あらすじ
容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変人中将・宣能。彼に気に入られてしまった平凡な中流貴族の青年・宗孝は、中将とともに怪奇現象を追うことに。秋のある日、尼である宗孝の姉が山中で「踊る茸の精」を見たと聞いた二人は、紅葉見物も兼ねて現地を訪れることにする。この「茸の精」が、帝の妃たちまで巻き込む一大騒動の前触れになるとは、知るよしもなく――。大人気平安怪奇冒険譚、第3弾!
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Posted by ブクログ
第3巻を読破。
短編4章構成の1冊ですが、1冊にかけて仕掛けがあるのでやっぱりおもしろかったです。
最初の「茸―くさびら―」の怪異っぽいものはすぐピンときました。
茸といえばやっぱりね、これだよね、と。
というかやっぱりここでも登場するか、宗孝くん一族www
今回は尼さんになった二の姉上さんが登場しました。
11人もお姉さんがいると、実母さんと近い年齢のお姉さんがいるんだよね。
それはそれで、お母さんが他にもいるような、そんな複雑な心境の宗孝くん。
中将さまにお姉さんたちを会わせるのも勇気いりそうだなあ。
気恥ずかしさが先にきそうです。
笑
小人さんの怪異を早々に看破した中将さまは、宗孝くんにさわやかに茸の羹をゆずってww
ちょwww 中将さまwww
ってなりました(笑)
この中将さま、案外強かですよww
そしていっつも振りまわされてるのに、素直に従っちゃう宗孝くん。
ああ、この子は本当に……中将さま兄妹に気に入られるわけですよ。
全身全霊で~って言葉に噴きました。
思わずツイッターで宗孝くん……と同情ツイートを投下してしまうくらいでした。
いやあ、楽しそうでなによりです、中将さま兄妹。
笑
あと今回は宗孝くんのお母さんに関連する事柄も関わってきて。
読んでいてやっぱり、
宗孝くん一族ぇ……
となりました(;^-^)
あれ?
宗孝くん一族ってわりとすごいところまで食い込んでないか?
あと十の姉上の正体も気になりますね。
やっぱり裏組織と関わりを持っているのかしらん?
うーむ、謎多き女性だ……。
あ、今回は宗孝くんも活躍してますよー。
いつもだったら怪異に怖がってる彼ですが、中将さま兄妹の癒しキャラとして立ち位置が確立してって。
中将さまと一緒になって怪異を演出したりとかww
大立ち回りするシーンがあるのですが、そこで「ああ、そういえば彼、武官だったっけ?」となりました。
で、舞も得意、と――
中将さまとの共同作業、すてきです。
笑
最後まで読んでって、ラストのラストで思わず、
「おのれ、狸!!」
と叫んでしまいました。
今まで黒幕は宗孝くん家と思っていたけれど、黒幕の黒幕が……い、た?
((゚Д゚ll))
それにしても――
あとがきがなかったですねー。
あとがき好きなのでちょっと残念。
でもこういうあとがきないのを見ると「ああ、ラノベレーベルじゃないんだな」って思いますね(;^-^)
次回作も楽しみにしています!
Posted by ブクログ
今回の話はあれでしたね、きちんと章ごとに繋がりがしっかりあって「おーここでこれが繋がるのかー!」なんて楽しみもありながら読めました。
天狗もしっかりがっつり話に絡んでくれましたし!
いや決して前回の話で「牛鬼とかほぼいなかったじゃん」を引きずってる訳ではないんですけど。ないんですけどね。
今回の全ての始まりは茸から。
食用にできる茸なんてほぼないとは知っているけど、この当時はガイドブックとかもないし見極めるのは大変だったろうなぁとしみじみ。
しかしこれ、「毒茸」で全部通してるけど効能効果を考えるにどちらかというとマジックマッシュルームとかその辺が近いのでは……と読みながらずっと考えてしまって。
けどまぁ確かに時代設定が平安なんだし毒茸でいっか!と途中で何とか自分を納得させることに成功しました。
だって嫌だもん、平安時代の人が「こ、これはマジックマッシュルーム……!」とか言うの。そもそも多分そんな言葉ないし。
そしてそんな効能効果を持っちゃう茸、恐るべし。
けどそれで終わらないのが平安時代って感じですよねー。
茸よりも恐ろしいのは権力を持った人間だよねぇ。
右大臣まじで何考えてるのか分からなすぎてめちゃくちゃに怖いのだが。
宣能と声とか顔が似てるっていうのは親子以外になにかの伏線なんだろうか……悪い方向に転がらなければいいんだけど……とずっとドキドキしてしまっています。
宗孝と宣能はずっと仲良く化け物を追いかけ回しててほしいです切実に。
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ばけもの好む中将こと、佐近衛中将宣能にばけものの噂があれば、
そこへ出向くのだが、その際に、ひょんなことから知り合った、
右兵衛佐宗孝は毎回連れまわされるという平安時代を舞台にした物語の
第3弾。
今回は、宣能の叔母で、右大臣である父の妹、弘徽殿の女御が深く絡んでくる。
宗孝の上から2番目の姉に振舞われたおいしいとされる謎の茸に始まり、
天狗が現れたとされる寺など、目まぐるしく翻弄される宗孝はどうなるのやら、
と言った感じですかね。
宗孝の活躍や、宣能と宗孝のコンビネーションプレイが光るので、
最後まで飽きずに読めるのではないでしょうか。
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3作目。
宗孝がだいぶ身体を張れるようになり、話も少しずつ広がっていきます。
宗孝の身内としては一の姉と宗孝の実母がクローズアップされていて、二の姉も登場しました。
右大臣との関係もどうなっていくのか、展開が気になります。
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さらっとした平安絵巻。
この世界観にも慣れてきて、口調だのなんだのと
あまり気にならなくなりました。
今巻は、天狗にまつわる謎が真ん中に通りつつも、連作短編となっています。
十の姉が神出鬼没すぎる。
どんなスーパーウーマンや。
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いくつかのお話が収録されているのに、全てに怪しいキノコがストーリーに関わっていたとは! 天狗も、中将と右兵衛佐が扮してお話が解決したかと思いきや、最後には女御を怖がらせた天狗の正体が現れたり……こうして、ゆる〜く話が繋がっているスタイル、好き。女御と右兵衛佐の母と姉の因縁もストーリーを盛り上げるのにはいいけれど、しかし右兵衛佐、母から琵琶をしっかり教えてもらった方がいいんじゃ……。
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今回の怪異は天狗!
鼻の高い天狗に烏天狗。
思惑も様々(笑)
山での宴の挙句の弘徽殿の女御は、ちょっとお気の毒?
ま、あの性格だから(笑)
あいかわらずの宣能の言動も、いちいち、つぼにはまって、素敵過ぎる。
宗孝のいい人ぶりも、もちろん健在だし。
それにしても、宗孝母と一の姉、弘徽殿の女御の過去の繋がりにはびっくり。なんていう因縁。
その設定が、先々にも影響してきそうで、楽しみ。
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きのこに始まり、天狗に終わった第3弾。宗孝の母と一の姉、さらには弘徽殿の女御との過去話が出てきてより深みのあるお話になってきましたねぇ。まだ登場してない姉上はいるのかしら…そろそろ人物一覧を付けてほしい気もします^^
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ばけもの好む中将シリーズ、3作目。
前半の短編でバラまかれた伏線が、後半の天狗話で上手く回収されている。意表を突くようなタイミングで宗孝の姉たちが登場したり、シリーズ1作目では思いもつかなかった面白さが出てきた。
更に、ただ怪異の謎を解いていく話で進められていくシリーズかと思いきや、右大臣の思惑など平安貴族の政争にまで絡んでいきそうな気配。今後のシリーズ展開が俄然楽しみになってきた。
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シリーズ第3弾。
短編連作で、今回のテーマは天狗。
一話目で幻を見せるキノコが出てきて、人為的なものか妖なのかという終わり方をする。
二話目は妖ではない人の話なのだが、またそのキノコが絡む。
3話目、4話目で天狗が現れるが、キノコとも絡み、弘徽殿の女御の過去や宗孝の姉、母との関係も明らかに。
だんだん明らかになっていく人間関係、それぞれの人柄など、ここからまたどのように繋がるのか続きが楽しみになってくる。
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陰陽師は出て来ないが、怪異の謎を解いて行くところが夢枕獏さんの陰陽師に似ていると思っていたが、3冊目にして謎の組織や右大臣様のお家事情とか、主人公のお姉様達の事情などが絡んできて、前2冊と比べるとちょっと様相が変わってきた。まだ登場していないお姉様がどう関わってくるのか楽しみになってきた。
Posted by ブクログ
なかなか早めに出てくれて嬉しい3作目!
姉上達に押されて影が薄目だった母君にスポットライトが当たりましたね。
そういう関係性だったとは…。
続きも楽しみなのですよ。
そろそろ闇に歌えばの集英社文庫化の続きも出ないですかねぇ。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
短編4つの連作集(?)。
麗しの中将さまは、相変わらず怪異好き。
世間並みに怪異は避けたい宗孝のビビリな様子と、
中将さまの無邪気で前のめりな様子が対照的で面白いです。
中将さまは右大臣の父君と何やら確執がある様子。
元々どこまでの深慮があって、
宗孝を怪異探しに誘ったり初草の君とも会わせたりするのか、
いま一つつかみどころのないお人柄ではありましたが、
今回は宗孝に見せる優しく穏やか性質とは違った面が垣間見えました。
幼いながら洞察の鋭い初草の君も実の父親に萎縮してるし。
右大臣が人当たりの良さとは裏腹に真っ黒な感じです。
全編通して天狗で大騒ぎですが、
結局最後は人間が一番恐ろしいよね、というオチなんでしょうか。
まだこれからひと波乱ありそうな終わり方でした。
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巻数を重ねるにつれて短編味が薄れ、物語がどこを主題に続いていくかが見えてきた。
初草の君と宗孝の関係も深まりつつも、右大臣家(宣能)と権大納言家(宗孝)の関係が複雑さを増してきて…
次巻からもどう展開していくかが楽しみです。
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ワライダケやら天狗やら由緒ある琵琶のに関してつぎからつぎへと話が展開していき飽きさせない。主人公の宗孝の一の姉や二の姉がとうとう出てくるし、常連の八の姉と十一の姉な勿論、破天荒な十の姉もいい場面で登場。宣能(ばけもの好む中将)始め他の3人の中将も存在感を発揮。そうそう、気位の高い女御や腹黒い中将の父、可愛い十歳の初草の姫も忘れちゃいけない。みんな持ち場を守って活躍って感じだね。
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容姿端麗、頭脳明晰、高貴な血筋で完璧な左近衛中将の宣能は唯一怪異譚が大好きという困った趣味を持つ。その趣味に付き合わされている平凡な貴族・右兵衛佐の宗孝コンビのシリーズ第三作。
今回のテーマは謎の茸と天狗の怪。
食べると楽しくなって可笑しくなって踊りだす茸(ワライタケ?)により奇妙な体験をする者が続々現れる。
その中には尼寺に住む宗孝の二の姉君も。
そして中将仲間で一番のプレイボーイ・宰相の中将雅平が今のめり込んでいる恋もどうも怪しい。
更には山寺にも天狗が現れる。
今度こそ本物の怪異か?と息巻くが、宣能と宗孝が調べるとどうも裏がありそうで。
『わたしはね、右兵衛佐、怪異を装う人間が大嫌いなのだよ』
『悪ふざけ、あるいは私利私欲で神秘を汚すのは許せない。断じて、本当におそろしいのは人間だとかなんとか、そんなつまらない理屈はいらないのだよ』
珍しく苦々しく吐き捨てる宣能に、宗孝は怪異を純粋に追い求める彼の姿を知る。
しかしまたもや話は後宮の人間模様と宗孝の姉君たち、そして母上まで関わっていく。それだけではなく、宣能の父・右大臣や叔母であり主上の妃である弘徽殿の女御もまた…。
宣能が追い求める怪異と、その裏で分かってくるドロドロな争いが対照的。そんなものを見たいわけではない、本当の怪異として見ていたいのに、結局は人間の嫌なところを見てしまう。何だか宣能が切ない。
だからこそ宗孝のような素直な若者をコンビにしたいのだろう。
しかし宗孝の姉君たちもまた一筋縄では行かない者ばかり。またもや出てくる十の姉君は、いわば忍びの者のような感じなのか。そして終盤に出てくるその敵方らしき者も今後とも関わりがあるのか。
それより何より、宣能と父・右大臣の関係がますます剣呑な感じでハラハラする。
そして右大臣、どこまで黒いのか。最後の最後に話がグルっと回って何が何だかという、まさに怪異。
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シリーズ3巻。
紅葉狩りとこれから結構出番が増えそうな狗王登場。
琵琶の話もこの巻だったかな?
宗孝は母上に楽器の取り扱いを教わればよかったのにねぇ…
裏テーマはキノコかな。
出家した二の姉とか、色男の方の中将の恋とか。一の姉が宗孝の母と同期みたいなものなのか~というお話。
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作中では悪役になるプライド高い女御も悔し涙を見せる時代があったのかと、ついつい驚いてしまったが最初からきつい性格なんてしているわけないですよね。
訳ありの過去話がチラリとでてくると、俄然気になるのは右大臣と宣能の確執。
なにがあって、あそこまで深い溝が出来てしまったのか。
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コミックにしたら面白そうなライトノベル第三弾。
宣能と宗孝のコンビが板についてきた。巻を通して怪しいキノコが事件に登場しており、どうやらその裏には宮廷を揺るがす陰謀が見え隠れしてくる。最初の頃より、宣能と父右大臣や叔母である弘徽殿の女御、との対立が鮮明になってきた。どうやら、単なる性格の不一致による不仲ではなく、もっと大きな闇を抱えていそう。右大臣と女御は宗孝の家族とは色々因縁があるようだけど、だからこそ宣能は宗孝に近づいたのかも。
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うーん、今回も一気読み!面白かったです!弘徽殿の女御、すんごいプライド高いわーと思うけど、そうあるべしと育てられるのも、また辛いことだよね…かわいそうだなぁとも思うんです。しかし、宗孝の一族って、何気にすごい人材の宝庫なのでは…ほんとに、一族そろって、楽団やってほしいです笑。
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第三弾
姉ばかり12人もいれば結構個性のある登場人物になるか
帝の妃のねたみを買う8番目の姉と主人公の母
背後に何か悪が?、変わり者の10番目も含め?
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シリーズ第三弾。
今回は弘徽殿の女御と、宗孝の母上&一の姉上の、過去の話も絡んで、面白みを増しています。
それにしても本当に怖い妖怪(?)は、宣能の側に居る“あの方”ですね・・・何をたくらんでいるのか、今後の展開が気になります。
Posted by ブクログ
(15-7) 今までいやみな敵役にしか思っていなかった弘徽殿女御の昔のこと、プライドが高い彼女の屈辱感などを知ったことで、ちょっと彼女のことが好きになったかも。あちこちつながりだらけで、後宮の世界は狭いな。