瀬川貴次のレビュー一覧
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購入済み
胸焼けでうんざりして放置
していましたが、かなり時間を置いて読破しました。
ここまで色付きの男女恋愛ものを読まされるのかとうんざりし、かなり読むのがきつかったです。
化け物とどんぱちだけが良かった…。
いろいろと人間関係が拗れたのも読むのがきつかった要因です。
ラストになるにつけシリアスになるのは仕方ないにせよ、鬼舞は前のシリーズ?で完結してくれた方が好みでした。好みの問題ですがね。男女恋愛もの色付き(悲恋)がばっちこいなら気にならないでしょう。
そういうどろどろが嫌だからライトノベル読んでるのに…。 -
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ネタバレ最初の事件は何の解決策もないまま、そして本物の怪異だという認識もないまま首を突っ込んでいくが、場数を踏むたび、段々それ専門になっていくという。
金銭面に心配のない男爵と、頭脳担当、文句を言いつつも男爵の彼に付き合ってくれる没落子爵家跡取り息子の二人が主役。
その主役の二人が「ハルちゃん」「シズちゃん」と呼び合っているのは微笑ましかった。
テンポよく次々と怪談事件ネタが出てくるので、それだけで面白かったし、最後の話は以前の事件の更に裏側が見えてくるというワクワク仕様。
ミステリ色も最後の話が一番強く、謎解きも楽しく、怖さも凄かった。
ホラーもミステリも楽しめる作品という贅沢な作品だった。 -
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怪異大好き中将・宣能と、彼に振り回される右兵衛佐・宗孝コンビシリーズ第十作。
段々怪異探しが脇に置かれているような気がする。シリーズ序盤のような、ほのぼのモードが好きだったのだけど。
シリーズの焦点としては東宮妃になることが決められている初草の君と宗孝の関係、そして東宮と宗孝の十二の姉君の関係。前途多難な上、まだ何も始まっていない恋人たちがどうなるのかだが、幸い両カップル共に想いは通じ合いつつあるようだ。今回は宣能が東宮を取り込み何かを企んでいる。しかしこれはまだ四、五年先を見据えた長い計画らしい。ということはシリーズもまだまだ続く?
もう一つ気になるのは宣能の父・右大臣が汚れ仕事をさせている多情丸が予想以上に危険人物であること。どうも先代はこんなに狂暴ではなかったらしいのだが、先代の死に乗じて上手いこと後釜に座った末に邪魔者を消しまくったらしい。その中で宣能の乳母も巻き込まれたということか。
逆に多情丸の手下・狗王が思っていたより話の解る者に見えてきた。
今回は宗孝がそんな多情丸のやって来たことを知ってしまい、多情丸に命を狙われて窮地に陥る。
民間陰陽師・歳明とコンビを組むが、意外と歳明も頑張っている。
シリーズを読んできた読者からすれば、宣能はとっくに多情丸のやって来たことを知っているのだから宣能に相談すれば良いのにと思うのだが、そうとは知らない宗孝は宣能を傷付けまいと宣能に秘密にしたまま自分たちで解決しようと奔走する。こんな時でも宣能を思いやる宗孝に滑稽さよりもいじらしさを感じて本当に良い青年だなと改めて思うと同時に、宗孝にとっては宣能がそれだけ大事な存在なのだと知る。
そんな宗孝だからこそ宣能は初草の君を託そうとしているのだろうけれど。宗孝の滑稽なまでのいじらしさを知った宣能の『君は優しいね』に思いが溢れていて良い場面だった。
終盤、神出鬼没な十の姉君と多情丸との因縁がついに明らかに。何故神出鬼没なのか、何故様々な変装をするの、何故男顔負けの闘い振りなのかがやっと分かった。次回は十の姉君と多情丸との闘いになるのだろうか。
相変わらず五の姉君夫婦の発明品が楽しい。そのおかげで初草の君は文字が読めるようになりそうだ。 -
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シリーズ第十弾。
宜能が、初草と宗孝をくっつけようとしている中、当の二人は、字が読めるようにと五の姉上が発明した謎の笊を、初草が被っていた姿を、宗孝が“物の怪”と勘違いしたことから、ちょっとだけギクシャクっぽい事に・・。とはいえ、却ってお互いの事を想うようになった感じで、微笑ましいです。
そして、多情丸と右大臣、そして宜能の関係をついに宗孝も知ってしまう事になります。
さらに、十の姉上(十郎太)と多情丸も因縁がありそうで、何だかシリアスモードになってきました。
続きが気になるところです。
ところで「てもて、てもて」のくだりは、思わず吹いてしまいました。これって、シャンプーの“ティ〇テ”でしょ~ww。 -
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シリーズもはやいもので10巻目。
宗孝のお姉さんズが今回も至るところで活躍してくれています。
文字の読めない初草のために、九重が5の姉を連れてきたり。
姫君を産んで里帰りしてる梨壺の更衣のもとに姉君達が集ったり。
ピンチに陥った宗孝の元には颯爽と10の姉が現れたり。
春若と真白の恋の行方や、多重丸と十郎太の因縁、そして当然宣能と右大臣、初草と宗孝の今後などなど、気になることばっかりで今後の展開から目が離せません。
しかし当初は、怪異を探し回る中将と、それに付き合わされ振り回される公達、という話だったはずなのに、ずいぶん違う展開になってきたなぁと…もはや怪異探しはとってつけたような感じ、、、まぁそこから事件になって話が進んでいったりもするのだけど。
この展開がそもそも筆者の計画通りなのか、いつの間にかこうなったものなのかよく分かりませんが、最初のほのぼの路線に戻れないものかなぁと思ったりはします。 -
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怪異譚大好き中将・宣能と、彼に付き合わされる右兵衛佐・宗孝コンビのシリーズ第九作。
宗孝の十二の姉君が恋してしまった十郎太こと実は十の姉君だが、今度はプレイボーイ中将・雅平の心まで奪ってしまう。何ともややこしい。
十二の姉君は春若君こと東宮の心を奪っているし、九の姉君である梨壺の更衣は帝の寵愛を受けているし、四の姉君はモテモテだし。皆母違いの姉妹なのにこんなにモテるということは、実は宗孝のお父様は無自覚イケメンだったのか? そして宗孝もまた無自覚イケメン?
という話は置いておいて、今回はあちこちで恋の花が咲きまくり。
死んだはずの尼が甦り夜な夜な灯りが点るという寂れた庵と分かっても尼に会いに行く雅平には呆れるが、その裏に例のアレがいて驚く。
宗孝の知らない、裏宣能がチラチラ出てくるが、彼は何を企んでいるのだろうか。
ついに十二の姉君への思いをはっきりと自覚した春若だが、その様子を見た宣能の反応が更なる波乱の予感も感じさせる。宣能はやはり妹の初草を…。
だがそのためには何と言っても右大臣と弘徽殿の女御という最大の障壁をどうするのか。
皆が幸せになる方法はあるのか。
そんな中で超禁断の恋の結実としての赤子を育てる中将・有光が一番幸せに見えるのが不思議。いつか三人で共に生きていけるようになれば良いなあ。
と、ちょっと不穏なことばかり書いてしまったが、今回も楽しいドタバタ劇がある。
恋の病の暴走を諌めるために宣能がイタズラを思いつき、堅物中将の繁成と発明好きな五の姉君夫婦も巻き込んだ仕掛けを実行しようとしたものの想定外の事態に発展したり、離宮であっちもこっちも追いかけごっこが始まったり。
行き違いや勘違いのこんがらがった糸は完全にほどけたわけではないが、ちょっとだけ糸口が見えたところもあり、これからがますます楽しみ。
とは言えこれが最新刊なので、まだ当分待たなければならないけれど。 -
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怪異大好き中将・宣能と彼に付き合わされる右兵衛佐・宗孝コンビシリーズ第七作。
前作で九の姉君の困った性質が浮き彫りになったため、その姉君が初草の君の女房として仕えることに一抹も二抹も不安を感じる宗孝なのだが、今のところは初草の君の信頼も得て、姉君が得意な舞を通して初草の君も体調が戻ってきて一安心。
さらに姉君の夫もやはり良い人だった!
そして八の姉君である梨壺の更衣は無事に出産。生まれた子の性別によってはまた波乱が起きそうと心配したが、そちらも一安心。
そもそも梨壺の更衣が弘徽殿の女御と張り合う気がないのだから勝負にはならないものの、そう都合良く行かないのがこの世界。
しかも弘徽殿の女御の息子である東宮の君が相変わらず梨壺の更衣の妹であり宗孝の十二の姉でもある真白の君にご執心なのだから、弘徽殿の女御は面白くない。
そこで一計を案じたのだが、それが思わぬ怪異譚に繋がってくるのだからやはり宗孝は持っている。
肝心の真白の君は春若の君こと実は東宮にまんざらでもなさそうではあるが、一方で十郎太こと実は男装した十の姉君が気になって仕方ない。
傷が浅いうちに早く正体を明かした方が良いのでは?と思うけれど、宣能は何故か明かさぬように指示するし、そんな宣能に反して思いきって切り出そうとするが真白の君は信じない。はぁ、どうなることやら。
そして父親である右大臣からついに後継者としての腹を括れと告げられた宣能は、右大臣と闇の住人との繋がりを見せられることになる。右大臣の後継者になるということは闇の住人たちとの繋がりも引き継ぐことになるのだが、それを使うのかどうするのかが、これからの展開の注目点の一つになるだろう。
しかもその闇の住人の一人は宣能の幼い日に起きた事件に関わっているようだし。
宗孝の優しさと純粋さが際立つ今作だった。宣能はもちろん、初草の君も怪しげな老巫女軍団すら癒されているのだから、一つの才能だろう。
しかし最後に九の姉君の猪突猛進が意外な形で花開くというオチは面白い。良い方向へ上手く導けば彼女はすごい才能を発揮しそうだ。 -
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怪異譚が大好きな近衛中将・宣能と彼に付き合わされ怪異の現場巡りのお供をさせられる右兵衛佐・宗孝コンビのシリーズ第六作。
ついに人物紹介欄が出来た!十二人もいる宗孝の姉たちの整理も出来てありがたい。
今回は九の姉君の話。
七の姉君同様、夫は地方に赴任しているのだが、夫と同行した七の姉とは違って九の姉は一人都に残っている。
夫からは最近文も贈り物も途絶え、地方に新しい妻が出来たのでは?と疑っている。
そんな折りに宗孝に付き添ってもらって行った稲荷社で出会った老巫女集団に何故か付きまとわれて…。
これまで登場してきた姉君たちの中では最も生々しいかも。自分で選んできた道なのに上手くいかなくなるとたちまち人と比べて劣等感に陥ったり逆に人が辛いときは優越感に浸ったり。
結局自分に自信がなく確かな拠り所がないから不安定になるのだろうけれど、十一の姉のようにズバッと嫌うことが出来ないのは、どこか九の姉に似たような経験や心情があるからだろうか。だが逆に同族嫌悪というか、痛いところを突かれた感もある。ひとたび違えば九の姉のような危うさに陥るかも、と思ってしまうのだ。
逆に梨壺の更衣のように主上の愛を全面的に信じられる人や、十一の姉始め自分の力で道を切り開ける人には彼女の思いは分からないのだろう。
これほど生き方も価値観も違う姉たちそれぞれに寄り添える宗孝は、それだけで結構な才能だし素晴らしい人物だと思う。老巫女を夢中にさせてしまうだけのことはある。
本人は気付いていないが、その気になれば雅平を凌ぐモテ男になるのでは?
今回は怪異話というほどのことはなかったが、宣能と宗孝の良い関係が戻ってきたし、前作に出てきた民間陰陽師の歳明が怪異現場巡りのメンバーに加わりそうで楽しみ。
さらに東宮の君と十二の姉との関係は変わらぬようでいて水面下では変化もある。楽しみなような不安なような。
一方で宣能の妹・初草の君の体調不良が続くのが気がかり。
そして何と言っても宣能・初草の君の父親である右大臣が何をしようとしているのかが気になる。
『物の怪ばかりを追うのは、ひとが信じられないからであろうに』
右大臣の宣能に対する指摘はそれこそ痛いところを突いているのかも知れない。宣能と右大臣は似たところがある。
しかし宣能には初草の君以外に宗孝という、新たな信じられる人を得たのだが。
九の姉の運命はどうなるのか。彼女の夫はどうなっているのか。
次巻で決着となるのか、さて。 -
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容姿端麗、頭脳明晰、高貴な血筋で将来有望ながら怪異譚に目がない変わった趣味を持つ左近衛中将・宣能(のぶよし)と彼に振り回されつつも親しくなっていく右兵衛佐・宗孝(むねたか)コンビのシリーズ第五作。
前作のお寺騒動から一息ついたところから始まる。
いつもなら宣能が怪異譚を仕入れてきて意気揚々と宗孝を現場に連れていく…というパターンなのだが、今回は何故かそのお誘いがない。
宗孝は怪異に近づく必要がなくてホッとするような、宣能との関わりが薄れていくようで寂しくなっていくような。
実は宣能は、前作の騒動で人が殺害される現場を見たことから自分の立場を改めて突きつけられて塞ぎ込んでいたのだった。
そのため元気のない宣能を励ますために、宗孝が本来関わりたくもない怪異譚を仕入れて下調べをし、宣能をその現場に連れていくという逆パターンが出来上がる。
今作では宗孝の新しい姉上の登場はなし。お転婆な十二の姉君に一方的に恋心を抱く東宮のなんとか彼女を振り向かせたい作戦と、宣能が元のような元気を取り戻せるのかという2つの軸を中心に進んでいく。
東宮の初恋の方は、十二の姉君は東宮の正体を知らずわがまま放題に育てられたお坊ちゃまと思っているので全く相手にしてくれない。更に東宮の母・弘徽殿の女御にとって十二の姉君は主上(天皇)の寵愛を独り占めしている梨壺の更衣の妹なのだから、もし東宮の恋心が知れたら大変なことになることは容易に想像がつく。
宗孝は宣能を励ますために懸命に怪異譚を仕入れその現場に連れて行ったり、宣能の妹である初草の君とも親交を深めていく。その中で初草の君の母親と宣能の父である右大臣の驚きの関係を知る。
この時代そういうことはよくあることなのかも知れないが、たしかに複雑。
宗孝もそんな兄妹にどう接して良いのか戸惑うのだが、そういう素直さ正直さが宣能や初草の君には好意的に映る。
その血筋や政治的野心から近づいてくる輩が多い中で、本当に自分たちを心配して親しみを感じてやってくる宗孝は宣能や初草の君にとっては得難い存在なのかも知れない。
終盤になると宣能も元気になってきて、それはそれで再び宗孝は振り回されていくことになっていくのだけれど、いつものパターンが戻ってきてくれるのは嬉しい。
そして東宮の恋があまりにも可愛らしくて笑ってしまった。『蜻蛉日記』は読んでいても、頭でっかちなおぼっちゃまであった。プレイボーイの中将・雅平に恋愛指南を頼むところからどんな騒動になるのだろうかとワクワクしてくる。
まだまだ弘徽殿の女御の存在は怖いし、初草の君がどう成長しどのような将来が待っているのか分からない。
何より宣能がこれから政治の世界でどう生きていくことになるのかも分からない。
十の姉君と敵対する狗王の暗躍がどうなるのかも気になる。
しかし今しばらくは怪異譚探しの世界で宗孝を付き合わせながら宣能にはこころ安らげる日々を過ごして欲しい。
次はどんな怪異譚、どんな騒動が待っているのだろう。 -
Posted by ブクログ
家柄も容姿も申し分ない上流貴族でありながら、何故か怪異を好む変人・宣能。
姉が十二人もいることを除けば、とりたてて特技もない中流貴族の宗孝は、そんな宣能になぜか気に入られてしまったようで…
フォローしているfukuさんのレビューを読んで、手に取った本。
瀬川貴次さん、初読。
平安時代を舞台にしたラノベのようなシリーズということで、期待通りの楽しい読み物でした。
まさに解説にあったように、四半世紀前(!)に『なんて素敵にジャパネスク』を読んだ時のよう。
コレをきゃあきゃあ言って回し読みしてる今の若い子たちも、「あなや」とか言って笑ってるのかな。