【感想・ネタバレ】百鬼一歌 都大路の首なし武者のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年08月12日

和歌のプリンス希家と従三位頼政の孫娘陽羽の二人が活躍するラノベ風時代ものの第2弾。八条御所の式子内親王のもとに歌の修行に出された陽羽は隣の西の対で不思議な姫君に出会う。一方、希家は夜、都大路で二度も馬に乗った首なし武者と遭遇する。これは木曽義仲の亡霊なのか。二度あることは三度あるで、陽羽、寂漣たちが...続きを読む加わった三度目の遭遇は思いもかけない結末をもたらす。結構感動の終局なのだ。有名和歌も散りばめられ、あの有名な「紅旗征戎、我がことに非ず」のセリフも出てきて、「おお!」てなもんです。陽羽ちゃん、勇猛果敢で跳ねっ返りぷりの気持ちいいこと!

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Posted by ブクログ 2020年04月05日

前作に引き続き面白く読みました。前作よりもアクションに傾いたような気がして、陽羽さんの活躍が尋常ではなくなっているように感じます。なんだか、彼女の行く末が気がかりにさえなるほどの活躍ぶり、この時代には想像できないくらいなのだけれど、作品全体の雰囲気からは生き生きしてるというべきなのでしょうか。
平安...続きを読む末で気にかかっていた二人の女性が登場したことが嬉しかった。
式子内親王と御子左家の彼の関係もこうだったのかもしれないなあ、と思うと楽しくなります。能の定家葛とは違う雰囲気が嬉しくなりました。
せっかく式子内親王に登場願ったのだから、もっと彼女の和歌を読みたかったというのはわがままな願いかもしれません、
次作はどんな仕掛けをしてくれるのか、楽しみです。

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Posted by ブクログ 2022年07月22日

シリーズ第二弾。

ある夜、希家は都大路で馬に乗った“首なし武者”と遭遇してしまいます。
一方、“女房修行”の為、八条御所に出向(?)してきた陽羽は、西の対に住む、謎めいた姫君と出会って・・。

前巻のラストで不穏な雰囲気だった、希家の義兄・寂漣の裏の顔が徐々に明らかになってきましたね。
彼がどうし...続きを読むたいのか、イマイチわからないですが、とりあえず弟の希家を大切に思う気持ちは本当っぽいので、そこは安心してよいのかな。
そして、この巻でも陽羽は元気いっぱいで、寂漣とタッグを組んで“首なし武者”に立ち向かう等、いい活躍を見せてくれました(お騒がせもしていますが)。
そして、鎌倉初期の時代が舞台のこのシリーズ。実在の人物もちょいちょい登場するのですが、今回はあの有名な“鎌倉の姫君の悲恋”がベースとなっていて、その切ない展開も見どころです。
ところで、希家って“天才歌人”という設定にはなっていますが、歌を詠んでいるシーンが出てこないですよね・・。
もう、“和歌オタク”ってことでいいのでは?なんてちょっと頭をよぎった次第です。

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Posted by ブクログ 2020年07月11日

亡霊が地上をさまよい、苦しみを訴えるだけならまだしも、無関係な生者に害を為すようになっては見過ごしにできない。生きていようが死んでいようが、やっていいことと悪いことが変わらずあると、陽羽は大真面目に考えていたのだ。
(P.196)

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Posted by ブクログ 2018年12月31日

希家がどんなキャラだったか結局思い出せなかったが、陽羽ちゃんが頑張ってるのが楽しい。みんな身分やら何やら隠しごとが多い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年09月04日

前作より面白かった。今回は陽羽が主人公で凸凹コンビという感じではなかったかな?どちらかと言えば寂漣とコンビみたいだった。その寂漣も前回からなんかきな臭いものを持ってるけれど希家を大事にする気持ち・姿勢はぶれない。
希家と寂漣の関係がこのままであって欲しいけれどそうもいかないんだろうなとは思う。
そし...続きを読むて今まで大姫・義高のモチーフにした話は度々読んだ事があるけれどこれもご多分にもれずこれも切ない物語だった。

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