭脳明晰、高貴な血筋で完璧な左近衛中将の宣能は唯一怪異譚が大好きという困った趣味を持つ。その趣味に付き合わされている平凡な貴族・右兵衛佐の宗孝コンビのシリーズ第三作。
今回のテーマは謎の茸と天狗の怪。
食べると楽しくなって可笑しくなって踊りだす茸(ワライタケ?)により奇妙な体験をする者が続々現れる。
その中には尼寺に住む宗孝の二の姉君も。
そして中将仲間で一番のプレイボーイ・宰相の中将雅平が今のめり込んでいる恋もどうも怪しい。
更には山寺にも天狗が現れる。
今度こそ本物の怪異か?と息巻くが、宣能と宗孝が調べるとどうも裏がありそうで。
『わたしはね、右兵衛佐、怪異を装う人間が大嫌い -
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平安怪異譚<ばけもの好む中将>シリーズ第二作。
頭脳明晰で容姿端麗な貴公子なのに何故か大の怪異好き中将・宣能と、十二人もの異母姉たちがいるせいか怖がりで奥手ででも健気な青年貴族の宗孝コンビが今回やって来たのは『泣く石』の噂の現場。しかしそこには『泣く石』ではなく、『泣く赤子』がいて…。
第二作にして怪異は少なめ。さらに宣能の出番も少なめ。
逆に宗孝と、宣能の妹で不思議な能力を持つ初草の君とのコンビがクローズアップ。さらには宗孝の姉たちも。
『泣く石』の現場で赤子を拾ってしまった宗孝は、その赤子の産着の間から出てきた和歌の書かれた紙を手がかりに両親探しを始めるのだが、初草の君がその手蹟は兄 -
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ライトノベル風平安怪異シリーズ第一作。
タイトル通り、怪談に目がなく、聞くと現場を確かめずにいられない佐近衛中将宣能(のぶよし)と、彼に振り回されるヘタレな右兵衛佐宗孝(むねたか)コンビが様々な怪異譚の謎解きに挑む。
おびただしい血痕が残る建物、三本の角を生やした鬼女、四つ目の集団の行列。
怪異と書いたが、実はいずれも物理的な解決が出来る。つまり怪異でも妖怪でも鬼の仕業でもなく、人によるもの。
これは裏表紙の内容紹介にも書かれているのでネタバレにはならないと思うのでご安心を。
しかしそこにはとある陰謀が見えてくる。げに恐ろしきは人の業なり、ということか。
ライトノベルっぽくスルスルと読め