瀬川貴次のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
なんと、まさかの最終巻! これで完結とはさみしいですね。そこまで大河では続かないだろうな、とは思う反面、なんだかんだで10冊くらいは続くんじゃ? とか思ってたのに。もちっと続いて欲しかったなー。…とはいえ、文庫本未収録の短編もあるようなので、“続き”じゃなくても、今後コバルトで何本か書きためて、短編集として、1冊に纏めて出してくれないかなあ? とか期待をかけてたり★
しかし、“シリーズ最終巻”って気負いもあったものか…やりたい放題でしたよねー中身(^_^;) 要所要所で平安風情のへったくれもなかったです。確かに、もともとそこまで平安平安してたカンジではなかったですが…それでも、和琴とか琵琶とかで「ギュイーン」とか、それはないよ(笑) 巻末の短編では、牛車でゼロヨンやってるし。それもないよ。…いや、でも、それはそれで面白いとは思うんですけどねっ。また、今までの流れを引き継いだ展開も面白かったですが、やはり最終巻ということで、いろいろ詰め込まれてる気がしなくもない。帝釈天のクーデターあり、閻魔サマの登場あり、暁信の能力の正体の暴露あり、と…それでも結局、何にも落ち着くところに落ち着いてないような結末が、これはこれでこのシリーズらしくていいんじゃないかな、とも思ったり。今後、2人のお姫様に挟まれて暁信はどうするかな、とか想像するのも楽しいかも。 -
Posted by ブクログ
『では、行こう。新たな怪異を求めて!』
「ばけもの好む中将」宣能が戻ってきた。
やはり彼はこうでなくては。
ここ数作はすっかり彼の気持ちが沈んでしまって、あれほど大好きな怪異に目を向けることすらなかった彼を、宗孝同様痛々しく見守っていただけにホッとした。
「夢の通い路」
初草が夢の中だと大胆な行動に出るのが可愛らしい。
「怪しい家」
勝手に間取りや位置が動く家に向かった二人。
今回も怪異ではないか…とがっかりしかけたのだが、絡繰り好きの五の姉君夫婦にとっては興味津々なのが面白い。
「怪談合わせ」
小宰相の君こと十一の姉君と宣能とで始まった、どちらの怪談が怖いかという競い合い。
二人の言いあいがヒートアップするのが楽しく、実は喧嘩するほど仲が…という関係に発展するのかもと妄想する。
「五節の舞姫」
桐壺の更衣こと、八の姉君がかつて主上に見初められた『新嘗祭』での舞姫の儀式が始まる。
ところが舞姫たちに次々と不思議なことが起こり、宣能はまたまた狂喜する。
一方で、春若(東宮)と真白の君こと十二の姉君との間にまたまた暗雲が…。
初草-宗孝パターンの方は親展なし。
だが宗孝は彼が思うよりもその誠実さ正直さが初対面の姫たちにも伝わっているようで、これから彼のモテキが来るかも知れない。
プレイボーイ雅平に一途な有光も相変わらずだし、人格者の繁成と春若の目線だけの会話も面白かった。
次回どんな展開と怪異が待っているのか、楽しみになってきた。