瀬川貴次のレビュー一覧

  • ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼

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    平安怪異譚<ばけもの好む中将>シリーズ第二作。

    頭脳明晰で容姿端麗な貴公子なのに何故か大の怪異好き中将・宣能と、十二人もの異母姉たちがいるせいか怖がりで奥手ででも健気な青年貴族の宗孝コンビが今回やって来たのは『泣く石』の噂の現場。しかしそこには『泣く石』ではなく、『泣く赤子』がいて…。

    第二作にして怪異は少なめ。さらに宣能の出番も少なめ。
    逆に宗孝と、宣能の妹で不思議な能力を持つ初草の君とのコンビがクローズアップ。さらには宗孝の姉たちも。

    『泣く石』の現場で赤子を拾ってしまった宗孝は、その赤子の産着の間から出てきた和歌の書かれた紙を手がかりに両親探しを始めるのだが、初草の君がその手蹟は兄

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    2020年08月15日
  • 百鬼一歌 菊と怨霊

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     祟りをおそれ、闇におびえるよりも、笑っているほうがいいに決まっていると希家も思った。
    (P.91)

     寂漣を連れ戻す。最後に別れたときの「必ず戻るから」と言ったあの約束を、必ず果たさせる。それ以外のことは、とにかく寂漣に追いついてからだ。
     殴るもいいだろう。いっしょに歌枕の地に向かうのもいいだろう。どちらにしろ、顔を会わせてみないことには何も始まらない。
    (P.256)

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    2020年07月22日
  • ばけもの好む中将 平安不思議めぐり

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    ライトノベル風平安怪異シリーズ第一作。

    タイトル通り、怪談に目がなく、聞くと現場を確かめずにいられない佐近衛中将宣能(のぶよし)と、彼に振り回されるヘタレな右兵衛佐宗孝(むねたか)コンビが様々な怪異譚の謎解きに挑む。

    おびただしい血痕が残る建物、三本の角を生やした鬼女、四つ目の集団の行列。
    怪異と書いたが、実はいずれも物理的な解決が出来る。つまり怪異でも妖怪でも鬼の仕業でもなく、人によるもの。
    これは裏表紙の内容紹介にも書かれているのでネタバレにはならないと思うのでご安心を。
    しかしそこにはとある陰謀が見えてくる。げに恐ろしきは人の業なり、ということか。

    ライトノベルっぽくスルスルと読め

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    2022年10月29日
  • 百鬼一歌 都大路の首なし武者

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    亡霊が地上をさまよい、苦しみを訴えるだけならまだしも、無関係な生者に害を為すようになっては見過ごしにできない。生きていようが死んでいようが、やっていいことと悪いことが変わらずあると、陽羽は大真面目に考えていたのだ。
    (P.196)

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    2020年07月11日
  • ばけもの好む中将 九 真夏の夜の夢まぼろし

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    シリーズ第九弾。

    十郎太こと十の姉上は、まさに“ハート泥棒”といったところで、真白に続き今回は宰相の中将・雅平の心を乱していました。
    そして、毎回楽しませてくれる春若君の暴走ですが、ついに・・・!春若君の“告白”を聞いたとき、宣能がぐっと拳を握りしめたのってガッツポーズだったのですかね?
    宣能は初草の幸せを第一に考えているのだと思いますが(あ、ばけもの第一か?)、宗孝や初草といるときと、父親や狗王に対峙しているときとのギャップが彼の闇を感じさせます。
    何だか色々な思惑が入り乱れてカオスっぽくなっていますが、今後の展開が楽しみです。

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    2020年06月26日
  • 百鬼一歌 月下の死美女

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    自分が射落としたのはただの鳥ではなく、皆の心の底にわだかまっていた不安そのものだったのだということも知る。
    (P.244)

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    2020年06月19日
  • ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼

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    「また行こう。また探そう。今度こそ、真なる怪異を求めて」
     まるで天と地の間で楽しく跳梁跋扈する物の怪たちが見えているかのように、宜能は言う。その横顔は思わず見惚れるほど優しい。
    (P.81)

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    2020年06月13日
  • ばけもの好む中将 平安不思議めぐり

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    「捕らえるなんて、そんな無粋な」
     笑いを含んだ、やわらかな低音が返ってきた。
    「怪異は愛でるものだよ。遠くの月を眺めるように、手の届かぬ高貴な女人に恋するようにね」
    (P.33)

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    2020年06月13日
  • ばけもの好む中将 九 真夏の夜の夢まぼろし

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    シリーズ物新刊出てた~と購入。
    十郎太…惑わし過ぎじゃないか?いろいろな人を(笑)
    でも確かに一番オトコマエだもんな~ 気持ちはワカル。

    というわけで色々な人の関係が進展しているようなしてないような巻。春若の君はかわいらしいなぁ。

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    2020年06月04日
  • 百鬼一歌 菊と怨霊

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    定家と寂連を彷彿とさせる、というよりは、うまい設定の仕方をしているシリーズの最終作。寂連の全国行脚を上手に位置付けたなあ、と思います。
    鵺、義仲、そして、大魔王の登場に終の物語だな、という感を持たせるあたりが設定のうまさかな、と思います。
    作を追うごとに中心にいる少女の言動が面白くなっていくのだけれども、それが急速に鎌倉時代初めという時代の女性から離れて行って、それはそれで面白いのだけれども、うーん、と唸りながら、でも、面白いからいいか……、と思ったところです。
    3作品を通してみると、私には式子内親王とのやりとり、関わりがとても面白かったなあ。
    背景にあるものとしては、今作の崇徳上皇にあるいろ

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    2020年04月19日
  • 百鬼一歌 月下の死美女

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    ネタバレ

    ちょうど先日、平家物語の解説的な番組を見たので、時代背景がドンピシャで入り込みやすかったです。

    めでたしめでたしと思ったら、最後の最後に不穏な空気が。

    お兄様ー!!!

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    2020年03月29日
  • 百鬼一歌 月下の死美女

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    日本の平安時代にとてもよく似たパラレルワールドでのお話、という感じです。歴史の本に載っている実在の人物の間に、本作の主要登場人物が実在のモデルとなったであろう人物と良い感じのズレを伴って登場してくるのが楽しく読めました。
    怪異譚好きの宮仕え少女の造形は、森谷明子さんの紫式部のシリーズに出てくる女性の若いころを連想しました。
    分かり易い表現で貫かれていますが、それが、かえって、そこまで書かなくても読み取れますよ、という感じを持たせるところが、ところどころにあるように思わせました。人物が分かり易いのが、そんな感じにさせるのでしょう。
    最後の2ページも、やっぱりねえ、と思わせる感じで、次の1冊に進む

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    2019年12月27日
  • 百鬼一歌 菊と怨霊

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    陽羽がおとなしかったのが物足りない。宮中の妬みやら恨みやらありつつも、一段落したらしい。いい人なんだか悪い人なんだかはっきりしない人もそのまま退場してしまった。

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    2019年11月21日
  • ばけもの好む中将 平安不思議めぐり

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    陰陽師シリーズのライトノベル版という印象。

    宗孝の10番目の姉がまだまだ奥が知れなくて、この先が楽しみ。

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    2019年09月08日
  • ばけもの好む中将 八 恋する舞台

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    シリーズ第八弾。

    本当に、宣能と初草の兄妹は宗孝のことが大好きなのですね。
    今回の舞台はハプニングだらけでしたが、力を合わせて良いものを創ろうという姿が良かったです。
    右大臣が何を考えているかわからないので不気味ですが、皆が幸せになってくれるといいですね。
    そして、春若君の空回りっぷりもお約束で楽しめます。

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    2019年07月10日
  • ばけもの好む中将 伍 冬の牡丹燈籠

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    入荷してた。のか、実は在庫がどこかにあったのか。
    そして結構重要な巻だった。
    後々乳母の話とか出てきてたけどここで露見してたのか~ ウウムゥ。

    何事にも動じないような中将だけど目の前で殺人が行われたらショックか。そりゃそうだよな。そして宗孝は良い子だなぁとほんのりします。

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    2019年06月26日
  • ばけもの好む中将 八 恋する舞台

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    うーん、今回の中将さまはいたたけないなぁ。
    あんなやり方であの子の気持ちを明らかにしたり、こんなやり方であの子の恋路を邪魔したり…。
    目的のために手段を選ばないって感じでゾクッとしました。
    それでも最後は安心感。やっぱりふたりじゃないとね。

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    2019年06月23日
  • ばけもの好む中将 八 恋する舞台

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    宗孝のモテ期到来!とそれを阻止する中将達。
    ホント…出世はしないし、中将って実は何気に役に立ってない(笑)でも友人なんて役に立つ立たないって価値じゃ無いしな。

    思わせぶりな十の姉上と平和そうな実家と温度差が激しい。そして中将も大概宗孝に絆されてるよなぁと思う。ウン。

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    2019年06月20日
  • ばけもの好む中将 七 花鎮めの舞

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    五巻をすっ飛ばしているので中将さまの人間嫌いと偏屈にはそう言うわけがあったのねぇ…と今更理解。
    宗孝は良い子だなぁ…とほだされる巻。

    老女軍団の群舞と、花見見物の話。
    右大臣の暗躍とストレス溜めてそうな中将が気になる。

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    2019年06月20日
  • ばけもの好む中将 六 美しき獣たち

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    何故か5巻が無かったので6巻に進む。
    九の姉上登場。宗孝の舞踊のルーツはここだった!(笑)
    大概な老女集団に見込まれたり結構大変不憫な感じの九の姉上はそこへ行ってしまうか~という終わり方。

    何気に宗孝のピンチを中将が救うってのも良いバディだなって思ったり。

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    2019年06月20日