【感想・ネタバレ】ばけもの好む中将 平安不思議めぐりのレビュー

あらすじ

十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことになり…。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚の平安冒険譚シリーズ第1巻!

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Posted by ブクログ

瀬川さんの小説、十数年ぶりに読みました(暗夜鬼譚シリーズにすごくハマってました!)
暗夜鬼譚のような怪異だ、陰陽師だといった話を想像していましたが、いい意味で裏切られました。というか、裏切られても面白くていい話!
平安時代を舞台にしながらもライトな文章でサクサク読めるのは相変わらずで。
続編もあるようなのでそちらも読んでみようとおもいます。

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2018年02月12日

Posted by ブクログ

あーやっぱ妖怪系の話は楽しい!ワクワクする!
私も立派な化け物好みだ。


平安時代ものと言っても色んなジャンルの話があるもので。
女性が主役になるのならやっぱり後宮の恋愛ドロドロがメインになるものが多いんだろうけど、じゃあ男性が主役になったら?と思って探して手に取ったのがこの本。
十二人の個性的な姉を持つ主人公宗孝と、とにかく何もかも完璧なのに化け物が大好きで夜な夜な噂のある場所に赴いちゃう宣能が御所や街で遭遇した化け物の噂話が果たして真実なのかどうかを確かめるバディもの。バディものでいいんだよねこれ?
一話一話は独立しているものの、最終話には今まで読んできた話がちょっとずつ絡んできて「なるほどそういう事だったのか」とか「あいつまだ性懲りも無くそんなことを……」みたいにクスッと笑えるような小ネタもあったり。


とにかく化け物に対して並々ならぬ熱意で会いに行こうとする宣能の行動力がすごい。
平安時代なんて本当に真っ暗な闇の中だろうに、彼にとってはその闇が大好きなものが潜んでいるかもしれない特別なもので。
いちいち引っ張っていかれて何故かとばっちりをうける宗孝はちょっと可哀想だけど、それでも何やかんやついていくんだから優しいよねっていう。
立場とか位とか色々理由あっても本当に嫌なら断ればいいのに普通に酒を酌み交わす仲になっちゃうし。
もうあれはずっと振り回されるポジションだわ。


個人的に宣能は本物の妖怪に出会えるのかも気になるけど十の姉が何をしているのかも気になってしまう……カッコよすぎでしょ姉ちゃん、まじで何者なんだ。
読み進めたら分かる日来るんだろうか。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

平安時代、怪異に興味がある中将と腹違いの姉達に振り回される貴族のお話

以下、公式のあらすじ2種類
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十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことに。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚、平安冒険譚。
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ときは平安。左近衛中将宣能は、家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変わり者。中級貴族の青年・宗孝は、なぜか彼と共に都で起きる怪異の謎を追うはめになり……。
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特に何かに秀でているわけでもなく全てが平凡な宗孝(むねたか)
家柄も良く容姿端麗で冷静で博識だけれども、ばけもの好きという欠点(?)のある宣能(のぶよし)

怪異の種類としては、おびただしい血痕が残る建物、三本の角を生やした鬼女、四つ目の集団の行列、昔一緒に遊んだ記憶がある想い人のその後

ばけものを見たいという欲求から現場に赴く宣能と付き添う宗孝だが、その実態としては人の成すものだったというオチ

物語の構造としては京極夏彦の百鬼夜行シリーズだけど、もの凄くライトな感じ
作中では平安の世にもかかわらず、「牛車、爆発しろ」などと現代風味のセリフがあったり、宣能の雰囲気も含めて岡野玲子のマンガ「陰陽師シリーズ」に近いものを感じる

宗孝の異母兄弟の姉たち12人
更衣になっていたり、出家していたり、武士と結婚していたり、行方知れずになっていたりと様々な彼女らに振り回されるが、何だかんだ言って宗孝は優しく素直なところがある

また不思議な存在の少女 若草
字が読めないけど、文字から動きや色を感じて、書いた人の詳細を伺い知れる特徴を持つ
現代であればディスレクシアとか共感覚という概念があるけど、当時の貴族としては致命的な障害なのかもしれない

変わった人々が何人も出てくるけど、解説にある通り「虫愛ずる姫君」と同様にそれぞれ自分の信念に素直に従っているだけなんだよなー

いくつも続編があるのは知っていたけど、とりあえず今のところは1巻で止めておく
気が向いたら続きを読む予定

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2023年12月24日

Posted by ブクログ

怪異を愛する変わり者の左近衛中将に振り回される中級貴族の主人公。
だけどこの主人公も(主人公の家)も変わっている。
中将宣能と宗孝が怪奇を解決する話だけど途中ふふっっと笑えるところもあり楽しく読めます。

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2022年10月06日

Posted by ブクログ

時代小説でしかも戦国時代以降と違って
生活が想像しづらい古典の世界
そんな平安時代を描いた作品だが
コメディ要素があったり
ミステリー要素があったりと
名前の読みさえ慣れてしまえば
読みやすい内容となっている連作短編集
シリーズの第1作

時代小説であり
あまり描かれにくい平安時代を舞台に
陰陽師だったり源氏だったりといった
花形ではなく高貴な方ではあるが中将という
中間的な役職の若者が核となり
主人公とともにいろいろ展開していく
先にも書いてますが
名前さえ読みなれれば時代小説で
しかも平安時代だから読みにくいだろうという
イメージはすぐに消え去ります
劇的な展開のオンパレードとか
複雑な謎を次々解いて行く本格ミステリー
ってことは無いですが
読みやすいって感じでした

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2022年02月28日

Posted by ブクログ

なんだこのやおいチックな主人公二人の関係は……! いや、なんとなく予感はしてましたけどね、ええ。「ばけもの」に遭遇したくてたまらないのに、なかなか出会えない中将が気の毒(苦笑)ながら、右兵衛佐との軽妙なやりとりを楽しめた。右兵衛佐には12人も姉がいるという衝撃の設定だけど、ただの設定ではなく、姉たちがちょこちょことストーリーに絡むのも楽しい。

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2017年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

瀬川さんの平安物はやっぱ良いねぇ。
しかも今回はホラーじゃなくてミステリ。
女性陣は相変わらずパワフルな方々が揃ってて楽しいです。
続編が出るそうなので凄く楽しみ。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

4編からなる連作集でした。

主役は宣能(のぶよし)さんですが、
どちらかというと宗孝(むねたか)視点で書かれています。
この宣能さん、左近衛中将という花形の職にあって、
家柄も容姿も抜群なのに、ただ1つ難点あり。
それが「ばけもの好む中将」と噂される程の怪異好きなことでした。
この時代、物忌みやらなんやらと皆避けて通る怪異なのに、
自ら突進していく訳です。
本当にこんな人がいたら絶対周囲から浮いていたでしょう。
片や、12人の姉の下に嫡男として生まれた宗孝は、
いろんな姉にいじられ、もとい、可愛がられて育った為、
お人よしで流され易い。
そんな2人がひょんなことから御所で出会います。

宣能さんはマイペースですが、
周りの状況もちゃんと見えている怜悧な人なので、
怪異の噂を聞く度に現場やら関係者の所へ行きますが、
真相を見抜いては興味を失ってしまいます。
宗孝は、そんな宣能さんに引っ張り回されてちょっと気の毒な感じでした。
ドタバタコメディタッチな部分は面白かったし、
宗孝の素直な性格にちょっとほっこりしたり、
宣能さんの怪異好きの意味や姉達の姉妹愛にジーンときたり。
楽しい内容でした。

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2017年10月14日

Posted by ブクログ

妖しがストレートに登場するのかと思ったら、肩透かしでした
けれど、中将の妹は変わった視力を…
妖し情報の謎解きになっていて、肩のこらない感じがいいですね

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2025年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連作短編4編
平安時代,妖に興味を持つ中将宣能と12人の姉のいる右兵衛佐宗孝の遭遇する怪異に似た出来事それぞれが最後に一つに繋がっていく.なかなか登場人物がかわいくて続きが読みたくなる.

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

タイトルが「ばけもの」とあるし、平安時代なのでついつい陰陽師のようなものを期待して読んだら、ばけものは一才出てこず…。
途中から初草が出できて、面白くなってきた。
雰囲気としては「准教授 高槻彰良」を読んでいるような感じ。
タイトルに「ばけもの」が無い方がすんなり読めた。

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2024年05月05日

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ネタバレ

仁寿殿で発見された大量の鮮血。
洛外の稲荷神社に深夜現れる三本角の鬼の正体は。
葵祭の場所取りの集団が出逢った四つ目の物の怪たち。
歌も楽器も苦手で恋人もなかなか出来ない、右兵衛佐宗孝は、「ばけもの好む中将」と噂の貴公子、左近衛中将宣能に引きづられて奇怪な事件に巻き込まれるが。

最近、あやかしの本が多い中、ホームズのような宣能の洞察力にワクワクして、不器用な宗孝もワトソンみたいだし、このコンビのこれからに期待。
平安時代の後宮のドロドロやきな臭い闇で起こる怪異をこれからも二人でひっそりと解決するのかな。
宗孝の12人の異母姉、今回は5人?しか紹介されなかったけど、それぞれ個性的でニヤニヤしてしまう。こちらも楽しみ。

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2023年02月06日

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時代物妖怪もの好きなので期待しすぎた。妖怪の裏に結局人間の業がある っていうのはいいんだけど、その業があんまりウェットに見えないからかな?

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2023年01月04日

Posted by ブクログ

化け物を愛でたくて探し回る貴公子の宣能と生真面目な中流貴族の子息の宗孝の組み合わせがなかなかいい。宗孝に姉が12人もいて今回は3人出てくるが、その存在が物語の展開に上手く生かされている。十の姉が破天荒で凄いよ。宣能の妹の初草の君も特異な能力を持っていて面白い。

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2022年10月28日

Posted by ブクログ

平安時代の推理小説な感じ。シリーズをゆっくり追ってみよかな。

イケメンなのに"ばけもの好む中将"といわれる宣能と、12人も姉がいる末っ子長男の宗孝のやりとりがおもしろい。
わりとなんでも物の怪の仕業だと考えられてる時代に宣能は相当な変わりもの。イケメンなのに…ね、と残念扱いされても何も気にせず飄々としてる。こういうひと今もたまにいるよねって思える。

たまにこういう時代物小説を読むの好き。漢字の知識にもなるし。

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2022年09月11日

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この時代は、物の怪がいると本当に信じられていたから面白い。
物の怪好きな中将と主人公が一緒に謎解きをしていくおはなし。
ふしぎな現象には裏があるのですね。

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2022年05月08日

Posted by ブクログ

タイトルを見て、平安時代の妖怪物とは思ったが、それにしてはストレート過ぎない?とは薄々感じてはいました。

読後、やっぱりね。妖怪よりも人のほうが怪奇かもしれませんね。

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2020年12月10日

Posted by ブクログ

家柄も容姿も申し分ない上流貴族でありながら、何故か怪異を好む変人・宣能。
姉が十二人もいることを除けば、とりたてて特技もない中流貴族の宗孝は、そんな宣能になぜか気に入られてしまったようで…


フォローしているfukuさんのレビューを読んで、手に取った本。
瀬川貴次さん、初読。
平安時代を舞台にしたラノベのようなシリーズということで、期待通りの楽しい読み物でした。

まさに解説にあったように、四半世紀前(!)に『なんて素敵にジャパネスク』を読んだ時のよう。
コレをきゃあきゃあ言って回し読みしてる今の若い子たちも、「あなや」とか言って笑ってるのかな。

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2020年09月19日

Posted by ブクログ

ライトノベル風平安怪異シリーズ第一作。

タイトル通り、怪談に目がなく、聞くと現場を確かめずにいられない佐近衛中将宣能(のぶよし)と、彼に振り回されるヘタレな右兵衛佐宗孝(むねたか)コンビが様々な怪異譚の謎解きに挑む。

おびただしい血痕が残る建物、三本の角を生やした鬼女、四つ目の集団の行列。
怪異と書いたが、実はいずれも物理的な解決が出来る。つまり怪異でも妖怪でも鬼の仕業でもなく、人によるもの。
これは裏表紙の内容紹介にも書かれているのでネタバレにはならないと思うのでご安心を。
しかしそこにはとある陰謀が見えてくる。げに恐ろしきは人の業なり、ということか。

ライトノベルっぽくスルスルと読める。平安時代ならではの衣装や役職名の難しさもあるが、そこに躓くことなく現代風な会話のやり取りを楽しめる。

主人公の宗孝は異母姉が何と十二人もいて、男は宗孝一人。大切に育てられたのか姉たちに何かと世話をされたのか、怖がりで押しに弱いヘタレだ。これといった才はないが、舞と武芸は少し出来るようだし、いざというときには頑張りを見せる。
一方の宣能は容姿端麗で頭脳明晰、穏やかで人間関係もそつなくこなし、女性たちからの熱い眼差しもさらりとかわす非の打ち所のない男だ。ただ何と言っても唯一の欠点(?)は怪談話に目がないこと。
この凸凹コンビのやり取り含め、面白い。

ただ宗孝の名誉のために書き添えると、当時は鬼や妖怪や霊の存在が当たり前にあるものと信じられていて、肝試し程度ならいざ知らず、自ら進んで怪異に近付くなど狂気の沙汰、つまり宣能の方が変人なのだ。
宗孝は迷惑だと思いつつ宣能に気後れして強くは抵抗出来ないが、宣能はそんな宗孝を上手く利用しつつきちんと評価もしている。

また宗孝の姉たちも個性的。
帝の更衣(妃の一人)である八番目の姉だけは帝に見初められるだけの容姿も中身も女性らしい人だが、その八の姉に仕える十一の姉を始め他の姉たちは押しが強い。
中でも第三話に登場する姉は独特で、まだまだ何らかの絡みがありそうだ。
登場していない他の姉たちも続編で出てくるのか、楽しみにしたい。

宣能の方にも個性的な妹がいる。彼女のある才を発揮した活躍は今後も楽しめそうだ。そして宣能が何故『ばけものを好む』のか、宗孝なりの解釈は当たっているのか。

読み終えればとても狭い世界で起きた事件だった印象だが、これは狙いがあるのか。
今のところ9作まで出ているようで先は長い。宣能がいつか本物の怪異に出会えるのか、どんな展開や物語が待っているのか、楽しみになってきた。

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

「捕らえるなんて、そんな無粋な」
 笑いを含んだ、やわらかな低音が返ってきた。
「怪異は愛でるものだよ。遠くの月を眺めるように、手の届かぬ高貴な女人に恋するようにね」
(P.33)

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2020年06月13日

Posted by ブクログ

陰陽師シリーズのライトノベル版という印象。

宗孝の10番目の姉がまだまだ奥が知れなくて、この先が楽しみ。

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2019年09月08日

Posted by ブクログ

読む本が無くてなんとなく手に取った作品。
陰陽師の理論武装版みたいな感じでした。

主人公の片割れに11人姉が居るって設定は良いな。
思いもかけぬ所で繋がっているかも、というのが面白い。二人が段々バディになって行くのかと思うと楽しみです。

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2019年06月17日

Posted by ブクログ

読みやすい、けど物足りない。ホラー要素を求めるなら小野不由美の方がパンチが効いている。ファンタジーとしてなら良い話では。

瀬川作品読者デビューした暗夜鬼譚の登場人物がチラホラ出ていて、おぉ!となった。読む順序が逆だったかもしれない。

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2018年09月15日

Posted by ブクログ

少し期待はずれだったけど、軽い物語で平安時代の雰囲気は感じられた。この程度のばけものでは中将もご不満では?と思ってしまう。宗孝は弟キャラで今時の若者、こういう青年身近にいる!
宣能や姉上たちに引っ張っられながら、痛い目ににあいながら日々の小さい事件に巻き込まれていく。平安時代にもこういう若者がいたのかなあ?

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2018年09月02日

Posted by ブクログ

某作品に似ているとどうしても思ってしまうが……
爽やかな語り口。全体的にサラサラした印象。

主役二人の青年(バディ)に加え、十二人の姉と風変わりな妹という設定がとても面白い。
続編に期待。

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2018年08月14日

Posted by ブクログ

家良し、顔良し、唯一の欠点が「ばけもの好き」という中将・宣能と、ひょんなことから知り合いになってしまった12人の姉を持つ、ちょっとビビりの右兵衛佐・宗孝。
なぜだか宣能に気に入られ、あっちの怪異、こっちの怪異と連れまわされる。

怪異の裏には女の嫉妬や権力争いが!
知らぬ間に渦に巻き込まれていく姉たち。
主役以上に、この12人の姉が面白い♪
次はどの姉が登場するのか。。。次巻が楽しみです。

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2018年02月28日

Posted by ブクログ

平安時代の怪異風ミステリ。一巻は人物紹介のよう。これからどう展開していくのか楽しみ。
2018/1/21

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2018年01月21日

Posted by ブクログ

最初の仁寿殿を読んで正直結末が不明瞭だったのでハズレだったかなーと思いながらも読み進めると、ちゃんと後々しっくりきた。ちゃんと最後まで読んでないのにハズレと思ってごめんなさい。ばけものや妖の類かと思ってたけどそこまでオカルトではなく、ばけものの正体を明かそうとするミステリーっぽい。登録しようとしたらシリーズがいっぱい出てきたので続編も読んでいきたいです。
h29.6.26

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2017年06月26日

Posted by ブクログ

何も考えずに読める。疲れた時にも読める軽い読み物。貝合わせの描写が間違っていたり、従者を連れずに貴人が出歩いたり、異母姉妹と仲が良すぎたりと時々気になるところはあるけれどもやはり面白い。怪異を論理的に見極めて、結局超常現象は全く現れないところが意外といい。

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2017年06月08日

Posted by ブクログ

平安時代の都を舞台に、あやかしの噂に好んで近づく中将と、
それに付き合わされる若手貴族が主人公の探偵もの(?)。
2人はもちろんその姉妹らも個性的で、
キャラ小説的な楽しみ方もできる。
 
作者はコバルト文庫に多数の著書がある。
ティーンズ向けに書いてきただけあって、読みやすい。
会話もあえて現代語風で。崩しすぎ、とは思わない。
連作短編の形式で、一つずつ事件を解決しながら、
大きなエピソードを描いていく手法は、
ビブリアやタレーランなど、
近年の日常の謎系にも似た雰囲気を感じる。

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2017年01月29日

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