【感想・ネタバレ】ばけもの好む中将 伍 冬の牡丹燈籠のレビュー

あらすじ

寺での騒動で人が殺される現場を目撃してしまい、鬱々とした気持ちを抱える中将・宣能。大好きなばけもの探訪にも興味を示さず、ふさぎ込む日々を過ごしていた。事情を知らぬまま宣能を案じる宗孝は、彼を元気づけるために本物の怪を探すことに。怪異を追ううち、宣能は様々な話をしはじめ……。一方、東宮の恋する相手が誰なのかを知った弘徽殿の女御は!? 大人気平安怪奇冒険譚、第5弾!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

元気な姫とかっこいい姫の活躍で、すごく大好きな巻です。コメディタッチのやりとりもパワーアップしたようで、重い背景は相変わらずあるものの、スッキリ楽しませてくれる一冊でした。続巻が楽しみ。

0
2017年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前回の昭源の死の現場に居合わせ気分が落ち込んでしまった中将。それを心配して物の怪巡りへと頑張って誘う宗孝は本当の友人関係を築けているようでよかった。春若君こと東宮は十二の姉上に手紙を送りまくり、とうとう芥川の真似までしてアタックが強い。そんな息子の恋路を邪魔しようとする母・女御様が怖い…。でも、そんな女御様の呪詛に負けない十二の姉上すごい!

0
2016年12月24日

Posted by ブクログ

ばけもの好む中将こと、左近衛中将宣能に怪異めぐりに付き合わされる、
主人公の右兵衛佐宗孝の物語、第5巻。

宣能は、怪異めぐりに行くことがなくなり、案じていた宗孝は、
宣能のために、姉に怪異を聞き、怪異めぐりの下見をし、宜芳を誘う。
その一方、東宮が恋をし、それに巻き込まれていく。

宣能に対する、怪異は苦手(平安時代の人の大半が苦手)の中で、宗孝は、
無理をしてでも、宣能のために行動している姿が、出世のためか、
友達としてなのか、それとも・・・、その一方の東宮はなぜ、好きになった
相手に身分を明かそうとしないのかが、どこかのファンタジーの恋愛的
要素をていしていて、6巻以降に新たな展開があるのかないのか気になるところ。

0
2024年10月22日

Posted by ブクログ

十二の姉の心身ともに壮健な姿が笑えてしまうというかなかなかいいなあ。神出鬼没の十の姉も期待に違わず登場する。元気のない中将や初草の君を気遣う主人公も健気だね。

0
2022年12月11日

Posted by ブクログ

右大臣の意外な一面と十二の姉の変わらない破天荒さや春若の可愛さでシリーズ第五弾も楽しめました。
前作のトラウマで宣能は少し元気なかったですが。

共感覚や一酸化炭素中毒など1000年後には当たり前に受け入れられる設定を説明付きで平安時代に落とし込むので、今の感覚で楽しめます。

表紙にも初草が描かれていてこちらも可愛いです。

次作も楽しみです。

0
2021年05月09日

Posted by ブクログ

だんだん面白くなってきた。連作短編だが、シリーズ全体としてもストーリーが動いてきた感じがする。
2018/5/15

0
2018年05月15日

Posted by ブクログ

一生懸命な春若くんが可愛いぞ!
で、恋の指南役が雅平ってとこに不安があったんだけど、そうくるか(笑)
1話目の牡丹灯籠の話が意外なところに再登場でびっくり。
でも、あまりにも頼りなさ過ぎて(笑)
宣能や若草のことが大好きな宗孝の純粋さが素敵。
真白の君の将来も気になる。なにしろ、弘徽殿の女御に知らないうちに憎まれちゃってるからなぁ。
十郎太は、ヤバイ(笑)
現代でも、ままならないことはたくさんあるけど、彼らがみんな幸せになってほしい。

0
2016年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も姉上達大活躍…。
そして宗孝けなげすぎる!こんな弟なら欲しい(笑。
春若君の恋の行方はどうなるのでせうね。
こちらも気になるところ。

0
2016年10月18日

Posted by ブクログ

容姿端麗、頭脳明晰、高貴な血筋で将来有望ながら怪異譚に目がない変わった趣味を持つ左近衛中将・宣能(のぶよし)と彼に振り回されつつも親しくなっていく右兵衛佐・宗孝(むねたか)コンビのシリーズ第五作。

前作のお寺騒動から一息ついたところから始まる。
いつもなら宣能が怪異譚を仕入れてきて意気揚々と宗孝を現場に連れていく…というパターンなのだが、今回は何故かそのお誘いがない。
宗孝は怪異に近づく必要がなくてホッとするような、宣能との関わりが薄れていくようで寂しくなっていくような。
実は宣能は、前作の騒動で人が殺害される現場を見たことから自分の立場を改めて突きつけられて塞ぎ込んでいたのだった。
そのため元気のない宣能を励ますために、宗孝が本来関わりたくもない怪異譚を仕入れて下調べをし、宣能をその現場に連れていくという逆パターンが出来上がる。

今作では宗孝の新しい姉上の登場はなし。お転婆な十二の姉君に一方的に恋心を抱く東宮のなんとか彼女を振り向かせたい作戦と、宣能が元のような元気を取り戻せるのかという2つの軸を中心に進んでいく。

東宮の初恋の方は、十二の姉君は東宮の正体を知らずわがまま放題に育てられたお坊ちゃまと思っているので全く相手にしてくれない。更に東宮の母・弘徽殿の女御にとって十二の姉君は主上(天皇)の寵愛を独り占めしている梨壺の更衣の妹なのだから、もし東宮の恋心が知れたら大変なことになることは容易に想像がつく。

宗孝は宣能を励ますために懸命に怪異譚を仕入れその現場に連れて行ったり、宣能の妹である初草の君とも親交を深めていく。その中で初草の君の母親と宣能の父である右大臣の驚きの関係を知る。
この時代そういうことはよくあることなのかも知れないが、たしかに複雑。
宗孝もそんな兄妹にどう接して良いのか戸惑うのだが、そういう素直さ正直さが宣能や初草の君には好意的に映る。
その血筋や政治的野心から近づいてくる輩が多い中で、本当に自分たちを心配して親しみを感じてやってくる宗孝は宣能や初草の君にとっては得難い存在なのかも知れない。

終盤になると宣能も元気になってきて、それはそれで再び宗孝は振り回されていくことになっていくのだけれど、いつものパターンが戻ってきてくれるのは嬉しい。
そして東宮の恋があまりにも可愛らしくて笑ってしまった。『蜻蛉日記』は読んでいても、頭でっかちなおぼっちゃまであった。プレイボーイの中将・雅平に恋愛指南を頼むところからどんな騒動になるのだろうかとワクワクしてくる。

まだまだ弘徽殿の女御の存在は怖いし、初草の君がどう成長しどのような将来が待っているのか分からない。
何より宣能がこれから政治の世界でどう生きていくことになるのかも分からない。
十の姉君と敵対する狗王の暗躍がどうなるのかも気になる。
しかし今しばらくは怪異譚探しの世界で宗孝を付き合わせながら宣能にはこころ安らげる日々を過ごして欲しい。
次はどんな怪異譚、どんな騒動が待っているのだろう。

0
2021年05月09日

Posted by ブクログ

入荷してた。のか、実は在庫がどこかにあったのか。
そして結構重要な巻だった。
後々乳母の話とか出てきてたけどここで露見してたのか~ ウウムゥ。

何事にも動じないような中将だけど目の前で殺人が行われたらショックか。そりゃそうだよな。そして宗孝は良い子だなぁとほんのりします。

0
2019年06月26日

Posted by ブクログ

十二の姉上と春若のドタバタコメディが楽しい。思いきった行動をとった結果があれとはお子ちゃまでかわいい。

0
2018年03月19日

Posted by ブクログ

シリーズ第5弾。
宗孝奮闘記?ってくらいがんばってた!
こわいの苦手なのに中将に元気になってもらいたい一心で自ら怪奇情報集め、下見までするって!
いつも中将に振り回されていた宗孝とは思えない。(笑)

0
2017年11月20日

Posted by ブクログ

【収録作品】冬の牡丹燈籠/騒がしい家/浮かびあがる思い/うつくしき言/芥川 -AKUTAGAWA- 
 落ち込んだ宣能というのはいまひとついただけない。

0
2016年11月29日

Posted by ブクログ

前巻と比してしまうと、少し物足りない内容。いつも通りの読み易さと、内容の柔らかさは楽しめたが、この巻全体が”これから”に備えた内容に感じられた。次巻からの内容に期待したい。

0
2016年10月23日

Posted by ブクログ

シリーズ第五弾。

十二の姉上に恋する春若君がいい!面白がりながら応援しています(笑)。
元気がなかった宣能も、終盤はなんとか明るい感じになって良かったです。うん、宗孝はいいやつですな。

0
2016年10月20日

Posted by ブクログ

シリーズ5作目。


今回は宣能さまと宗孝の立ち位置が逆転です。
前回の事件以降凹む宣能さまを、
宗孝がおっかなびっくり怪異の現場に誘うという・・・。


そして東宮、春若が今回の目玉(?)ですね。
元気な、ませがきで笑えましたが、
自分がその場にいたらと考えると絶対近づきたくない感じです。
恐ろしい姑を背負って権力闘争の中心にいながらやりたい放題。
何人か周りの人間の首が飛んでもおかしくないくらいです。
また宣能さまがそれを面白がって説明を省くものだから、
読んでいてハラハラしました。
宗孝、頑張れ!


ただ、見方を変えると。
すべてうまくいけば、
次の帝の代では、宗孝が宣能さまの父、右大臣の立場に?!
宗孝の明日はどっちだ・・・。

0
2017年10月14日

「歴史・時代」ランキング