瀬川貴次のレビュー一覧

  • 短編アンソロジー 学校の怪談

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「いつもと違う通学路」 瀬川貴次
    「Mさん」 渡辺優
    「七番目の七不思議」 清水朔
    「庵主の耳石」 櫛木理宇
    「旧校舎のキサコさん」 織守きょうや

    ホラーなので理に落ちない。
    救い?は、被害者たちにも非があるところか。

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    2024年10月25日
  • ばけもの好む中将 十二 狙われた姉たち

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    シリーズ第十二弾。

    乳母の仇である凶賊・多情丸への復讐の機会を伺う宜能。
    そんな宜能の復讐計画を思い留まらせたい宗孝は、宜能の関心を再び"怪異探し"に向けさせようと、あれこれ画策するのですが・・・。

    前巻からかなり間があいての待望の12巻目。
    久々ということもあって、巻頭の〈これまでのあらすじ〉が何気にありがたいですね。

    さて、シリーズ初期の頃のような"わちゃわちゃ怪異探訪"な感じからすっかり遠のいてしまい、すれ違いが続く宜能と宗孝。
    怪異が苦手な宗孝が、宜能の為に"ちょうどいい怪異物件"を探したりする、そのいじらしい姿に&qu

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    2024年09月18日
  • 怪談男爵 籠手川晴行

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    文明開化もしたという時代に、まだ蔓延る不思議話。

    最初の時点は、怪奇もの、でしたがw
    結局というべきなのか、驚くべきことに、なのか
    変な所で繋がっている状態。
    まったく繋がっていなかったのは
    長男つれもどしと屏風の話、だけのようで。

    どれにせよ、何にせよやっぱり人が一番怖いです。
    お金が絡むと特に…。

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    2024年09月17日
  • ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

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    「ばけもの好む中将」のスピンオフ的な物語でした!
    今源氏と名高い中将が色んな怪異に悩まされるという内容でした!
    「ばけもの好む中将」を読んでいても読んでいなくても楽しめる内容でした!
    全てが源氏物語にかかってるのも面白かったです!

    宣能は本物の怪異に遭遇したいのに、遭遇できず…
    雅平は怪異が苦手なのに、本物の怪異に遭遇してしまい……
    でも、雅平の話を宣能は偽物の怪異として理路整然と説き伏せてしまうんですよ!
    だけど、1部は本物の怪異だったという…なんということでしょう!
    最後に雅平の分身が現れて、彼の恋人のもとを訪れるのは怖かったです!
    後、女性の生霊……
    女性ほど恐ろしい存在はいないと改め

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    2024年07月16日
  • ばけもの好む中将 平安不思議めぐり

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    タイトルが「ばけもの」とあるし、平安時代なのでついつい陰陽師のようなものを期待して読んだら、ばけものは一才出てこず…。
    途中から初草が出できて、面白くなってきた。
    雰囲気としては「准教授 高槻彰良」を読んでいるような感じ。
    タイトルに「ばけもの」が無い方がすんなり読めた。

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    2024年05月05日
  • 紫式部と清少納言 二大女房大決戦

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    現実ではありえないような物語、いや!本当に!紫式部と清少納言が出会ってたり、友達だったりしたらー。(現実的に無理ですけど…あ、最初でも言ってました)紫式部日記、人をレビューしてる感じらしいから、現代語訳のものを読んでみたいと思った!

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    2024年04月21日
  • 紫式部と清少納言 二大女房大決戦

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    「ばけもの好む中将」シリーズの作家さんだけに、テンポよく読めて楽しめた。

    表紙の二人はずいぶん愛らしく描かれているが、作中の二人は当時で言えば中年。清少納言に至ってはまだ四十前後のはずだが出家姿の髪は白くなっている。

    この作品での源氏物語は、紫式部(香子)が中宮・彰子に仕える前に第一部は出来ていて評判になっているという設定。その評判をわが娘・彰子と主上とを繋ぐ手段に使おうと、道長が香子を御所に呼ぶ。
    一方の清少納言の方は、御所を下がって何年も経ちあばら家暮らし。
    そんな二人が御所を徘徊する霊鬼の正体をあばくためにタッグを組むことになり…という作家さんお得意の展開。

    個人的に興味深く読んだ

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    2024年03月30日
  • もののけ寺の白菊丸

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    可愛いらしい寺稚児が物怪と対峙する和風ファンタジー
    一休さんや八犬伝のように
    ただただ楽しく読めました

    今後の彼らの成長と物怪との関係に期待しつつ
    次回を楽しみにしています

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    2024年01月09日
  • ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

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    求めている者のところには現れず、厭うている者のところにやって来る怪異、実に面白い
    雅平、複数の女性のもとへ通う浮気者なのだけど、もて遊ぶ気は毛頭無いのが分かるし、紫式部にまつわる怪異に振り回されてドタバタしているから憎めない
    源氏物語は授業で読んだくらいで詳しくないので興味が湧いた
    宣能や宗孝の出番が少ないのが寂しく感じたけど主役じゃないから仕方ないかなぁ

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    2023年12月17日
  • ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

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    〈ばけもの好む中将〉シリーズのスピンオフ。
    『今源氏』と噂される中将カルテットの中で一番のプレイボーイ・雅平が出遭う、「源氏物語」を髣髴とさせる怪異4話。

    本編の方がシリアス展開になってきているので、こちらはちょっと息抜きの感じで楽しかった。
    雅平にすれば次々怖いことが起こって堪ったものではないだろうが。
    それにかれが単なるプレイボーイではなくて女性に対してきちんと優しい気遣いもしているということが分かって評価格上げとなった。

    「雨夜の怪異がたり、もしくは末摘花」
    奥手の上総宮の姫君に通うと、何故か鼻の長い男性の霊が出てきて邪魔をして…。

    「廃屋での逢瀬、とくれば夕顔」
    陰陽師の占いによ

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    2023年10月15日
  • ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

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    「ばけもの好む中将」シリーズのスピンオフ作品。

    宰相の中将・雅平をメインとした連作四編&幕間に著者のコラムが収録されております。

    “今源氏”と名を馳せる宰相の中将・雅平は、数々の女性と浮名を流しているプレイボーイ。
    そんなイタリア人男性もとい光源氏ばりに恋を追いかける雅平ですが、“源氏物語”を彷彿とさせる怪事に次々と見舞われてしまい・・・。

    本編の方がシリアス展開になってなってきているので、番外編の本書では、初期の頃のようなドタバタ感が楽しめて、良い羽休めになった感じで良かったです。

    今回雅平のお相手(?)として登場する女性陣も、上総宮の姫君(末摘花)、昼顔の君(夕顔)、月夜野の君(朧

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    2023年10月09日
  • 百鬼一歌 月下の死美女

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    歌人の家に生まれ、和歌のことにしか興味が持てない貴公子・希家は、武士が台頭してきた動乱の世でもお構いなし。詩作のためなら、と物騒な平安京でも怯まず吟行していた夜、花に囲まれた月下の死美女を発見する。そして連続する不可解な事件ー。御所での変死、都を揺るがすぬえの呪い。怪異譚を探し集める宮仕えの少女・陽羽と出会った希家は、凸凹コンビで幽玄な謎を解く。
    シリーズ1作目。
    なんともすっとぼけた、希家のキャラクターが好きです。

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    2023年09月30日
  • ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

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    ばけもの好む中将のスピンオフ。
    悩まない光源氏な中将が主人公。
    本編では主人公たちが化物騒動に自らつっこんでいくのにその種明かしを自分でしてしまうという推理ものだが、今回は本編主人公に種明かしされたあとやっぱりちゃんと怪異譚だったということを本人だけが酷い目に遭ってわかる(そして本編主人公たちには信じてもらえない)というホラーコメディ。
    光源氏とくらべてこちらの中将は基本的にひとがいい。光源氏と比べると格段に家庭環境にも恵まれお坊ちゃんでポジティブ。
    自分好みに幼女を育てるなんてとんでもない、自分で美しくなった花である女性だからこそ恋愛したいとかなりまっとうな性癖。
    下心あるとはいってもへたく

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    2023年09月17日
  • ばけもの厭ふ中将 戦慄の紫式部

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    いつものシリーズのスピンオフ作品。
    あやかし大好きの方には全然出てくる気配がなく、嫌ってる方に出てくるというのは世の常な気がします。それにしてもこの作品に出てくる女性群はたくましくて素晴らしい。
    娘を心配して出てくる幽霊とか、通っている男にしたら確かにたまったものではないわな…(笑)

    中将の男性の顔は覚えないとか、少しぬけてるけど情はあるとか、良い人だなぁと思いました。これもシリーズになるのかな?紫式部は成仏しちゃったみたいだけど。続くのであれば、楽しみです。

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    2023年08月18日
  • 怪談男爵 籠手川晴行 2

    購入済み

    淡々といく

    先生の本は何冊も読んでいて好きな本も多いのですが、このシリーズは地の文が淡々としていて、何も引っ掛からず終わったという印象です。
    ここまで綺麗なだけの文章にしなくてもいいのでは?と思います。
    一巻よりも二巻の方がキャラが動いてきた気がしますが、もう買わなくていいかなって感じです。

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    2023年06月17日
  • ばけもの好む中将 十一 秋草尽くし

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    怪異が巫女の仕業だと知った弘徽殿の女御の怒りを収めるため思い切った手に出る宣能。非情に思えることさえも敢えて行う。すべては腹違いの妹・初草のためなのだ。多情丸への報復も忘れてはいない。東宮の真白の君への思いを知った初草は、それを応援すると言い切る。初草の思い人は宗孝だよね。ヘタレのようでいて、ちゃんと頼りになる男だもの。一方、多情丸は十の君へ魔手を伸ばそうとする。なんか怖い怖い。次巻が気になる。

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    2023年03月27日
  • ばけもの好む中将 平安不思議めぐり

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    ネタバレ

    仁寿殿で発見された大量の鮮血。
    洛外の稲荷神社に深夜現れる三本角の鬼の正体は。
    葵祭の場所取りの集団が出逢った四つ目の物の怪たち。
    歌も楽器も苦手で恋人もなかなか出来ない、右兵衛佐宗孝は、「ばけもの好む中将」と噂の貴公子、左近衛中将宣能に引きづられて奇怪な事件に巻き込まれるが。

    最近、あやかしの本が多い中、ホームズのような宣能の洞察力にワクワクして、不器用な宗孝もワトソンみたいだし、このコンビのこれからに期待。
    平安時代の後宮のドロドロやきな臭い闇で起こる怪異をこれからも二人でひっそりと解決するのかな。
    宗孝の12人の異母姉、今回は5人?しか紹介されなかったけど、それぞれ個性的でニヤニヤして

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    2023年02月06日
  • ばけもの好む中将 十 因果はめぐる

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    多情丸とか狗王とかが強圧的に関わって来て、不穏な雰囲気になってきた。ばけもの好む中将の宣能は妹の初草をなんとか幸せにしようと画策するつもりであるし、乳母を殺した多情丸のことを決して許さない。十郎太こと十の姉君が多情丸と関係があることも分かってきた。先行きが気になる処だ。

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    2023年01月14日
  • ばけもの好む中将 平安不思議めぐり

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    時代物妖怪もの好きなので期待しすぎた。妖怪の裏に結局人間の業がある っていうのはいいんだけど、その業があんまりウェットに見えないからかな?

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    2023年01月04日
  • 暗夜鬼譚 春宵白梅花

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    新規開拓作家として手に取る。
    序章的な感じ。今後の展開に期待。馬頭鬼のあおえが良い感じ。
    作中、宴の松原が出て来て伊藤遊著「えんの松原」を思い出した。面白かった記憶がある。
    読み返す前に最新刊を調べたがしばらく著書はないようだ。
    それでも猛烈に読みたくなったので、未読だった「鬼の橋」を買ってきた。

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    2022年12月27日