瀬川貴次のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
怪異大好き中将・宣能と地味で臆病な右兵衛佐・宗孝コンビのシリーズ第八作。
前作で期せずして帝の前で舞を披露した宗孝は再び帝に請われ舞を披露。そのことで宮廷内の女房たちに注目され、たくさんの文が舞い込む。突然来たモテ期に戸惑う宗孝は宣能のアイデアで初草の君に文を見てもらい、送り主の気持ちが本気なのか冷やかしなのかを鑑定してもらうことにするが…。
宣能の妹思いには微笑ましく感じることが多いが、今回はちょっと宗孝が可哀想な気もする。生まれながらにして東宮妃になることが決められている可哀想な妹・初草の、初恋の相手が急にモテだしたのだから面白くないだろうが。
しかし恋の機微に疎い宗孝に初草の気持ちに -
-
-
-
Posted by ブクログ
怪異大好き中将・宣能と彼に付き合わされ振り回される宗孝コンビのシリーズ第四作。
変なサブタイトルと思っていたら、内容は踊る以上に狂騒といった感じで楽しかった。
相変わらず怪異譚を仕入れては現場を訪ね歩くも怪異は現れてくれない。しかしまたまたその行き先で宗孝の姉と出会ってしまう。それも学者の妻で自身も発明好きな五の姉と、頭の中将・繁成との密会現場。
真面目で色事には無縁と思っていた五の姉が不倫とは…と衝撃を受ける宗孝だが、その真相は。
あいも変わらず弘徽殿の女御の、梨壺の更衣に対する意地悪のすごいこと。江戸の大奥もこんな感じだったのか、いや中には毒殺なんてこともあったくらいだから、これくらい