あらすじ
十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは家柄もよく容姿端麗で完璧な貴公子だが、怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことになり…。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚の平安冒険譚シリーズ第1巻!
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Posted by ブクログ
瀬川さんの平安物はやっぱ良いねぇ。
しかも今回はホラーじゃなくてミステリ。
女性陣は相変わらずパワフルな方々が揃ってて楽しいです。
続編が出るそうなので凄く楽しみ。
Posted by ブクログ
連作短編4編
平安時代,妖に興味を持つ中将宣能と12人の姉のいる右兵衛佐宗孝の遭遇する怪異に似た出来事それぞれが最後に一つに繋がっていく.なかなか登場人物がかわいくて続きが読みたくなる.
Posted by ブクログ
仁寿殿で発見された大量の鮮血。
洛外の稲荷神社に深夜現れる三本角の鬼の正体は。
葵祭の場所取りの集団が出逢った四つ目の物の怪たち。
歌も楽器も苦手で恋人もなかなか出来ない、右兵衛佐宗孝は、「ばけもの好む中将」と噂の貴公子、左近衛中将宣能に引きづられて奇怪な事件に巻き込まれるが。
最近、あやかしの本が多い中、ホームズのような宣能の洞察力にワクワクして、不器用な宗孝もワトソンみたいだし、このコンビのこれからに期待。
平安時代の後宮のドロドロやきな臭い闇で起こる怪異をこれからも二人でひっそりと解決するのかな。
宗孝の12人の異母姉、今回は5人?しか紹介されなかったけど、それぞれ個性的でニヤニヤしてしまう。こちらも楽しみ。