あらすじ
怪異に愛される美貌の青年男爵・籠手川晴行。子爵家嫡男ながら苦学生の幼馴染み・室静栄。三流新聞の下っ端記者・諏訪虎之助。三人集まれば不可思議な事態に遭遇し、首を突っ込むことに。路面電車の中で静栄が見かけた晴れ着姿の童女は、ふと視線を外した瞬間に忽然と消えてしまい…?(第一話『死電に乗る童女』)花見で賑わう上野で酔っ払いの喧嘩に巻き込まれ、警察に拘束された晴行。しかし拘置所には先日逮捕された辻切りの男も拘束されていて…?(第二話『辻斬り桜』)他二編。帝都・東京を舞台に怪異に挑む、大正モダン怪奇譚、第二弾!
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Posted by ブクログ
虎さんもすっかりトリオの一員としてレギュラーですね。
シズちゃん差し置いて表紙にも登場してるし。
今回も四話+番外編的短編と話数が多い中、それぞれできっちりオチをつけてくる読み応え抜群な話ばかりで楽しめました。
尊子さん強し!
特に真相を途中で察して、それは明かさなくてもと思いつつも怖いもの見たさで読み進めてしまった『黒いアトリエ』と、切り裂きジャックを彷彿とさせる殺人鬼の話『帝都の殺人鬼』が印象的だった。
幽霊による騒動も怖いが、何より人の狂気が怖い。
そんな話だったので。
淡々といく
先生の本は何冊も読んでいて好きな本も多いのですが、このシリーズは地の文が淡々としていて、何も引っ掛からず終わったという印象です。
ここまで綺麗なだけの文章にしなくてもいいのでは?と思います。
一巻よりも二巻の方がキャラが動いてきた気がしますが、もう買わなくていいかなって感じです。