感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年12月12日
本物の怪異盛りだくさんで怖いのだけれどハルさんの陽気さが中和してくれて、怖すぎて読めないということもなく楽しめた(怖い話苦手)
怪異があらわれるのは人の行いが原因なのだと思うと、本当におそろしいのは…!
テーブルをテエブルと書いたり、大正文化をめいっぱい伝えようと書かれている印象を受けました。そのせいでちょっと読みにくいと感じましたがそれはさておき。
まさか聖霊狩りのあの二人をイメージしてのハルちゃんシズちゃんだとは思わなかったのでびっくりしました。脇役過ぎてどんなキャラだったかも覚えていなかった...続きを読むので(部長はなんとか…)、未読でもまったく問題ないのでしょうね。
ハルちゃんの方は闇がありそうで、ちらりとそんな顔を覗かせるのですが、出たと思った途端に引っ込んでしまい、キャラ把握までいきませんでした。
キャラだけでなくストーリーも面白くなりそうってときに終息してしまい、肩透かしじゃないのですが、物足りないというか…。一話一話もっと文字数多くしたものが読みたかったなと思いました。
その点、最後の書き下ろしは面白かったです。
聖霊狩りとか読んでるとあっさり成仏したなって印象はありましたがね(笑)
Posted by ブクログ 2021年08月08日
最初の事件は何の解決策もないまま、そして本物の怪異だという認識もないまま首を突っ込んでいくが、場数を踏むたび、段々それ専門になっていくという。
金銭面に心配のない男爵と、頭脳担当、文句を言いつつも男爵の彼に付き合ってくれる没落子爵家跡取り息子の二人が主役。
その主役の二人が「ハルちゃん」「シズちゃん...続きを読む」と呼び合っているのは微笑ましかった。
テンポよく次々と怪談事件ネタが出てくるので、それだけで面白かったし、最後の話は以前の事件の更に裏側が見えてくるというワクワク仕様。
ミステリ色も最後の話が一番強く、謎解きも楽しく、怖さも凄かった。
ホラーもミステリも楽しめる作品という贅沢な作品だった。