瀬川貴次のレビュー一覧
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体質を活かしての怪奇編集部かなって思っていたけれど、主人公の思惑としては体質は活かしたくなかったんだなって、ちょっと主人公を応援です。
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一件落着でしたかね
彰義隊絡みのエピソード、1巻より続いていて、未亡人の霊?が主人公を追いかけてきていましたね。
上野不忍池でスワンボートを漕いで一応、除霊には成功していました。友人お2人とかはホント、災難でしたね。
ちょっとコミカルなタッチでお話自体は進んでいますし、気軽に読める作品にはなっているかとは思いますね。 -
ネタバレ 購入済み
オカルト雑誌の編集部で
色々な怪異が出てくるようですね。
主人公、実家は神社で、どうやら本当は霊感が結構強いのを、隠しているようですね。アルバイトで「ムー」っぽいオカルト雑誌の編集部に入り、さっそく心霊写真を見つけたりしています。
人体自然発火現象って確かに聞きますね。膝から下は焼けずに残っているのに、胴体等はほぼ墨だけになってしまうというような。
この巻の終盤には彰義隊絡みの話が出てきていて、主人公も何か追いかけられていますので……これも続きが気になる終わり方でしたね。 -
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シリーズ第三弾にして完結巻。
中宮様の遣いで仙洞御所に赴いた時に、後白河法皇に見初められてしまった桂木の君。“秘密”を抱える桂木は困惑しつつも法皇の許へ。
するとその夜、非業の死をとげた崇徳上皇の祟りと思われる怪事がおこり、法皇を戦慄させます。その後も立て続けに起こる怪異に陽羽と希家は・・。
この巻で完結との事で、せっかくキャラ等が定着してきたところだったのに、寂しい限りです。
今回の“崇徳上皇の祟り”は意外な人が仕掛け人だったのですが、それに巻き込まれた桂木がちょいとお気の毒でした。
そして、寂漣は“何がしたいねん!”的な暴走の挙句、希家をおいて逃げるように旅立ってしまう等、若干のバタバ -
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シリーズ第二弾。
ある夜、希家は都大路で馬に乗った“首なし武者”と遭遇してしまいます。
一方、“女房修行”の為、八条御所に出向(?)してきた陽羽は、西の対に住む、謎めいた姫君と出会って・・。
前巻のラストで不穏な雰囲気だった、希家の義兄・寂漣の裏の顔が徐々に明らかになってきましたね。
彼がどうしたいのか、イマイチわからないですが、とりあえず弟の希家を大切に思う気持ちは本当っぽいので、そこは安心してよいのかな。
そして、この巻でも陽羽は元気いっぱいで、寂漣とタッグを組んで“首なし武者”に立ち向かう等、いい活躍を見せてくれました(お騒がせもしていますが)。
そして、鎌倉初期の時代が舞台のこのシ -
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シリーズ第十一作。
みなさんのレビューにある通り、当初の設定から外れてどんどん不穏になっているのが淋しい。
怪異を探しにウキウキしながら夜な夜な歩き回る中将・宣能と、ビクビクしながらも必死でついて行く右兵衛佐・宗孝の様子が楽しかったのだが、もう見られないのだろうか。
序盤に『戦慄!闇を漂う怪しい光は果たして亡者の魂か!?』というその手の月刊誌の見出しのような噂話を調べに二人で出かけるも、結局何もなく、それだけでなく宣能を心配する宗孝の思いは宣能自身にシャットアウトされてしまう。
宣能自身、次第に父・右大臣の冷酷さが似てきたのを自覚していて、弘徽殿の女御を騙す嘘がバレたのを上手く収めようと -
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瀬川さんの宮中モノ。本書は鎌倉時代初期の京都が舞台となっております。
歌人の家に生まれ、和歌のことにしか興味がない貴族の希家と、大和国の尼寺で暮らしていたのを、宮中に務める叔母・讃岐の口利きで中宮に仕える事になった女童の陽羽。
“月下の死美女”をきっかけに出会った二人が、宮中で起こる怪異の謎を追う連作5話の構成です。
和歌ヲタクの希家は、登場当初はマイペースな変人という印象でしたが、はねっ返りな陽羽と行動を共にするときは割と常識人だったりします。
二人に共通しているのは、月姫様こと中宮の味方であるという事。
陽羽が怪異譚を集めているのも、帝の気を中宮に惹きつける目的があったようで・・。
その中 -
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シリーズ第十一弾。
乳母の敵である多情丸への復讐を胸に秘める宜能と、それを心配して思いとどまらせたい宗孝。
一方、悪霊に悩まされていた弘徽殿の女御は、怪異が専女衆(巫女)の仕業と知って大激怒。その報復を宜能が引き受ける事になって・・。
ここのところ、ダークな雰囲気の宜能が心配なのですが、この巻でも1話目で復讐を思いとどまらせようとする宗孝と何となくギクシャクしたようになってしまい、二人での怪異捜しもほぼ無くて、それぞれの単独行動が多かった印象です。後半でいい感じにはなるのですが、やっぱり昔のわちゃわちゃ仲良しな宜能と宗孝に戻ってほしいです。
そんな中、春若の“はた迷惑なほどひたむき(by宜