瀬川貴次のレビュー一覧
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今回も綺麗に伏線が回収されてめでたしめでたしな話だった。
いや完全にめでたしめでたしになるのはもう少し先の話なのかもしれないけれど。
ばけもの好む中将、今回はプロローグ(のような)短編がふたつと中編がひとつという少し変わった作り。
正直プロローグの方を読んでいる時は「この話は必要なのだろうか」とか「タイトルになってるのに姑獲鳥も牛鬼も出てこないんだが」なんて思っていたんだけど必要でしたね!あのプロローグがあってこその本編(というか中編)でしたね!
いや全部読んだ後も姑獲鳥と牛鬼の扱いそんなでもなかったやんという気持ちは密かにあるのですが、どちらかと言うと泣く石の方が話題になったやんと思わな -
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あーやっぱ妖怪系の話は楽しい!ワクワクする!
私も立派な化け物好みだ。
平安時代ものと言っても色んなジャンルの話があるもので。
女性が主役になるのならやっぱり後宮の恋愛ドロドロがメインになるものが多いんだろうけど、じゃあ男性が主役になったら?と思って探して手に取ったのがこの本。
十二人の個性的な姉を持つ主人公宗孝と、とにかく何もかも完璧なのに化け物が大好きで夜な夜な噂のある場所に赴いちゃう宣能が御所や街で遭遇した化け物の噂話が果たして真実なのかどうかを確かめるバディもの。バディものでいいんだよねこれ?
一話一話は独立しているものの、最終話には今まで読んできた話がちょっとずつ絡んできて「なる -
購入済み
霊感持ちの青年がオカルト雑誌編集部でバイトする話です。今のところおばけものとしては怖さは中くらいかな。いい霊も悪い霊も出てきそう。血みどろホラーとかではないので、気負わず読めそうです。
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平安時代、怪異に興味がある中将と腹違いの姉達に振り回される貴族のお話
以下、公式のあらすじ2種類
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十二人の姉が居る以外は、ごく平凡な中流貴族の宗孝。御所に鬼が出たという噂を聞き、仲間たちと度胸試しで確かめに行くが、そこに居たのは怪異を愛する変人と名高い名門貴族・宣能だった。なぜか彼に気に入られてしまった宗孝は、彼と共に鬼の正体を追うことに。結局、人の仕業とわかって落胆する宣能だったが、その後も続く怪異の裏には、とある陰謀が隠れていて…。新感覚、平安冒険譚。
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ときは平安。左近衛中将宣能は、家柄もよく容姿 -
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動乱の世、平安時代から鎌倉時代になり幾年か経過した平安京で、
歌人の家に生まれ、和歌を詠むしか興味のない貴公子の稀家は、
従者の是方を引き連れ夜の道を歩いていたら、
花に囲まれた月下の死美女を発見してしまう。
その後、宮中で怪異騒動が発生し、怪異譚をあつめる宮仕えの女の童・陽羽
と出合った稀家は、2人で怪異騒動の謎に迫る。
エンタメ小説ではあるが、時代的なこともあってか、
慣れないとスラスラ読めるという文章ではないため、
面白いのに時間がかかってしまったのは言うまでもない。
著者の別作品で、ばけもの好む中将という作品があって、
こっちは、平安時代にばけものを求め現地に赴いてしまう中将が
出て -
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シリーズ第9作。
前作を読んでから間が空いてしまい、すんなり思い出せないこともありました。
宰相の中将雅平が恋に振り回されて、その先には多情丸や狗王、十郎太が絡んできたりと盛りだくさん。夏の離宮の宴では、怪異を探る中で、春若君と真白、皇太后や十郎太、4人の中将や更衣に関連する姉君達とこちらも盛りだくさん。
ドタバタしながら一気に話が進んできました。右大臣や弘徽殿の女御がそんなに話に絡まないので、宣能や宗孝も精神的に追い詰められる感じがなく、安心して読めました。初草の出番が少なくちょっと残念。
十郎太は男装でも女房姿でもきっと美人なんだろうなぁと思います。 -
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ばけもの好む中将こと、佐近衛中将宣能にばけものの噂があれば、
そこへ出向くのだが、その際に、ひょんなことから知り合った、
右兵衛佐宗孝は毎回連れまわされるという平安時代を舞台にした物語の
第3弾。
今回は、宣能の叔母で、右大臣である父の妹、弘徽殿の女御が深く絡んでくる。
宗孝の上から2番目の姉に振舞われたおいしいとされる謎の茸に始まり、
天狗が現れたとされる寺など、目まぐるしく翻弄される宗孝はどうなるのやら、
と言った感じですかね。
宗孝の活躍や、宣能と宗孝のコンビネーションプレイが光るので、
最後まで飽きずに読めるのではないでしょうか。